Dogma and prejudice

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米特使“原爆で命を救った”・・・盗人猛々しい言い分

2007-07-06 | 歴史認識
 米特使“原爆で命を救った

これは、前の国務次官で現在は核不拡散の特使を務めるジョゼフ氏が、3日、アメリカ国務省で行った記者会見で述べたものです。この中で、ジョゼフ特使は、アメリカによる広島と長崎への原爆投下について「さらに何百万人もの日本人の命を奪うところだった戦争を終結させることができたというのは、ほとんどの歴史家が同意するところだ」と述べて、原爆投下によって結果的に多くの日本人の命を救ったという認識を示しました。折しも日本では、久間防衛大臣が「悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理の中で、しょうがないと思っている」と発言したことの責任を取りたいとして辞任しており、原爆投下について日本とアメリカの認識の違いをあらためて際立たせる形となっています。ジョゼフ前国務次官の発言について、長崎の被爆者で原水爆禁止日本国民会議の川野浩一副議長は「無理やり理由を付けて原爆投下を正当化しようとするもので、許せない発言だ。こうして原爆投下を正当化するかぎり、ほかの国には核兵器を持たせない一方で、アメリカは『正義の核兵器だ』として持ち続けることになり、わたしたちが求めている核兵器の廃絶は実現できない」と話しています。
もどる 7月4日 11時40分


 前の国務次官で現在は核不拡散の特使を務めるジョゼフ氏が、原爆投下によって結果的に多くの日本人の命を救ったという認識を示しました。

 「原爆投下が戦争終結を早めた」などというのは、詭弁です。アメリカが本気で、戦争終結を早めようと思えば、日本の降伏条件のハードルを下げるだけで良かったのです。具体的にいえば、日本に対して「国体の維持」を認めると保証すれば良かっただけの話です。

 日本の指導者が降伏に際して懸念していたことは、「天皇や皇族の身に危害が及ばないか」、「有史以来、日本において脈々と受け継がれてきた天皇家が廃絶させられはしないか」ということだったわけで、その懸念を払拭させることができれば、もっと早く戦争終結が実現されていたのではないでしょうか。

 太平洋戦争をあそこまで凄惨なものにしたのは、「原爆投下」や、「焼夷弾による大都市無差別じゅうたん爆撃」等、次から次に「日本人虐殺作戦」を敢行した、日本人の命など虫けら程度にしか扱おうとしなかったアメリカに責任があります。あれほど、大胆に「戦時国際法」を踏みにじった国もありません。

 「日本軍によるといわれる南京大虐殺」も、「ナチスによるといわれるユダヤ人虐殺」も、第二次大戦時におけるアメリカの血塗られた蛮行から、人々の関心をそらすためのプロパガンダでしかなかったのではないかという気がしています。

 「戦時国際法」を遵守した、非戦闘員を巻き添えにしない軍人限定の戦いをアメリカが行っていれば、日本人の命がこれほど失われることはなかったのではないかと考えるならば、ジョゼフ氏の言い分がどれほどばかげた言い分であるかがわかります。

 「日本人を次々に虐殺していった」アメリカが「日本人の命を救った」などと、よくいえたものです。鉄面皮もここまでくれば、たいしたものです。




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2 コメント

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お久しぶりです (なめ猫♪)
2007-07-06 09:09:58
こんにちは。
いつもお世話になります。

日本のアメリカに対する姿勢は屈折していますが、それは憲法の由来とそれによって自分で自分の国を守るという気概が骨抜きにされてしまったことが大きいと思います。

ナチスのホロコーストも30万人とかありえないし、当時のニューヨークタイムズで収容所から笑顔で解放されるユダヤ人?などの写真、あれはなんだろうと思います。

直接、当エントリーとは関係ありませんが、このたび
『正論』8月号で「福岡の教育現場を歪める支配」と題して論文を書かせていただきました。

福岡の解同が教育行政にいかに悪影響を及ぼしているか共産党系以外では初めて言及したと思います。

そこで厚かましいお願いですが、もしよろしければこちらでもご紹介していただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
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Re:お久しぶりです (上田真司)
2007-07-07 07:24:29
なめ猫♪さん、コメントありがとうございます。

>日本のアメリカに対する姿勢は屈折していますが、それは憲法の由来とそれによって自分で自分の国を守るという気概が骨抜きにされてしまったことが大きいと思います。

そうですね。
「憲法9条と日米安保」のセットで、アメリカに依存せざるをえない状況の中に囚われているのです。

>ナチスのホロコーストも30万人とかありえないし、当時のニューヨークタイムズで収容所から笑顔で解放されるユダヤ人?などの写真、あれはなんだろうと思います。

ガス室で皆殺しにするより、軍需工場で働かせるほうが、「経済的合理性」からいえば、ありえる話です。

>直接、当エントリーとは関係ありませんが、このたび
『正論』8月号で「福岡の教育現場を歪める支配」と題して論文を書かせていただきました。

それは、おめでとうございます。

>福岡の解同が教育行政にいかに悪影響を及ぼしているか共産党系以外では初めて言及したと思います。

最近ようやく、解放同盟批判がタブーでなくなってきたようです。なめ猫♪さん方のご活躍の成果かもしれませんね。

>そこで厚かましいお願いですが、もしよろしければこちらでもご紹介していただけたらと思います。

わかりました。
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