読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

黒川博行著「騙る」

2022-09-03 | か行
大物彫刻家が遺した縮小模型・彫刻マケット、素人の蔵に眠っていた重文級の屏風、デッドストックのヴィンテージ・アロハシャツ、狩野派日本画、殷青銅器に古銭・・・。「こいつは金になる。」出し抜いて儲けてやろうと考えている、古美術業界の掘り出し物にたかる、欲深き人びと。だましだまされ、最後に笑うのは誰だ・・・6つ美術ミステリー連作集!
『マケット』『上代裂』『ヒタチヤ ロイヤル』『栖芳写し』『乾隆御墨』『鶯文六花形盒子』の短編
狐と狸の化かしあい。出てくる人間全員くせ者で、どいつもこいつも人を騙して金儲けしてやろうとする。骨董、古美術の裏側。偽物つくりの現場、最近は3Dプリンタを使った偽物まであるなんて・・・。TVでよくみる「なんでも鑑定団」の舞台裏側を小説で覗き見た感じ。また表紙の絵に騙されました、芸子さんの登場シーンは出て来ません。
2020年12月文藝春秋社刊


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 散歩。空に | トップ | ポポ―実食 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

か行」カテゴリの最新記事