緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

かっかっかー!な私

2011-07-30 23:56:28 | ぼやき

 とーっても理不尽に感じる出来事に遭遇。
 職場でね、職場で。

 
 同僚に、
 「あったまきたーーーっ」と、その経緯+感情風味たっぷりの愚痴を聞いてもらっておりました。

 彼女はいつも、マイルド路線。

 まー、まー、そんなくだらんことを真剣に受け取らんと…、流してしまいやーー、彼女 said.


 

 
 それを、処理するの、私なんですけど~~~っ。
 

 
 これが初めてではない。
 繰り返し、繰り返しーー。
 どうして、こんな理不尽なことばかり起こしてくれるのっ。
   ↑  ↑  ↑
 何が起こっているのかをお伝えしないまま、読んで下さっている方を放置してすみません…。
  

 

 そうそう。
 交渉しないといけないお相手が存在するのですが、その時は、冷静に、冷静に。
 必殺???理詰め戦術!

 
 来週早々に取り掛からないとねっ。


 本日は、「かっかっかーな」ポンでありまして、主旨がなんともかんとも、不明なままですが…。
 これにて失礼。

 ああ。ブログでも愚痴ってしまった。
 ごめんなさーい。
 

 
 写真はせめて、涼しげなキュウリちゃんの写真です。
 

新幹線・Love☆

2011-07-18 06:10:09 | offの日

 用事を終えてたどり着いた東京駅。
 
 一日の疲れはどっと押し寄せてきますが、新幹線に乗れるとなると、プチ・パワーアップ!!

 ポンは、新幹線が大好きなのであります。


 決して、新幹線のことの詳細を知っているわけではないのですが、とにかく、新幹線が好きです。
 乗るのも、見るのも、新幹線にまつわるお話も。
 新幹線のホームにいるだけで、幸せな気分です。


 
 で。
 用事を終えてたどりついた東京駅。

 

 新幹線に乗るときには、必ずかなり早めにホームに上がります。
 それは、新幹線をみるためだったり、写真を撮るためだったり…。


 いつものように、早めにホームに上がってっと…。
 

 ホームから線路を見下ろすと、ホームの下に通路が!!

 へんてこに新幹線に興味のある私は、そのホーム下の通路を食い入るように眺めました。


 
 お~~~~。あんなところに通路がある!あそこから新幹線を眺めてみたい!
 通路を通る職員さんはどんな仕事をしているのかな?
 私もバイトでもいいから、そこ、通ってみたい!!!
 新幹線の足元を間近にみれるなんて!なんてすごいのだーーっ。

 などなど、感動していたら…。
 もちろん、みとれていたので、周りのことはあまり気にもしておりませんでした。
 たぶん、口も半開きのまま、みとれていたと思います。



 そしたら。




 JRの職員のにーちゃんが、ポンに声をかけました。


 「あのー、大丈夫ですか???」



 
   ↑
  私の反応



 ここからは、えげつない関西弁モードで私の心の叫びをお伝えします。不適切発言が多々でてきます。すみません。


 ・・・・・だらーーーっ!
 おぬし、ひょっとして、ひょっとして…。
 わしがホームから線路に飛び込もうとしてるとおもとるんけーーっ。
 あほな。
 わしのこと、よーにみぃーやーぁ。
 思いつめる、と見惚れるの図くらい、ちゃーーーんと見分けんかいっ!!!
 わしは、新幹線をこよなく愛する者じゃーーーーいっっっ!!!!


 …とは、いいません。もちろん。

 「大人気あり」にポンは駅員さんに答えました。

 
 あ。自殺するとか、思ってました?ごめんなさーい。ちょっと、見惚れてました…。大丈夫ですよ。ご心配かけてすみません…


 心の声:なんで謝らなあかんねーーーんっ!!!


 笑顔で駅員のにーちゃんに答えたものの…。
 どう考えても、線路を見下ろして、喜ぶなんて、普通の人が考えても、私の気持ちはわかってもらえるものではないと思います…。


 かなり、恥ずかしかったー。


 
 それでも。
 ポンは、新幹線が大好きです。
 特に。
 500系のぞみに惚れています。
   ↑
 今は、こだまとして「格下げ」されている感じ。
 

お腹がでてますから…

2011-07-16 12:48:59 | 患者さん

 佐々木さん(仮称)の体力が落ちてきました。
 もともと、家に帰りたい、家に帰りたいと話されていたのですが、主にお世話をしてくださっている息子さんが、家族のやむにやまれぬ事情で家に連れて帰ってあげられない状態でした。

 息子さんに迷惑をかけちゃならん…。
 体がしんどくて、不安でたまらない佐々木さん。
 できるだけ看護師がそばにて、お話を聴いたり、マッサージをしたりして時間を作るようにしていました。
 けれど、特に夜になるとその不安な気持ちがどっと押し寄せてきて、言い方は悪いですが、看護師を離さない毎日を過ごされていました。

 ある日、佐々木さんは言いました。
 
 「もう、さみしーてしゃーないんや。家に帰りたいゆうたら、息子に迷惑をかけるからゆうたらあかんと思てたけど、もう、自分からゆうてみます…。」と。

 私たちは、佐々木さんがおうちに帰るのは難しいとわかっていたから、おうちに帰りたいと切に願っている佐々木さんには申し訳ないけれど、できるだけ病院で過ごせるようにと思って、できるだけ佐々木さんのそばで過ごすようにしていました。
 それは、帰りたいといっている佐々木さんの気持ちに応えられないご家族のつらい気持ちを少しでも和らげるためでした。

 勇気を振り絞って、息子さんに打ち明けた佐々木さん。
 
 それでも、その勇気は重々わかっていても、この気持ちに応えることは息子さんにはできませんでした。

 そこで、息子さんは決心されました。

 「僕は、父親の面倒をみるために仕事を辞めました、これからは、僕が毎日、泊まり込みます。」


 それを耳にして、私たちはとても複雑な気持ちでしたが、佐々木さんは何とか、この息子さんの提案に思いとどまったようでした。



 さて。
 そこから、佐々木さんの息子さんの奮闘が始まりました。


 佐々木さんは夜になると睡眠を十分にとりきれない状態だったので、息子さんがそばにいても、看護師がそばにいることを望まれました。


 おそらく、佐々木さんは、ご自分の体の声を聞いておられ、この体力の落ち具合は尋常じゃないと感じておられたために、どうしようもないさみしさや不安を感じておられたのだと思われました。
 気持ちの不安定さは、回復することのない病気から来ているのだから、完全に和ぐといったことは期待できません。

 でも、その日その日を少しでも、その時その時を少しでもいいから、ほっとして、安心して過ごしてもらいたいと思っていましたから、息子さんがそばにいても看護師はそばにいつづけました。


 けれど、息子さんにしてみれば、その状態は心休まるものではありませんでした。
 自分がついているのに、どうして看護師さんを呼ぶのか、以前はとても温厚で、辛抱強い父親がどうしてこんなに甘えたれに変わってしまったのか…。
 そんな思いをもっておられたので、佐々木さんのそばで過ごしていた息子さんは、いらいらいらーーっとされていました。
 そして、看護師に、すみません、すみませんと謝り続け、気を遣いつづけ…。

 そんな日々が続きました。


 いよいよ、佐々木さんの体力が落ちてきたある日。
 佐々木さんはせん妄になってしまいました。
 つじつまの合わないことを話されたり、同じ行動を何回も何回も、必要以上にとるようになりました。
 
 原因の一つが貧血とわかっていましたので、輸血をすることにしました。
 普通、緩和ケア病棟では何がなんでも輸血という方法は取らないのですが、この場合の輸血は、体力を回復するというよりも、せん妄で「わけのわからない」ことを話している佐々木さんと一緒に過ごす息子さんの気持ちを考慮したことと、
 残りの時間をできるだけ、佐々木さんらしく過ごしてもらいたいということからでした。

 けれど、輸血はせん妄を解決することはできず、体力低下の進行は駆け足のごとく、せん妄はさらに悪化しました。
 トイレに行った後、すぐにまたトイレに行くという佐々木さん。
 そのうち、トイレに行かせろーーーといって、看護師に殴ってかかってきました。

 連日の付き添いの疲労と、父親の変わり果てた姿をみて、息子さんはショックを受けておられました。


 息子さんの付き添いによる疲労をなんとかしたいと思い、私たちは何度も何度も話し合って、あれこれとお手伝いをしてきました。
 息子さんとは他愛もない会話から、父親に対する思いなどなど、たくさんたくさんお話をしました。
 
 みんなで、一晩でもいいから、家に帰ってゆっくり休んできては…、とお伝えしました。
 息子さんはにこにこしながら言います、「昔は営業をしてましたから、2~3時間の睡眠なんて、慣れてますから、大丈夫です!」と。

 声をかけたのは、私もなのですが…。
 私は、息子さんの奥さんにも声をかけました。
 ちょっと…、いえ、かなり率直に…いいました。

 「あの…、息子さんのお体が心配です。あまり休めない日が続いてますから…。昔はお仕事で忙しくされてて、慣れてるとおっしゃってますが…。あのー。それは、お若い時の話で、今はその時よりも年を取られてるし、かつてのようにいかんところもあるんやないでしょうか…。ごめんなさい、ぶっちゃけ、ゆうて…。」
 奥さんは、ふむふむとうなずいて下さり、「伝えときます」と笑顔で答えてくれました。


 残念ながら、佐々木さんは亡くなられました。
 付き添い続けられた息子さんはきっぱりとおっしゃってました。
 「もう、僕には悔いはありません。」と。


 本当によくがんばられたと思います。




 ここからが余談。いや、本題かも。



 息子さんの奥さんに、「旦那さんはもう、若くはないのだから」のようなことをお伝えしてしまったポン。
 
 ある日、夜の病棟の廊下を歩かれていた息子さんとお話をしていました。
 息子さんはにこにこしながら、私にいいます。

 「嫁から聴きました。僕のことを心配してくれて、すんません。嫁がゆうてました、ポンさん、ゆうてたで!ビールばっかり飲んで、運動もせんと、ぶくぶく太って腹も出て。そんなんやから体力もたんって、ゆうてたで、って。」


 


 なーんですとーーーーっ!!!???


 佐々木さんの息子さん、体格ががっしりしてますが、確かに、臨月のお腹に近いくらい、お腹が出っ張ってます。

 「いやいやいやいやいや・・・・・・・・・・・・っ、(手を超高速でぶんぶん振りながら)そんなん、ゆうてませんって!!!

 ・・・奥さんたら・・・。なんて懐の深い?人っ。

 それ以来、息子さんはポンは息子さんの腹が出ているから…といった人、ということになり、ことあるごとに、
 「座ってばっかりやから、腹がでてきますわ。」
 などなど、息子さんは「腹ネタ」を繰り広げ…。

 

 そんな冗談?を言いながら、息子さんといろんな話をさせていただくのって、息子さんのちょっとした気分転換になっていいかも??と思っていました。




 
 佐々木さんが亡くなられた後に病棟に来てくださった息子さんの表情は、少し疲れの色は見えましたが、とてもにこやかでした。

 お見送りをしているときにいただいた言葉は…。


 「これ以上、腹がでんように、気を付けますっ」


 佐々木さん。佐々木さんのご家族さん。
 本当にご苦労さんでした。
 

ボランティアさん

2011-07-03 08:57:02 | 触れ合ってくださる人々

 私が所属する緩和ケア病棟では、残念ながら、まだボランティア組織は十分に機能しておりません。
 昨年から、ボランティアさんに来ていただこうと、試行錯誤しております。

 そこで、以前からポンが考えていた、ボランティアにぴったりの人材…、ぴったりの「お方」がいらっしゃいました。

 それは、以前にうちの緩和ケア病棟で患者さんを看取られた方…、ご家族さんでした。

 
 そのお方は、病院に泊まり込んで、患者さん(=奥さん)の介護をされておりました。
 私はその患者さんの受け持ち看護師をさせていただいておりました。
 自分でいうのも何ですが、患者さん・家族さんの看護はがんばれていた、と思っていて…。

 患者さんもそうですが、ご家族みんなと、「仲良し」であったと思います。

 そのお方、花田さん(仮称)の奥さんへの介護ときたら。
 とっても素敵でね。
 奥さんである患者さんに対する姿勢だけでなく、病棟に入院しているほかの患者さんにまで、さりげなく配慮をしてくださっていました。
 
 そんな姿をみておりましたので、もしや…、と思い、思い切って連絡をとってみました。
 (それまでにも何度かお会いしてお話を聴かせていただく機会があったのですが、正式にボランティアのお願いをするには至っておりませんでした。)


 もじもじしつつ、ボランティアのお願いをしてみると…。


 「おおっ、ポンっ!(←花田さんは私を呼び捨てにします、愛情をもって、ですよ!)やっときたか、僕は前から言ってただろー、待ってたんだよー。」


 
 

 なんとー。
 快諾してくださいました。


 まだ、病棟にボランティア組織というちゃんとしたものはありませんが、少しずつ、ボランティアさんがぽつぽつとお手伝いに来てくださるようになってきています。
 今、来てくださっているボランティアさんを、何とか組織化できれば…。

 そう願いつつ、様子をみておるところであります。


 で。


 花田さん。
 今月から、ある試みでもって、活動を開始してくださる予定です。

 私もその試みをわくわくして待っています。

 また、ぼちぼちとご報告したいと思います。


 ボランティアさんは、募集して来ていただくというきっかけもありかもしれませんが、今は、草の根的に人材を探そう…といろんな方との出会いを大切にするようにしております。