緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

めっちゃ熱い

2009-02-24 22:42:40 | 日々

 同じ関西に住むもの同士であっても、言葉の使い方というのは違うものです。
 私は生粋の関西人ではありませんが、そこそこ、関西に住んでから長くなってきているので、ちょっとは関西人に染まってきたかな?と思ってます。

 私が、ことさら、敏感になるのは、自分が聞いたことがないまたは知らない言葉を耳にしたときです。

 先日、こんなことがありました。

 入院された患者さんは、食道がんがかなり進んでいました。熱いものを食べると、痛みがあるはずなのに、とてもとても熱いものを好んで食べられておりました。
 そこで、うちの緩和ケア医が患者さんに投げかけた言葉は…。

 「食べるものは、やっぱり…、『ちんちんに』熱いほうがいいんですかね?」

 緩和ケア医と患者さんが話をしていたところに同席していた私は、二人の会話の内容はそっちのけ…。

 「え?今、『ちんちん』ゆうた?何、何、何それ?めっちゃ、熱いってことを、『ちんちんに』熱い、ってゆうん?でも、それって、それって…。」

 もう、その言葉ばかりが気になって仕方ありませんでした。

 患者さんと話が終わったあと、緩和ケア医と私は話をしました。
 
 「せんせー、『ちんちんに』とかゆうとったなー。普通、そんなん、いわへんで。」と私は言ったのですが、
 ここから、「すごく熱い」ということを「ちんちんに熱い」というかどうか、でスタッフも湧き始めました。

 『ちんちんに』熱いというのは、あり!というスタッフが大勢いました。
 
 ちなみに、めっちゃ熱いというのは『ちんちんに』熱いというそうですが、めっちゃ冷たいは、「きんきんに冷たい」となり、『ちんちんに』冷たいとは言わないそうです。

 
 いやいや、日常で、路面電車のことを『ちんちん』電車、とはいうけど(これは聴き慣れてる)、『ちんちんに』熱いとはいわんやろー。

 
 でも、言うらしい。
 

 『ちんちんに』という言葉に、過剰に反応してしまった私が、エロいとか、云々、そういうこっちゃなくてー。

 
 関西人にとっての標準語なのね、『ちんちんに』熱い、は。
 
 私は、まだ、関西人に染まりきれていないところが多々あるんだろうなー。
 
 でも、よぉ使わんわぁ。こりゃ。

目まぐるしい一日

2009-02-14 00:33:43 | 日々

 今日は、認定看護師の卵さんの修了式に参加してきました。
 勿論、そのためにお休みをとるわけにはいかず、仕事の合間をぬって学校に出向きました。

 無事に修了することができてよかったねー。
 おめでとう、みまさま。
 (ひっそりとですが、ここでもお祝いメッセージ、っと。)

 謝辞を代表さんが読まれているときには、すすり泣きがあちこちから聞こえてきて、学生でもないのに、私もうるっときそうでした。
 これからのご活躍を期待してますっ。


 ところで。

 今日は、そのおかげで、かっとびに忙しかった、です。
 お昼ごはんは、まともに食べる暇がないので、往きは、休憩室に転がっていた?食パン1枚を運転しながらかじって…。
 帰りも、患者さんのご家族との面談の予定があったので、ゆっくりすることはできずで、せかせかと帰ってきました。またもや、昼ごはん代わりとなる食料を食べそびれそうだったので…。


 大急ぎでコンビニに寄りました。その時の食べたいものの気分は「グラタン」でした。
 しかしなー、運転をしながらどやって食べる?と考えちゃいました。

 が。

 食べる方法よりも、食べたい気持ちを優先して、グラタンを買いました。

 で。

 さすがに、運転しながらグラタンを食べるのは無理なのでー、赤信号になるたびに、がつがつ食べて、全部食べちゃいました。
 対向車の運転手さんの視線は、気になっていないことにして、食べることと、信号が青に変わるタイミングに集中!!!
 (危ないってわかっていますが。すんません。しかも、早食いっ!!)

 食い意地が、張って、張って、張りまくり、の私。

 そして、駆け足でケーキ屋さんにより、病棟のスタッフに食べてもらうケーキを買って…。

 来週も、「どうなることやら」の毎日になりそうです。
 

行って来ました

2009-02-10 23:48:14 | offの日
 
 沖縄でのがん看護学会に参加してきました。

 今回の学会のテーマは、「ゆい(結い)を深めるがん看護」でした。沖縄に降り立つのは今回で2回目です。自分にとって、沖縄は観光でしか縁がない印象がありました。
 学会が沖縄で開催されるとあって、沖縄独自の看護に纏わる、「何か」を知りたいと思っていました。ですから、今回はシンポジウムはとても楽しみにしてました。

 シンポジウムの中でとても印象的だったのは、栗山登至氏(アドベンチストメディカルセンターの緩和ケア医さん)が語られていたことでした。およそ、こんなことでした。
 

 『よく、高齢のがん患者さんは「自分は(病気になってしまって)、人の何の役にも立たないから、生きていても仕方ない、迷惑をかけるなら死にたい。」とおっしゃることが多いものです。けれど、沖縄の高齢のがん患者さんからは、「生きている価値がない」とまで言う方に出会ったことがありません。』

 とても驚きました。もちろん、栗山氏がおっしゃることが、沖縄の高齢のがん患者さんのすべてを語っていることにはならないことはわかっています。けれども、高齢のがん患者さんからは上記の訴えを、私自身がよく耳にします。

 へ~~~。

 …と思ったと同時に、「何で?」と思いました。

 栗山氏曰く、それは沖縄に年配者を敬う心があるから、とのことでした。
 抄録にある、栗山氏の言葉を借ります。

 『ご先祖様が偉いならそこに一番近いお年よりも偉い!?』

 人は、生きてきたように死んでいくという言葉を耳にします。個人の心がけ、信念、価値感などだけでなく、その人を取り巻く環境も大きくその人の生き方に影響するものだ、というメッセージを受け取った気がしました。

 私が勤務している緩和ケア病棟は、沖縄ほどの「独特なもの」はないのかもしれませんが、「地方」に存在する緩和ケア病棟というところでは立地条件は共通したものがあるかもしれません。
  
 このことを自分の病院の緩和ケア医に話すと、「都会では、かなり生きている価値がない」ということを、高齢のがん患者さんから聴いたことがある、と教えてくれました。でも、うちの病院では、この辺りなりに敬われて、「生きている価値がない」と言う高齢のがん患者さんは少ないんじゃないかな…。

 私はかつて、都会の急性期の病院で勤務しておりましたが、前述した点で今の緩和ケア病棟との比較をしたことがありませんでした。


 学会から帰ってきて、あらためて気づかされました。


 自分の所属する緩和ケア病棟周辺地域にも、この地方なりの「よさ」があるんだ、と確信しました。
 
 人生を通しての、ごく日常の中で人を敬うという環境に触れて生きていけるということはとても素敵なことだと思います。
 けれど、いつも、どこでも、そうはいかないのが現状だと思います。

 「敬う」という言葉を語るのは簡単なことです。日々のケアの中で看護師も高齢のがん患者さんを敬うことが、その方の「生きる価値」を支えるためにも大切なのだな、と思いました。日々の患者さんとのやりとりの中で、「生きる価値」を弱めてしまうような影をますます色濃くしてしまうような態度を、自分はとっていないだろうか…。



 今回の学会では観光する時間など、全くなく、学会の終了まで滞在できませんでした。
 今回の学会の時間以外での楽しみは、「沖縄料理を食べること」でした。


 私はますます、体脂肪との「結い」を深めています。
 (使いかた、なっとらん?)

 

 

本当は…、行きたくないの

2009-02-05 21:29:58 | ぼやき

 今週末は、がん看護学会が沖縄で開催されます。
 一番、今の自分に関連のある学会なので、出席は「マスト」です。
 学会員やしねーー(あまり、関係ない)。
 
 が。

 行きたくない…。
 いやじゃ…。

 だって。

 沖縄だから…。

 遠くって…。
 飛行機じゃないと行けないし。
 往復に時間をかけて行く割には、向こうでゆっくりとする暇もなし…。

 本気で、行きたくないと考えてました…。

 1回くらい、ぶっちしてもいいか…。
 そんなことを考えておりました。今回、別に発表するわけでもなし。

 事前の申し込みも、気持ちが萎えてやってませんでした。

 ところが。

 部長にぽちっと「行きたくない」と呟いていたら…。

 「なにいってんの~~~~!行ってきなさい!」と、その場で事務方さんに速攻、チケットの手配をされてしまい…。


 …というわけで、しぶしぶ、行くことになりました。

 せめて、鹿児島くらいなら、ご機嫌さんで行くのですが。

 観光目的でもないのに、沖縄っ。さみちー。
 
 現地で、友人その他もろもろの方々に会えるのは非常に嬉しいことなのですが。


 やっぱり、沖縄は気がすすみません。

 
 でも、行かねばなりません。
 明日は、昼前に出発です。一応、沖縄の観光雑誌もゲットしてっと…。
 せめて、夜ご飯くらいは沖縄を満喫してきますか。 
 
 職場のスタッフからは、「いいなー」「いいなー」と何度も声をかけられ。
 (ちっともよくないわっ)
 土産の話になると、
 ドクター:「ちんすこうのプレーンがすきや。」(あたしゃ、なんでもええ。ちんすこうは苦手よ。)
 師長さん:「そうそう、ちんくそーなー。」(思いっきり噛んでるやん。妙なもんに聞こえるわ。)

 ってなわけで、明日から沖縄です。