「ホワイトカラー・エグゼンプション」を論じるに当って、日本政府の財政赤字と、日本の競争力をごっちゃにした議論がなされているんじゃないですか。
財政赤字で「のた打ち回っている」のは日本政府だけで、日本国の貿易収支はずっと黒字ですよ。競争力、競争力とばかの一つ覚えのように言うけど、日本の場合は、むしろ外貨の貯めすぎが問題になっているほどです。競争力の維持向上は確かに長い目で見れば必要ですが、緊急の課題ではないのです。
景気拡大が喧伝されていますけれど、下のグラフを見れば分かるように、国内消費は長期低迷を続けています。GDPの約一割程度に過ぎない輸出が増加しているだけのことです。
<鉱工業出荷指数>
残業の経費を減らして、労働者の収入を減らし、競争力の向上に努めれば輸出はさらに増えるかも知れませんが、個人消費がさらに落ち込むだけです。GDPの一割の輸出の為に、GDPの5割強を占める個人消費を犠牲にするのは愚かなことです。
↑このような極論を述べている人もいましたが、2005年の日本の食糧輸入額は50,399百万㌦、一方、日本の外貨準備高は、895,320百万㌦です(2006年)。外に売るものが無くなって食糧輸入のみになったとしても、18年近くは、飢え死にしません。ありえない前提を元に不安を煽るような記述は止めましょう。
今必要なのは、国民に与える金を減らすことではなく、増やすことなのです。
↓応援よろしく
財政赤字で「のた打ち回っている」のは日本政府だけで、日本国の貿易収支はずっと黒字ですよ。競争力、競争力とばかの一つ覚えのように言うけど、日本の場合は、むしろ外貨の貯めすぎが問題になっているほどです。競争力の維持向上は確かに長い目で見れば必要ですが、緊急の課題ではないのです。
景気拡大が喧伝されていますけれど、下のグラフを見れば分かるように、国内消費は長期低迷を続けています。GDPの約一割程度に過ぎない輸出が増加しているだけのことです。
<鉱工業出荷指数>
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残業の経費を減らして、労働者の収入を減らし、競争力の向上に努めれば輸出はさらに増えるかも知れませんが、個人消費がさらに落ち込むだけです。GDPの一割の輸出の為に、GDPの5割強を占める個人消費を犠牲にするのは愚かなことです。
輸出企業がGDPの1割とはいっても、食料の半分以上を輸入に頼っている日本にとって、外に売るものが無くなれば飢えて死ぬしかありません。 |
↑このような極論を述べている人もいましたが、2005年の日本の食糧輸入額は50,399百万㌦、一方、日本の外貨準備高は、895,320百万㌦です(2006年)。外に売るものが無くなって食糧輸入のみになったとしても、18年近くは、飢え死にしません。ありえない前提を元に不安を煽るような記述は止めましょう。
今必要なのは、国民に与える金を減らすことではなく、増やすことなのです。
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その通りですね!
(って、私も経済学科の出身なんですが・・・汗)
興味深い記事をTBしていただきまして、ありがとうございました。
ご訪問、ありがとうございます。
>興味深い記事をTBしていただきまして、ありがとうございました。
ご丁寧に、どうもありがとうございます。