第102回全国高校サッカー選手権大会 決勝
2024年01月月08日 14:05
青森山田(青森)3 - 1 近江(滋賀)
33分 福島 健太(青森)
47分 山本 諒(近江)
60分 米谷 壮史(青森)
70分 オウンゴール(青森)
国立競技場 晴 9.5℃ 55,019人
2年ぶり4度目、そして正木監督就任後初優勝を狙った青森山田と、3回目の出場で初優勝を目指した近江の決勝戦は試合巧者の青森に軍配が上がった。
序盤、スピーディーなショートパスを繋いで青森ゴールに迫った近江に対し守勢に回っていた青森だったが、時間が経つにつれロングパスを活かした攻撃で近江ゴールを脅かした。
試合が動いたのは33分、青森山田の杉本がペナルティエリア右手前からペナルティエリア内中央の福島へパス。福島はボールを胸トラップで落としてシュート。これが決まり青森山田が先制した。
ここから青森山田が一気に畳み掛けるかと思われたが、集中力を失わなかった近江が冷静な対応で青森山田の決定機を防いだ。
前半は1-0で青森山田の1点リードのまま終わった。
先に動いたのは近江。
近江の前田監督はハーフタイムに1トップの小山 真尋に代え山本 諒を投入した。
そして後半2分、近江にチャンスが訪れた。
近江の浅井が中央をドリブルで持ち込み青森山田のペナルティエリアに進入した金山にパス。金山はゴール右手前まで持ち込み逆サイドへパス。これを出場わずか2分の山本が蹴り込みゴール。試合を振り出しに戻した。
後半開始早々に得点した近江が勢いを保つかに思われたが、青森山田の堅い守備を崩せず拮抗した時間が続いた。
近江は時間の経過とともに数人で相手選手へ寄せる戦術があだとなり動きが鈍り始めた。
次第に近江の選手間にスペースが生まれ青森山田の選手たちに裏を取られるようになった。
後半15分、近江のディフェンスラインを抜け出した青森山田の米谷にゴールを決められると、70分にも近江はオウンゴールで失点し2点差とされてしまった。
近江はその後も青森山田の攻勢を受ける形となり、決定的なシーンを作れないまま試合終了。
後半はシュート数8対1と青森山田が主導権を握る展開となった。
この結果、3-1の勝利で青森山田が2年ぶり4度目の選手権優勝を成し遂げた。
【決勝】第102回全国高校サッカー選手権大会 青森山田vs近江
【大エンディング】BE:FIRST『Glorious』 第102回全国高校サッカー選手権大会
BE:FIRST 『Glorious』 ~国立競技場 決勝LIVE~ |第102回全国高校サッカー選手権大会応援歌
第102回全国高校サッカー選手権大会 準決勝【46】
2024年01月06日 14:25
近江(滋賀) 3 - 1 堀越(東京A)
11分 鵜戸 瑛士(近江)
13分 山門 立侑(近江)
22分 金山 耀太(近江)
90+4分 中村 健太(堀越)
国立競技場 晴 15.2℃ 32,637人
初のベスト4進出チーム同士の一戦は圧巻のワンサイドゲームとなった。
序盤から主導権を掴んだのは近江。
選手同士の距離をコンパクトに保ちスピーディーかつ正確なパスワークで堀越を翻弄した。
近江は自分たちが繋ぐボールをほとんど堀越の選手に触らせることなく堀越ゴールに迫った。
11分、13分と立て続けにゴールを奪った近江はその後も堀越サイドに潜入しシュートを放った。
22分には3点目を奪いリードを広げた近江。前半は近江の3点リードのまま終わった。
前半のシュート数は9対0と勢いを見せつけた近江は後半も得点を期待させた。
迎えた後半、堀越がやや近江ゴールに迫るシーンも見られたが近江は危なげない守備で堀越のシュートをブロック。
カウンターで堀越ゴールを脅かした近江だったが得点を奪えず。試合は3-0のまま進んだ。
試合が動いたのは終了間際アディショナルタイム4分。
近江のペナルティエリア内で堀越の髙谷が出したパスに走りこんだ髙木を、近江のGK山崎が腕をかけて転倒させ堀越がPKを得た。
このPKを堀越の中村が決めて1点を返すも直後に後半が終了し3-1で近江が勝利した。
この結果、近江が初の決勝進出(県勢では18年ぶり3度目)を決め青森山田と優勝を争うこととなった。
過去2度の選手権では2回戦までだった近江がこのまま初優勝を掴むことができるだろうか。
【準決勝】第102回全国高校サッカー選手権大会 近江vs堀越
第102回全国高校サッカー選手権大会 準決勝【45】
2024年01月06日 12:05
市立船橋(千葉) 1 - 1 青森山田(青森)
2 PK 4
11分 小泉 佳絃(青森)
79分 久保原 心優(市船)
国立競技場 晴 12.1℃ 28,926人
選手権では19年ぶり3度目となった同カード。
過去2戦はいずれも3回戦で市船が1-0のスコアで青森を退けていた。
優勝すれば12年ぶり6度目となる市船と、2年ぶり4度目となる青森山田の1戦はPK戦までもつれる熾烈な戦いとなった。
序盤から全員攻撃でスピーディーに攻めあがった青森山田が市立船橋から主導権を奪った。
青森山田は前半11分に先制点を奪った後も体を使ったプレーで市船にボールを譲らなかった。
青森山田の1点リードで迎えた後半、先に動いたのは市船。波多監督はハーフタイムにMF佐々木に代えMF須甲を投入した。
後半に入ると市船がサイドを起点に青森山田ゴールを脅かすシーンが増えていった。
試合が動いたのは後半34分、市船が久保原のゴールで同点に追いついた。
このまま市船が勢いに乗り追加点を奪うかと思われたがゴールを奪えなかった。
後半は市船が4対2と青森山田の倍のシュートを放ったが1-1のまま90分のランニングタイムが終了。
試合はPK戦に持ち越された。
市船は1人目、キャプテン太田のシュートが青森山田のGK鈴木に弾かれ出鼻をくじかれた。
しかし、青森山田の4人目、小林のシュートを市船のGKギマラエス ニコラスが弾いたため市船は4人目が決めれば青森山田に並べる状況となった。
市船の4人目のキッカーとなった岡部 タリクカナイ颯斗。後半のアディショナルタイムからピッチに立った彼のシュートは残念ながら青森山田のGK鈴木に弾かれゴールならず。
青森山田の5人目、米谷がゴールを決めたことにより青森山田の決勝進出が決まった。
この結果、決勝は青森山田と滋賀県代表近江との一戦となる。
下馬評では青森山田の優勝が濃厚だが、果たして2年ぶりの優勝を成し遂げることができるだろうか。
【準決勝】第102回全国高校サッカー選手権大会 市立船橋vs青森山田
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