原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

LSの名物教授

2010-07-07 | 日記
今日は、とあるきっかけでLS時代を懐かしく思い出しました(合格したら必ず良い思い出になります)。

私が罪責(←刑法のレジュメを作っていたのでこれが出てきた。正しくは「在籍」)していたWで始まるLS。憲法の授業が過酷で有名なLS。その中でも、最も過酷な授業を行う先生がおります。

課題判例(10~15)を、全て第1審から読まなくてはいけない。今も忘れぬ、プリンターとの格闘。中でも最も長かったのはロッキード事件。A4で500頁くらいの長編。もう、憲法の勉強というより、ノンフィクション小説、ドキュメンタリーを読むような感覚です。神楽坂の○○という料亭で、田中角栄と誰それがこんな密談をした、なんかが延々と述べられている。それらを全部読むことが要求されました。

講義は、それはそれはプレッシャーのかかる講義。指名されまくり、判例の細部を聞かれまくり…。それもさることながら、中間テストなるものがあって、そこに簡単な添削が。添削というより…。例えば…

「キミは、法律家ではなくて政治家にでもなればいいんじゃないですか?」

みたいな(笑)

で、1年間の講義の最後の日。出てきたセリフが…

「あなた方は来年も未修ですよ」

おっと。そりゃないでしょ。頑張って1年間耐え抜いたのに…。

そこで我ら、1年C組のメンバーは作ってやりました。その名も

「来年も未修ですよ」Tシャツ。

これを着て、先生をお呼びして飲み会をしました(笑)

LS時代、こんなことばっかりしてました。楽しかったなぁ。

批判されることもあるLS制度、私は制度自体には賛成です。出会えてよかった先生、友人がたくさんいます。一言では表現できませんが、LSに通って良かったなと思います。LSでの「人とのつながり」は大事にして頂きたい、そう思います。

<補足>

私は名物先生の支持者です(実は)。WのLSの皆さん、本当は(?)とても良い先生なのですよ。合格した時も、親族を除き、一番最初に報告をしました。「御礼に研究室に伺いたい」といったら、「そんなことせんでいいからもっと勉強しなさい」と先生らしい(?)返答が返ってきましたが(笑)

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