良い話だ。ほんとうに素晴らしい。記事にもあるとおり、東京という大都市では簡単にはできないかもしれない。でもできなくはない。他の都市も見習ってほしい。
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昨冬、浦和の事務所に1通の礼状が届いた。差出人は、さいたま市内の小学校の校長。不登校児だった少年に、立ち直るきっかけを与えてくれたクラブに感謝したいというものだった。
浦和は昨年、ナビスコ杯の優勝賞金から、市内の小学校94校にサッカーボールを48個ずつプレゼントした。このボールがある少年の背中を押した。学校には来るものの、なかなか周囲に溶け込めずにいた少年に、仲間が「みんなでレッズのボールでサッカーやろう」と声をかけた。この一言を合図に、自然にボールを蹴る輪に加わったという。「レッズのボール」を抱えピースサインとともに、楽しげに笑う子供たち。礼状にはサッカーの町らしい写真が添えられていた。
J発足とともに東京からホームを移し、わずか10年で完全に「浦和のチーム」になった。周辺都市が合併し、浦和市から100万都市のさいたま市となった今も、そのスタンスは変わらない。2連覇なら、今年は市内58校の中学校に、ボールを贈る予定だ。小さなことを積み重ねて、今や「レッズ」は市民と切り離せない存在になっている。
東京も地域密着を進めているが、日本最大の都市ならではの悩みもある。大き過ぎるのだ。人口は1245万、小学校は1400校もある。いずれも浦和の10倍以上だ。FC東京市民スポーツボランティアの市村忠司代表(60)は「東京は地元意識が薄い。なかなか浦和のようにはいかない」と話す。巨大都市に根差すことが、クラブの大きな目標でもある。【北村典子】
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昨冬、浦和の事務所に1通の礼状が届いた。差出人は、さいたま市内の小学校の校長。不登校児だった少年に、立ち直るきっかけを与えてくれたクラブに感謝したいというものだった。
浦和は昨年、ナビスコ杯の優勝賞金から、市内の小学校94校にサッカーボールを48個ずつプレゼントした。このボールがある少年の背中を押した。学校には来るものの、なかなか周囲に溶け込めずにいた少年に、仲間が「みんなでレッズのボールでサッカーやろう」と声をかけた。この一言を合図に、自然にボールを蹴る輪に加わったという。「レッズのボール」を抱えピースサインとともに、楽しげに笑う子供たち。礼状にはサッカーの町らしい写真が添えられていた。
J発足とともに東京からホームを移し、わずか10年で完全に「浦和のチーム」になった。周辺都市が合併し、浦和市から100万都市のさいたま市となった今も、そのスタンスは変わらない。2連覇なら、今年は市内58校の中学校に、ボールを贈る予定だ。小さなことを積み重ねて、今や「レッズ」は市民と切り離せない存在になっている。
東京も地域密着を進めているが、日本最大の都市ならではの悩みもある。大き過ぎるのだ。人口は1245万、小学校は1400校もある。いずれも浦和の10倍以上だ。FC東京市民スポーツボランティアの市村忠司代表(60)は「東京は地元意識が薄い。なかなか浦和のようにはいかない」と話す。巨大都市に根差すことが、クラブの大きな目標でもある。【北村典子】