助ぶ六゛

楽しかったこと、おいしかったもの、忘れられないこと

海辺のてふてふ

2005年10月01日 | しまなみ海道ポタ
しまなみ海道は島によって陸を横断するルートもあれば、海沿いを行くルートもあります。
標識もちゃんとあって、地図にあまり頼らなくてもすいすい進めます。
行く前の下調べでは今治から尾道に向かうよりも、尾道から今治に向かうほうがおすすめとのこと。これが実際行ってみて納得しました。
なぜかというと、尾道側に近い向島や因島あたりは自転車道と自動車道は一緒で進むにつれて自転車道が独立して大変走りやすくなり、かつ今治にかかる最後の橋、来島海峡大橋は長く渡りがいがあって、クライマックスにはぴったり(これについてはまた書きたいです)。今治から出発するとまたちがった楽しみがあるのかもしれませんが、進むにしたがって走りやすくなり盛り上がるコースにはふたりとも大満足でした。
島にはそれぞれ名所みたいなとこがあって、大三島では多々羅温泉、サンセットビーチ、大島では村上水軍博物館などに寄りました。正直、私がもりもり調べていたのは、四国でのうどん屋さんについてで、しまなみ海道についてはただ無事に走れれば満足みたいなとこがあって、島にある名所についてはほとんどノーチェックでした。で、ところどころで思いついたように寄ったというかんじになりました。でも、この旅の醍醐味はなんといっても自転車で走っている時間そのものです。海辺にはなぜか蝶がたくさんいて、走っているとしばらく頭上をひらひらとしていたかと思うと、またふっと別のほうに飛んで行ったりして、その飛ぶ姿はなんとも自由で気持よかったです。蝶って花の近くで羽根をけっこうパタパタせわしなく動かしているイメージがあるのですが、ここのように海風の強いところではまるで鳥のようにその風にのって、どこか遠くに向かっているようなたくましさがありました。
あんまり関係ないんですけれど、戦前の画家で三岸好太郎というひとがいて、彼がたくさんの蝶が海や雲の上を渡る絵を描いていて、それを思い出しました。
あと、しまなみ海道で注意することがひとつ!「この先コンビニあり」という看板を見つけても、そんなにすぐにはコンビニは現れません。
「さっきこの先にコンビニあるって看板あったよね」
「うん、私も見たよ」と、
もしかして幻だったんじゃないかという不安から、二人で確かめ合い
「もうコンビニのことは忘れよう、そうしよう」
というしっとりした気持ちになったころに遠くにやっと現れるかんじです。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バタフライ・オン・ザ・シー (助六)
2005-10-02 00:45:48
走ってる時は気にしなかったけど、海と蝶って不思議な取り合わせだね。

三岸好太郎って誰かに似ている…。はなわ?

それにしても31歳で夭折とは。僕も気をつけなくっちゃ。
返信する