Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

アメリカに媚びる岡崎氏と、アメリカの本音

2006-08-26 | 歴史認識
 テレビ朝日が先日(8/13)R・アーミテージ氏の言葉を伝えていました↓。

「私自身はキリスト教徒。私の宗教ではどのような極悪犯罪者でもカトリック式の葬儀を行う。人の善悪を決定できるのは神のみだからです。私は神道の専門家ではないが、戦没者を祀る神社に参拝したいという人がいるのは理解できる。私がより深刻だと思うのは、軍事博物館である遊就館の問題です」

「遊就館の映像---太平洋戦争を自衛の戦争として正当化する展示物も置かれている」

「アメリカ人にとって不愉快なコメントが使われています。中国人にとっても、敗戦の責任を押し付けられている帝国海軍にとっても不愉快でしょう。歴史の事実に忠実な展示に変えるべきです」


 「戦没者を祀るのは構わないが、アメリカ人にとって不愉快な展示は止めなさい」という趣旨ですね。08/24の【正論】岡崎久彦 遊就館から未熟な反米史観を廃せでも、ジョージ・ウイル氏の、遊就館の展示についての批判を紹介しています。

 「遊就館の展示によれば、『大東亜戦争』は、ニューディール政策が大不況を駆除できなかったので、資源の乏しい日本を禁輸で戦争に追い込むという、ルーズベルト大統領の唯一の選択肢として起こされたものであり、その結果、アメリカ経済は完全に回復した、と言う。これは唾棄(だき)すべき安っぽい(あるいは、虚飾に満ちた、不誠実な=dis-gracefully meretricious)議論であり、アメリカ人の中で、アンチ・ルーズベルトの少数ながら声ばかりは大きい連中が同じようなことを言っていた」


 アーミテージ氏も、ジョージ・ウイル氏も、遊就館の展示内容が気に入らないようです。気に入る、気に入らないは、主観の問題ですから勝手にすりゃあいいんです。太平洋戦争で戦った、アメリカと日本の歴史観が一致すると考える方がおかしい。

 にも拘わらず、岡崎久彦氏は、ジョージ・ウイル氏の指摘にうろたえるかのように、「遊就館の展示内容が反米的でけしからん」と一方的にアメリカの歴史観に同調しています。

「ただこの安っぽい歴史観は靖国の尊厳を傷つけるものである。」・・・原爆投下を正当化するようなアメリカの歴史観のほうがよっぽど安っぽいと思うけどね。根拠も示さずに安っぽいとか、未熟なとかと論難する態度はいただけませんな。正直、腹立つ。

「私は真剣である。この展示を続けるならば、私は靖国をかばえなくなるとまであえて言う」・・・アメリカのご機嫌を損ねる事を極度に怖れるあまり、日本側の歴史観を否定する態度は、媚米派と呼ぶしかないです。アメリカに逆らうような靖国は支持できないというような事を言う人は、本当の味方ではありえません。

 さて、小泉首相が、中韓の意向に逆らって、靖国参拝をしたことで、中韓の後に控えるボスキャラがアメリカである事が明らかになってきたような気がしますが・・・。

 アメリカは、靖国参拝自体は否定しないけれど、あの戦争は日本の侵略戦争であったという事については、決して譲るつもりはないのでしょう。



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2 コメント

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Unknown (j.seagull)
2006-08-27 00:10:18
>太平洋戦争で戦った、アメリカと日本の歴史観が一致すると考える方がおかしい。



全くもっておっしゃるとおりです。

「中韓のいいなりになるな」という世論が確実に増えてきたので、マスコミは今度はアメリカの靖国批判を拾ってきてますけど、この手に引っかかる人もネットのおかげで減っていくでしょうね。





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初めまして (上田真司)
2006-08-27 22:57:31
初めまして、j.seagullさん。



>「中韓のいいなりになるな」という世論が確実に増えてきたので、マスコミは今度はアメリカの靖国批判を拾ってきてますけど、この手に引っかかる人もネットのおかげで減っていくでしょうね。



そうですね。「中韓のいいなりになるな」と言いながら、「アメリカの言いなりになれ」とは言えませんからね。
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