メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

アートで食べていける方法、教えます@ビッグイシュー

2019-03-22 14:02:28 | 
【THE BIG ISSUE VOL.351】


アートで食べていける方法より
「お金」で物事を換算しない方法が広まれば、すべて解決するのになあ

記事で取り上げているバンクシーも
自分の作品が高額で取引されることに反対している

子どもの絵、自由なダンスもすべてアート
自分を表現して楽しむ、楽しませること



【内容抜粋メモ】

アーティストは「特別な人」
ましてそれで食べていける人は「稀か天才だけ」が日本の常識


アートを縁遠いものと感じている人
アートで生きていきたい人に届ける特集


アートディレクターのいたみありささん




1998年 ジャズシンガーとしてNYに渡る
2008年 「ヲウチギャラリー」を設立
2014年 「JCAT」の活動を始めた


アートは生活の一部
日本では「アーティスト」として食べていける人はひと握り
好きでも「無理だろう」と諦めた人は多いはず

NYには街中にアートが点在し、誰にでもアーティストの友だちがいる

ありささん:
“自称アーティスト”だらけ
特別ではなく、職業の1つという感覚
移民が多く多様性があり、共感してもらいやすい

「ごみの山」をアートだと主張するアーティストもいて
それを認める人もほかの街に比べて多い


社会風刺アートをゲリラ的に描くバンクシー




兵士が爆弾の代わりに花を投げる「花を投げる男」が有名
ジャーナリストのゼフラ・ドアン氏がトルコ政府に収監された事件への抗議を表現した

ありささん:
本来、アートは、アーティストが人々の思いを代わりに世界に伝えるもの


●NYに渡ったきっかけは♪奇妙な果実/ビリー・ホリデー
黒人が木に吊るされて焼かれ、奇妙な果実のいおいがするという
人種差別を告発する歌
「この曲を、いつか本当に歌えるようになりたい」と思った


9.11
NYのジャムセッションに毎日のように通い、必死に歌う日々
CD制作が実現し、3年後に9.11が起きた

緊迫した中でアーティストの友人が絵を描き続ける姿に感動し
日本在住のアーティストの作品を観てもらいたいと
2004年「ヲウチギャラリー」を始めた

「ヲウチギャラリー」の展示風景




その際「バーンズ・コレクション」@フィラデルフィアが頭をよぎった

ありささん:
私は「スクランブル展示」と呼んでいますが
ルノアールとピカソを並べたり・・・アートは平等だと感じました


「100人展」で見えた課題
1人1作品を100人分集めるグループ展
テーマも「YES」「NO」「RED」「LOVE」とシンプルにした

ありささん:
英語で書いた「アーティストバイオグラフィ」の必要性などについて
知らない人があまりに多かった

作品を買う人は、アーティストの人となり、
なぜこの作品を描いたか理由・経緯が知りたい

日本人は「うまく説明できない」「好きに見てほしい」と言う人が多いが
世界でそれは通用しません


『学校では教えてくれないアーティストのなり方』を書く
著書では「登山」に例えて、
ギャラリーのディスプレイ法、海外への作品の発送方法などを詳しく語る

どんなアーティストも自分を見つめることから始め
ギャラリーで個展を開催してファンを見つける
それは、本来喜びで満ちている

「10合目の自分を、1合目で想像できていること」


仲間を見つけることも大事
とくに9.11の時、アーティスト同士が情報交換し、
小学校の壁画に10人のチームで取り組むなど仕事を融通し合ったり

精神を病み、施設に入っていた人が
アート活動により回復し、NYに来たり

アートで小児精神科研究ができたと語る医師もいる
アートをやる人の幸せ度は高いと実感しています

(絵を描かせて心理を探る方法は、昔からあるよね


ギャラリーを持たない「JCATキャラバン」
「ヲウチギャラリー」を10年を節目に閉じて
「JCAT」(Japanese Contemporary Artist Team)を始める

NY以外でウケるアーティストがいると気づき
世界中をキャラバンして周ったらどうかと考えた

国内外含めて180人が在籍
絵を独学で学んだ人は半数ぐらい

アーティストは半年間作品をつくり、海外で年2回の展示を行う
場所などはSNSを利用して決める予定
1月はNYのチェルシー、次はヨーロッパで開催予定

JCATアーティスト KONIROW by WE展 2018




日本の存在感が薄れていることを危惧

ありささん:
今、海外でアジアといえば、中国、韓国、シンガポール・・・
日本人はアートを「モノ」として売るが
作る人の歴史やストーリーを伝えていないからだと思う
日本の歴史、伝統にどんなオリジン(原点)があるかも知ってもらいたい


著 水越洋子


***


「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」

“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”

[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない


[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする


[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している




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『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)


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