白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

梅雨の晴れ間に

2018年06月09日 20時35分32秒 | 日記

志賀高原のシンボル的な山がある。

笠の形をした、その名も笠岳。国土地理院の地図には笠ヶ岳とあるが、この辺りでは誰もそうは呼ばない。

標高は2,075メートル。

年に数回は表敬訪問と称してこの山に登る。

1,900メートル付近にある峠までは車道がある。

峠の茶屋が登り口。

この峠を越えると山ノ内町になる。

笠岳の後ろ側は熊の湯スキー場がある。県外ナンバーの車が峠の駐車場にたくさん停まっている。

その脇にセローを停め登山開始。

ほとんどが階段状の道になっており、かなりの斜度がある。

後ろを振り返ってみると転げ落ちそうな斜度だ。

標高2,000メートルを超えるとさすがに涼しい。

両側には根曲がりだけがびっしり。今はタケノコ狩りのシーズンだ。

途中の道路脇にはタケノコ狩りの車がたくさん停まっていた。

僕はどうしてももっと高いところを目指してしまうので、タケノコ狩りはほとんど行かない。

毎シーズン、タケノコ狩りの遭難者が何人か出る。それだけ山が深い。

山を登っているとき、ほとんど何も考えていないが、風のにおいや花の色、雲の動きなどが敏感に感じ取れる。

もうイワカガミが咲くきせつになったんだな。

その名もゆかしいツマトリソウ。

白い花びらの中にかすかに緑の色がある。

自然は絶妙な配合を用意するものなんだな。

この自然の中に僕を置いたのも天の配剤なのかな。

とてもよく似合っている、多分。

山頂には誰もいなかった。

距離は550メートル。かかった時間12分55秒。

急な階段の途中で、多くの人は足が上がらなくなる。

僕は今でも恐怖の30日チャレンジスクワットを続けているので、そんなことはなかった。

スクワットは今日11クール18日目、185回。

すなわち、348日間続けていることになる。

毎日5回増える。30日経つと前回のスタート時より5回増えてスタート。

継続は力なり。

大きな岩の上に小さな祠がある。

この山頂に立つと360度の展望が楽しめる。

近くに横手山。

白根山や冬に噴火した本白根山、浅間山、岩菅山も見える。

北アルプスは霧の向こう側。

今回ジェットボイルというバーナーのデビューの日だ。

モンベルに行ってその都度物欲しげに眺めていた。

おいそれとは買えない。消費税抜きで20,000円もするのだ。

だた、収納性がすこぶるいい。

熱効率が革命的。

サーマルクッキングという余熱料理が可能。

それを見ていたかみさんが言った。

『年度末手当てが入ったら10,000円補助するから買ったら?』

そしてようやく手に入れたジェットボイル。

刻んだ野菜と明星チャルメラ、水を持ち山頂で調理してみた。

結果は大満足。

野菜がたくさん入ったチャルメラはとても美味かった。

これを持ち南アルプスの聖、赤石、荒川三山、三伏峠への縦走はいつできるのだろうか。

取り敢えず日帰りでもいい。餓鬼岳へでも行ってみたいものだ。

この山のふもとには山田牧場がある。

確か東洋のサンモリッツと呼ばれている。標高1,600メートル。

夏場は牛が放牧されて、冬はスキー場になる。

更に降ると雷滝という名所がある。

この滝は高さ40メートルくらいあり、滝の裏側を通ることができる。

別名裏見の滝。

この滝の写真をなかなか上手く撮ることができない。

縦構図にするといいのだろうが、天邪鬼の僕はそれが嫌なのだ。

音がすごくて雷のようだというのが雷滝の由来。

夏の暑いときなど水しぶきでマイナスイオンいっぱいで涼しい。

同じ村の中にこんな所があるのはすごく贅沢なのだろう。

田舎暮らしは悪くない。

 

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (くるみ)
2018-06-10 14:08:28
こんにちは♪
私たちも以前は山にバーナーを持っていって、よくインスタントラーメンを作って食べたりしました。
山で食べるインスタントラーメンって、なんであんなに美味しいのでしょうね~^^

ひとつ前の記事「一言でいい」を拝見して、「そのとおり!」と思いました。
私も経験がありますが、慣れない環境で、一言でも声をかけてもらえると嬉しいものです♪
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バーナーも進化していますね (nob)
2018-06-10 20:07:29
昔、最初に手にしたのは石油のバーナーでした。プレヒートが必要で、匂いも気になりました。そのあとはホワイトガソリンのバーナー。火力は最高でした。それからガスのバーナーになりました。なんといっても手軽ですからね。山では火があるととても気持ちが安らぎますね。キャンプファイヤーの残り火を囲んで、ポツリポツリと人生のことなど語り合った遠い昔を思い出します。
一声、は少し長く生きて来た人間の、苦労の末に身に付けたやさしさなのでしょうか。最初にくるみさんに一言メッセージを送ったのもそんなところからです。
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