去る10月30日に島根県で、たまごかけごはんシンポジウムなるものが開かれたことは、ニュースなどで知っている人は多いだろう。しかしその日東京都某所で”現代社会における100tハンマーの必要性についてのシンポジウム”が開かれていたことを知るひとはどれくらいいるだろうか。(3人くらいだ)
100tハンマーといえば北条司の超人気漫画、シティーハンターで、主人公冴羽?に対してパートナーの香がもちいる、いわゆるつっこみの道具。冴羽が毎回でてくる美女に猥褻な行為をしようとすると、すかさず香が100tと明記されたその大きなハンマーを小さなハンドバックからとりだして、冴羽をぺちゃんこにする。
それはなんともスッとする光景であり、お決まりでありながら必ず笑ってしまうポイントでもあった。
この世界にあのメンタルバランスハンマーが本当にあったのなら、上司のセクハラやあちらこちらに油断なくちりばめられたダジャレ、オヤジギャグに悩む多くの女性たちが救われるのではないか。
そうしたことがディスカッションされた大変意義のあるシンポジウムであった。
それにしても、100tハンマーが実現するには多くの困難がある。その困難さにそこにいただれもが言葉を失いうつむかずにはいられなかった。
その困難さは、このハンマーが言うなれば精神と物質の間にあることに起因する。ハンドバックからとりだされた途端に大きくなり、100tというアジアゾウ20頭に当たる重さにもかかわらず、女ひとりで振り上げられ、振り下ろしたほうには確かな手応えが、振り下ろされたほうにも確かな打撃があり、かつ生存していること。
これらが現実世界で成り立つには、精神と物質の壁を乗り越えなければ到底無理なのだ。
どうすれば精神的な100tの重みを失わず、もちろん人命にかかわることのない、そして後々の人間関係にも亀裂を生じさせない(ハンマーをふるったことで逆ギレされたり人事に影響がでてはいけないのだ)ハンマーが作れるだろうか。
これを読んだどこかの企業が研究をひそかに開始してくれることを望んでやまない。
100tハンマー実用化反対!
あれで殴られると、その後数日間は頭がガンガンするんだぞ。