緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

年末年始

2009-12-30 18:57:00 | 日々の「ケア」

 仕事納めは過ぎました。
 
 私たちの仕事がひと段落ついたかというと、そうではありません。

 病院は、年末年始だからといって、患者さんがいなくなるわけじゃありませんからねぇ…。

 病院で過ごすことに、少しずつ慣れてきた患者さんは、例え年末年始に家に帰れなくても、何とか病院で「過ごし方」をどうするのかを考えることができます。
 ご家族が集まり、病室で過ごしたいとご希望があれば、何とか、お手伝いをしたいと思います。

 緩和ケア病棟では、各々の患者さんの過ごし方を考えることができる環境にあるのと思います。



 一般病棟では…、どうでしょうか。

 暮れが迫っているこの時期に、家族が入院しなければならないということは、そのご家族全体が、年末年始を心穏やかに過ごせないということになります。
 病状が安定していないと、患者さんだけでなく、ご家族の心身の安定を得ることもとても難しくなります。
 
 そんな状況の中…


 そんな状況とは、
 世の中全般が年末年始という一年のうちで特別な時期であること。
 病院は機能しているけど、お休みの体制に入っているので、担当医が常に院内にいるとは限らないこと。
 自分自身が何とか休みをやりくりして、お正月なので…、実家に帰ろうとしていること…。

 こんな状況の中。

 
 自分が担当している患者さんの様子を、ある程度お休みの状況を見越して、「万が一」に備えて、患者さんが抱えている問題に対処する術を考えなくてはなりません。
 
 勿論、院内には日・当直医なるものが毎日勤務してくれていますが、緩和ケアのことが「さっぱりわからない」医師が担当であれば、患者さんの変化に対応できる処置を施すことができない可能性もあります。
 これは、とても残念なことですが、現状です。


 実はー。
 私は、大晦日は夜勤です

 2交替ですから~、明けは元旦です。

 実はー。
 元旦の明けが終われば、実家に帰ろうとしてます

 
 だからー。

 明けの、元旦に、患者さんを一通りパトロールしまして、何とか、仕事始めにつなげれるようにしたいと思っています。
 
 まずは、自分の夜勤をしっかりとこなすことが大切、あるよね

 とにかく、どの患者さんもご家族も、平穏な『年越し』『年始』を迎えられることを願ってやみません。
 

ごめんなさいねー

2009-12-27 17:05:56 | 

 今年も残すところ、わずかになってまいりました。
 
 毎年、年賀状の作成に追われるはずなのですが、私は、昨年から年賀状を出すのを止めちゃいました。

 思えば、年賀状は、学生時代には手書きで…、しかも、折り紙を貼り付けたり、相当、手の込んだものを作ってました。で、文明の利器に助けてもらいながら…、プリントごっこを経て、パソコンを使って、という感じで年賀状を作ってきました。

 もともと、いい加減な性格ですから、元旦に間に合うように年賀状を作ったことはほぼ、ありません。
 出すっていっても、50通あるかないか、程度なのに…。

 
 私が年賀状を止めちゃった理由は、年賀状自体が「形式」に思えて仕方ないからなんです。いえ、その形式にこそ、意味があると思われる方は、私のような考え方を受け容れられないと思いますが…。
 面倒になっちゃった、というのも本音としての理由でもあります。

 おかげさんで、この時期に慌てることもなく、「書かなきゃ」と焦ることもなく、気持ちとしては楽チンです。

 読売新聞のネットリサーチでは、10代、20代の人は20%以上の人が年賀状を出さない派だそうです。


 さて、私は年賀状を出さなくて、とてもすっきりとした気持ちで年末を過ごしているのですが、一生懸命に年賀状を作成してくださった方は、どんな気持ちでいらっしゃることでしょう。

 可能な限り、メルアドがわかっている方にはカードを贈るようにはしています。

 しかーし。
 
 年賀状だけでつながっているような知人もいます。
 その知人にも出すのをやめちゃったので、「ポンは音信不通」「あいつはなにをやっとんじゃ?」になっちゃってるんだろうな…。

 恩師や先輩に対しては…。手を合わせて、天を仰ぎながら、「カードを贈りますから、許してくだせぇ、ごめんなさい」と密かに謝るしかありません。失礼なやっちゃ、と思われているかも。
 それは困るけど…、ええい、もうええわい!(投げ槍)
 あらかじめ、私は年賀状は出しませんからーなんて伝えるのも変かな、しかも、そんなに頻繁に会ったりしないしなー。ぶつぶつ。

 同僚は…。あまり、年賀状がもらえるかどうかを気にしていないらしく、「カードでええんちゃう?」という反応です。
 あっさりしてるわ。みんな、私が息切れするかのような生活をしてるってことをわかってくれているから…。
 ああ、ありがたや。

  
 …と、まあ、年賀状は出さない派の私ですが、できるだけ、失礼のないようにはしたいと思います。

 
 私に年賀状を下さろうとしている方々、申し訳ありません。
 今年も、出しません…。


 それにしても、お年玉付き年賀はがき、まともに当たったことないわぁ。
 



身内にはそうはいかん

2009-12-26 01:59:11 | 日々の「ケア」

 時々、がん患者さんのケアをどうしたらいいのだろう?という相談以外に、スタッフから、ご家族ががんになった、どうしたらいいのだろう?という相談を受けます。

 相談したいとご希望があれば、なるべく、時間はきちんと用意させてもらうようにしています。

 今日も、ご家族さんのことで相談を受けてまいりました。


 もちろん、私がご家族の治療にかかわっているわけではありませんので、あくまでも一般的なお話になるのですが…。

 相談してくれたスタッフに、今日、伝えた内容のポイントは、
 現在の治療の選択は間違っていないこと、例え治療の効果が得られなくても、一生懸命に考えて決めたということに価値があること、家族関係のバランスをみながら、立てないといけない人を立てること、家族みんなに治療などの情報は等しく伝えたほうがいいこと、
 でした。


 1時間近く、お話をしている中で、相談してくれたスタッフから、こんなことを聞かれました。

 「ポンさんって、いつもそんなん?(=おそらく、根気よく話をするの?という意味でしょう…)」


 
 んな、わけ、ない。



 看護師として話をしているときには、自分は看護師であって、患者さんのご家族としての立場にはありません。

 もし、自分の家族ががんになったら…。どうでしょ。
 おそらく、冷静に物事を考えられなくなると思います。うまく物事が進まないことにいらいらしたり、愚痴もこぼしてしまうと思います。

 何より、普段から、自分の身内となると、「また、おんなじことゆうてー。」と、身内がしゃべろうとすることを『ぴしゃっ』っと遮ってしまうときだってあります。

 傾聴「魂」は、もはや、使い物にならない状態になる私…。


 身内なら、そんなもんよねー、なんていいながら、お話してましたが、この状況に自分が置かれたら?と考えると、やっぱり、誰か、自分の支えとなってくれる人がいてくれたらいいな、と思います。

 
 困った時には、すべての手が有効ではないにしても、対策を講じる手は多いほどいいかと思います。
 これしかないというよりも、選ぶことができる方がいいときもあると思います。


 話を聞かせてもらっている私の方もどきどきしましたが、これからも、何とか、相談を下さった方の心の支えになれればと思います。
 

 
 

12月!!

2009-12-04 00:00:28 | 日々

 早いものですね。もう、12月。

 おかげさまで、インフルエンザにも、風邪にも負けずに毎日を過ごせております。
 それはよいことなのですが…。


 日々、一体、何をやっているんだろう…、と、やらなければならないことに埋もれて、焦りを感じている毎日でもあります。

 今月は、緩和ケア病棟でのクリスマス会があります。
 そして、自分個人のイベントとしては、忘年会があります。
 
 ちなみに、クリスマスイブは仕事、大晦日も仕事…。

 ああ、さみしいなぁ。

 
 ちょっと、ぼやかせていただきました。