私の勤務している病院は、お世辞にも都会にあるとはいえません。
むしろ…、というよりは、ぜーーーったい、「田舎」にあるのです…。
当院には農業や林業などの第一次産業に従事されている方が多く入院されてきます。だから、田舎なのだ、というわけではなく、その仕事で生計を立てていくのに適した土地ということになりましょうか。
どの地域においてもそうですが、地域にはその地域なりの人、環境、文化、習慣などの特徴を持っています。
私は病院のある地で生まれ育ったわけではありません。しかし、患者さんとお話をする中で、自分で生活している中で、自分の住む地域のことが少しずつ認識でき、そして肌に馴染んできているとも思います(本当はどうだかー)。
私は、地域に根ざした病院に勤務していながら、特別、地域に馴染む努力はしておりません。
完全な私の勘違い・無知なのですが、絶対にそうしたほうがいいのは、在宅看護部門だと思っていました。
これほど、在宅療養の充実が叫ばれている昨今に、何と言う体たらくでしょう。
まだまだ場所すら想像できない地名もありますし、そこがどの辺りかすら思い浮かばない場所がたくさんあります。
地域を知るということは、自分が地元に馴染むということだけではありません。
地域を知ることによって、患者さんや家族の置かれている状況を知ることになります。
例えば、
通院にかかる時間、利用する交通機関、仕事の内容、農繁期の忙しさ・大切さ、自宅周辺の環境、近隣の住人との交流、どの診療所が自宅から近いのか、などなど。
今は、地域のことで知らないことは、すべて「患者さんから教えてもらう」というスタンスにある私ですが、これからは少し、「患者さんと同じイメージを持ってお話できる」ようになりたいと考えています。
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