原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

被災地へ…

2011-04-18 | 日記
4月も第3週。我が母校のLSは,今日から授業開始だとか。学部は5月授業開始ですが,LSは別とのこと。各大学によって対応は異なるようですが,LSは通常に近いかたちで授業が開始されているところが多いようですね。新入生の方は(既修の方も),かなりの予習量にしんどい日々を送っているかもしれませんが,目指すは我が国最難関の国家試験。しんどい思いをしないと,やっぱりそうそう簡単には合格させてくれません。「未修1年目は何が何だかわからず無駄に過ごしてしまったばっかりに…」,「既修1年目にLSライフを楽しんでしまったばっかりに…」というのはよく聞くところです。自分なりにペースを確立することが大切です。

さて,ちょっと前にここにも少し書いたのですが,広島の修習生一同で,被災地へ「気持ち」をお送りしました。新64期(広島)の64名で,37万7000円になりました。ちょっと声を掛けただけで,ずいぶんと集まったものです。被災地の復興のために,有意義に使われることを切に願っております。そして,被災された受験生の方には,この難局を乗り越えて合格を勝ち得んことを祈念いたします。

報道がされて読者の皆さんもご存じかと思いますが,被災地の検察庁が被疑者を解放して問題になりました。しかしこれは,刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律に従った対処で,法83条2項には,地震等の災害の場合には解放できる旨定められています。同3項には,解放された者は,しかるべき時に指定の場所に出頭しなくてはならない旨も定められています。ちょうどこの件が報道されていた頃,検察庁にいましたので,このあたりを教えていただきました。今後,被災地の復興が進むに従って,土地の所有権(境界)をめぐる紛争や,相続・遺産分割をめぐる紛争などは当然,付随して生ずるはずです。これらの問題を適切に解決していくことで,法律家も復興に関わっていくのですね。

明日は簡裁修習ですので,夕方~夜にかけて,簡裁のことを少し書こうと思います。

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