元刑事の堀内・伊達の名コンビがマトにかけたのはパチンコ業界。
出玉の遠隔操作、極道顔負けの集金力、警察との癒着等々、我欲にまみれた20兆円産業の闇が明らかにされます。
堀内信也、40歳。元々は大阪府警の刑事だが、恐喝が監察にばれて依願退職。不動産業界に拾われるも、暴力団と揉めて腹と尻を刺され、生死の境をさまよい、左下肢の障害が残り、歩行に杖が欠かせなくなり、シノギはなくなり、女にも逃げられた。救ったのは府警時代の相棒、伊達誠一。伊達は脅迫を受けたパチンコホールのオーナーを助けるため、堀内に協力を求めてきた。パチンコ業界、そこには暴力団、警察も入り乱れ、私腹を肥やそうとする輩がうごめいていた。二人は競売屋・ヒラヤマ総業の調査員の肩書で、金になるネタを掴んだら食いついて離さない意気で堀内は己の再生も賭け、伊達とともに危険に身をさらしながら関西を東奔西走。
あ・うんの呼吸でのタッグが小気味好いテンポの関西弁の会話と展開で一気読みでした。2017年3月幻冬舎刊
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