同じ関西に住むもの同士であっても、言葉の使い方というのは違うものです。
私は生粋の関西人ではありませんが、そこそこ、関西に住んでから長くなってきているので、ちょっとは関西人に染まってきたかな?と思ってます。
私が、ことさら、敏感になるのは、自分が聞いたことがないまたは知らない言葉を耳にしたときです。
先日、こんなことがありました。
入院された患者さんは、食道がんがかなり進んでいました。熱いものを食べると、痛みがあるはずなのに、とてもとても熱いものを好んで食べられておりました。
そこで、うちの緩和ケア医が患者さんに投げかけた言葉は…。
「食べるものは、やっぱり…、『ちんちんに』熱いほうがいいんですかね?」
緩和ケア医と患者さんが話をしていたところに同席していた私は、二人の会話の内容はそっちのけ…。
「え?今、『ちんちん』ゆうた?何、何、何それ?めっちゃ、熱いってことを、『ちんちんに』熱い、ってゆうん?でも、それって、それって…。」
もう、その言葉ばかりが気になって仕方ありませんでした。
患者さんと話が終わったあと、緩和ケア医と私は話をしました。
「せんせー、『ちんちんに』とかゆうとったなー。普通、そんなん、いわへんで。」と私は言ったのですが、
ここから、「すごく熱い」ということを「ちんちんに熱い」というかどうか、でスタッフも湧き始めました。
『ちんちんに』熱いというのは、あり!というスタッフが大勢いました。
ちなみに、めっちゃ熱いというのは『ちんちんに』熱いというそうですが、めっちゃ冷たいは、「きんきんに冷たい」となり、『ちんちんに』冷たいとは言わないそうです。
いやいや、日常で、路面電車のことを『ちんちん』電車、とはいうけど(これは聴き慣れてる)、『ちんちんに』熱いとはいわんやろー。
でも、言うらしい。
『ちんちんに』という言葉に、過剰に反応してしまった私が、エロいとか、云々、そういうこっちゃなくてー。
関西人にとっての標準語なのね、『ちんちんに』熱い、は。
私は、まだ、関西人に染まりきれていないところが多々あるんだろうなー。
でも、よぉ使わんわぁ。こりゃ。