先日、訪問看護ステーションに見学に行ってきました。
自分は、在宅看護は苦手とか、向かないとか…そんなことをずっと思っていたのですが、がん看護のことを考えてみると、無縁ではありません。
・・・というわけで、行ってみました、見学っ。
見学に行かせていただいたのは、友達が管理者をしている訪問看護ステーション。
「見学させてー」と、お願いもしやすく、「いつでもどうぞー」のお言葉をこれまでも何度もいただいていたのが嬉しかったー。
たまたまですが、患者さんのご様子などなど、ちょっとゆったりとした時期だったみたいです。
これが、ラッキーでした。
訪問看護師さんと同伴すること3件。
患者さんのお宅におじゃまするということ自体が新鮮だったのですが、看護師さんの丁寧な…(言葉では表現しにくい)、ハートフルな対応が心に響きました。
病棟の勤務に追われて、忘れていた何かを教えていただいた気がしました。
在宅看護なので、生活ベースのケアを行っていることは当然?なのかもしれませんが、生活を大切にしたケアを目の前で見せていただき、この視点はとても大切だなぁと痛感しました。
それにしても、どうして、在宅の看護師さんはそんなに優しくて、丁寧で、共感的で、ゆったりとしているの?
病棟勤務の(意地悪な)ポンは心でつぶやきます。
その優しさ、16時間、続きますか?(病棟勤務や2交替勤務では時間に追われていることが多いから…)
看護師さんが患者さん宅をお邪魔するのはほんの数時間だから、丁寧にできるのだろうか…?
こんなことを考えていたら、大切なものを見失いますね。
在宅の看護師さんと同行していると、その看護師さんの一人一人の患者さんへのケアをみて、感じ取れるものがありました。
そりゃ、この看護師さんだって、病棟の過酷な勤務をやっていたら、時には大切なものを見失いそうになるかもしれんけど、根本では大切にしているものは見失っていないんだろうなぁ…。
自分に、何か…、新鮮な風が吹き込んで来た気がしました。
とてもありがたい機会でした。
『どこで働くかじゃなくて、誰と働くかだよ』
ポンの友人
悩んでいるポンの話を聴いて…、いいえ、ポンの話を聴く前から、私の友人はそんな風に言ってくれる。
そして、「うちにおいでよ、一緒に働こうよ」といつも言っている。
彼女の言葉を面倒だなと思ったことは一度もない。
私と一緒に働こうと声をかけてくれる彼女の「どこで働くかじゃなくて、誰と働くかだよ」という言葉が今も気になっている。
残念ながら、私は彼女がライフワーク?くらいに思っているフィールドにはあまり関心がない。
彼女が専心しているフィールドは、緩和ケアとリンクしているのだけど…。
残念ながら。
やっぱり、彼女の活躍舞台であるフィールドに足を踏み入れようとは思えない。
でも、ライフワークと思えるほどのものを持っている彼女には興味がある。
気になっているというのは、そういうことなのです。
確かに。
誰と働くかということは結構大切だ。
でも、多くの場合、「誰と働くか」は選べないことが多い。
それは、ある施設内での活動を考えるからであって、もしも、自分の施設以外の施設を考えるなら、それは「誰と働くか」を選ぶということになるのかもしれない。
いや、
ひょっとしたら自分の施設内のことでも、選ぶことはできるのかもしれないけれど…。
おそらく、病棟のスタッフとして働いているのであれば、それは難しい。
まあ、
いずれにしても、「誰と働くか」を決めるのは自分次第。
施設内で動くのか、施設外で動くのかは関係なく、「自分が動かないと」何も変わらないということだね…。
踏みとどまっているだけでは見えないことが。
きっと、
ある。