Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

久間発言を軽く受け流す、マンセー族

2007-07-02 | 歴史認識
久間防衛相が陳謝 原爆しょうがない発言

 久間章生防衛相は1日昼、長崎県島原市内で記者会見し、原爆投下を「しょうがない」と発言したことについて「被爆者を軽く見ているかのような印象に取られたとすれば申し訳なかった。これから先は講演で言ったような話はしない」と陳謝し、発言を事実上撤回した。


 原爆投下という「戦時国際法違反」かつ「人類史上」最大にして最悪の暴挙を「しょうがない」と言うのであれば、人類の為す全ての不正義は「しょうがない」で片付けられてしまうわけです。でも、世の中には、「許すべきもの」と「断じて許すべきでないもの」とがあると思いますぞ、久間さん。それにしても、あんた、いつの間に媚米派になったのだ。それとも、もともと、何の理念もないやつだったのか。

 ちなみに、運スレを覗くと、さすがは、マンセー族の巣窟だけあって、こんな意見が大半でした。

193 :無党派さん:2007/07/01(日) 00:28:01 ID:NCaEysKK
全体を見ればあまり問題は無いと思う
一応、原爆を使用した事について否定的な考えも示しているし
まぁもっといい言葉を選べないもんかとは思うけど


197 :無党派さん:2007/07/01(日) 00:34:54 ID:Rm7wn57q
選挙前でなければそれほど大きな問題にはならなかった。
ただ時期が悪かった。


212 :無党派さん:2007/07/01(日) 01:37:22 ID:UzGZxKTc
>>183

まぁクマのいってることは感情論抜きにした
歴史資料的判断の一側面であって、それに対して
「何十万も死んでるんだぞ」とか言う批判は
なんら意味を持たないわけなんだけよね。

柳沢騒動の時もまったく同じで、産む機械発言は
統計上の比喩でいったことを感情論で責めたわけで。

まぁ結局自分の琴線に触れることには
感情論だけでファビョり出すのは
サヨクもフェミナチもウヨクも
メンタリティは一緒ということだわな。


 彼らの言い分によると、「閣僚の問題発言を批判するのは、『感情論』。閣僚の問題発言に対して、『良いではないか』と軽く受け流すのが、『冷静な対応』」と言うことらしいです。

 彼らは、日ごろから、この「冷静な対応」の習得に励んでいて、せっせと「鈍感力」を磨いているように見受けられます。感情が鈍磨しなければ、ついつい政府批判しちゃいますが、マンセー族にとって、「政府批判」はご法度ですからね。

 政府が右向きゃ右を向き、政府が左向きゃ左を向く。よく言えば、「融通無碍」悪く言えば、「頭空っぽ・思考停止」の域に達してこそ、「真のマンセー族」たりえるのです。


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8 コメント

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Unknown (たもん次男)
2007-07-02 20:06:36
はじめまして。
コメント欄でのお目汚し失礼いたします。


久間防衛大臣といへば、自民党総務会長の時、総務会で三十一人の総務のうち七人の賛成で賛成多数として郵政民営化法案に党議拘束をかけた人ですよね。
小泉盲従派の人達にとつては、大切な功労者なのでせうね。
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総務会長として、郵政民営化に貢献した久間氏 (上田真司)
2007-07-03 02:31:14
たもん次男さん、はじめまして。

>久間防衛大臣といへば、自民党総務会長の時、総務会で三十一人の総務のうち七人の賛成で賛成多数として郵政民営化法案に党議拘束をかけた人ですよね。

確かにそうですね。

それまで、禍根を残さないために事前の根回しを経て全会一致の可決が慣例であったのが、突然の多数決で、しかも、16票が過半数であるにもかかわらず、7人の賛成で賛成多数としたわけで、もうめちゃくちゃ。これは、民主主義的手続きを無視した一種のクーデターです。

こういう無茶をやらかしたのが、久間総務会長(当時)でした。

>小泉盲従派の人達にとつては、大切な功労者なのでせうね。

そうでしょうね。
小泉亜流政権では、功労者として、重用されているのでしょう。
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ごぶさたしております (白河)
2007-07-03 06:46:49
いつも読ませて頂いています。
別角度からの意見を書きましたので、TBしました。

上田さんは、日米安保解消派だとお見受けしていますが、その際のコストをどのくらいと考えてますか?

ヒマなときにでも語って頂けるとありがたいです。

私は、国防のコストを考えると、日米安保は守らなければならないなぁと思っています。その内容は多少変えられるでしょうが。
返信する
Re:ごぶさたしております (上田真司)
2007-07-03 10:25:20
 白河さん、コメントありがとうございます。

 ピストルを所持していることと、そのピストルを使って人殺しをすることとは全く別のことだと私は思います。

 核についても同様で、「アメリカの核の傘に守られること」或いは、「日本が、核を自前で持つこと」と、「核を実際に使用したアメリカを非難すること」は矛盾しないと思います。報復としての核使用については、それを否定すれば、核の抑止効果がなくなってしまうから、容認するしかありませんが、それ以外の大量虐殺兵器としての核使用は悪です。

 「持ってはいけない」という主張と、「使ってはいけない」という主張の間には大きな違いがあります。

 左翼からの批判は、おおむね、それをごっちゃにした議論で、聞くに値しません。

 白河さんも左翼のそのような主張に異を唱えておられるのでしょうが、久間発言を批判した人全てが、「核は持つことも使うことも許さない」という主張をしているわけではありません。

 私も「核は持つことも使うことも許さない」といっているわけではないので、白河さんのブログでの以下の発言には、同意しかねます。

> したがって、この久間発言を正面切って批判できるのは、
>・現在の日米安保体制に反対
>・あらゆる意味で「日本が核兵器で守られること」に反対
>な人だけだろうに。特に後者の思想を持つ人だけのはずだが。

 また、この部分には共感します。

>日米安保体制を守りつつ、アメリカの原爆投下に対する評価をあえて言わないことが、「アメリカの原爆投下という歴史上の行為に対する評価を留保し続ける」という意味で、日米外交における一枚のカードとしての役割を果たすと考えている。

 何も、久間発言のように日本側から、アメリカの原爆投下を容認するようなことをする必要は少しもありません。あえて言挙げする必要はないけれど、「アメリカの原爆投下は『戦時国際法』」に違反する暴挙」であるということを認識しておくことは、日本人としての矜持であろうと思います。
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やはり… (蒼龍)
2007-07-04 03:07:53
真司さん、大変お久しぶりです。最近いろいろ忙しい日々を送っており、真司さんの素晴らしいご意見にレスをつけられず申し訳ありません。

先日の久間防衛相のいわゆる「原爆しょうがない」発言ですが、ここまで来るとどうしようもないと言うしかありませんね。この御仁、旧防衛庁長官の時からイラク戦争を否定したり沖縄米軍基地について日米交渉を混乱させるようなことを言ったりと、おおよそ我が国の国防のトップに立つ人物とは思えない発言をしてきました。もし他国の国防相がこんな事を口走ろうものなら速攻で罷免ですよ。久間氏がどのような意図で発言したのであれ、この発言が米国が我が国にかつて行った原爆投下という、許し難い非人道的な無差別虐殺を矮小化し、結果的に米国の肩を持つことになってしまったというのは紛れもない事実です。氏はつい先ほど防衛相を辞任しましたが、当然です。

さて、ふと以前この場で紹介させて頂いた媚米的自民党政府マンセーのサイトを思い出して覗いてみたのですが…。案の定、管理人・常連一同そろって「これのどこが問題なのだ?」などと久間発言の火消しに躍起になっていました。特に滑稽なのは反日左翼はともかく、今回の件に対して関わりのない支那や韓国まで持ち出していることですね。連中には一体、米国の原爆投下に対する怒りというのはあるのでしょうか。

このサイトは反日勢力に対する敵対心に染まりすぎた挙げ句、それ以外の問題などどうでもいい、取るに足らぬことだと自分たちの世界に引きこもってしまったという好例だと思いますが、いかがでしょうか?

http://www14.plala.or.jp/threeforest/
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Re:やはり… (上田真司)
2007-07-04 09:55:14
蒼龍さん、コメントありがとうございます。

>久間氏がどのような意図で発言したのであれ、この発言が米国が我が国にかつて行った原爆投下という、許し難い非人道的な無差別虐殺を矮小化し、結果的に米国の肩を持つことになってしまったというのは紛れもない事実です。

私も同様に思います。

>さて、ふと以前この場で紹介させて頂いた媚米的自民党政府マンセーのサイトを思い出して覗いてみたのですが…。案の定、管理人・常連一同そろって「これのどこが問題なのだ?」などと久間発言の火消しに躍起になっていました。

ご指摘のサイトですが、原爆投下批判の意見もあり、それほど偏った感じは受けませんでした。

それよりも、雪斎氏の物言いの方が、嫌な感じがします。
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_1e1e.html
(雪斎の随想録: 久間発言と「核」の自閉意識より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓
> 故に、久間発言は、教条的な「平和主義者」と観念的な「民族主義者」の醜悪な野合の光景を出現させた。誠に気色悪いものを見せられた想いがする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑
返信する
間が空いてしまいましたが… (白河)
2007-07-16 06:58:55
今さらながら蒸し返すようですが、何度考えても以下の点が腑に落ちません。お答え頂ければありがたいです。

>核についても同様で、「アメリカの核の傘に守られること」或いは、「日本が、核を自前で持つこと」と、「核を実際に使用したアメリカを非難すること」は矛盾しないと思います。報復としての核使用については、それを否定すれば、核の抑止効果がなくなってしまうから、容認するしかありませんが、それ以外の大量虐殺兵器としての核使用は悪です。

ということは、上田さんは「報復としての核使用」自体はお認めになりながらも、「大量虐殺兵器としての核使用」は悪だと批判してらっしゃるわけですね。

ということは、今回の久間発言で問題になった広島・長崎への原爆投下は「報復としての核使用」ではなく、「大量虐殺兵器としての核使用」なのだから、悪であるという論理でしょうか。

ここで私が不思議になるのは、報復としての核使用であろうが何であろうが、核を使うということは、必然的に核が落とされた地域の人々を無差別に虐殺するということを、上田さんは報復としての核使用であれば容認せざるを得ない、と認めてらっしゃる点です。

報復としてであれば、戦闘員・非戦闘員の区別なく虐殺することを、上田さんは賛成なさっているのでしょうか?
賛成なさっているのであれば、広島・長崎への原爆投下が「悪」なのは、「報復的な使用ではない」からなのですか?
反対なさっているのであれば、日本が核の傘に入っていることを容認されているのはなぜなのでしょうか?
返信する
Re:間が空いてしまいましたが… (上田真司)
2007-07-16 15:16:23
白河さんへ。

確かに、矛盾したことを私は言っています。それは自覚しています。

もう一度整理しますとこうなります。
A.
1.核攻撃を受けることも、核攻撃を行うことも、避けるべきである。
2.核攻撃から自国を守るためには、「核の傘に入っている」必要がある。
3.核の抑止力というのは、もし核攻撃がなされたら、「報復」を行うであろうという前提がなければ抑止力にはならないので、「報復」の余地は残しておく。

3.の「もし核攻撃がなされたら」以降は、1.に矛盾しています。


矛盾しないようにするにはこうすればいいわけですが、この場合は抑止力が利きません。
B.
1.核攻撃を受けることも、核攻撃を行うことも、避けるべきである。
2.核の傘に入らない。
3.もし核攻撃がなされても、何も対応しない。


>ここで私が不思議になるのは、報復としての核使用であろうが何であろうが、核を使うということは、必然的に核が落とされた地域の人々を無差別に虐殺するということを、上田さんは報復としての核使用であれば容認せざるを得ない、と認めてらっしゃる点です。

 某国が日本に核を使おうと企てている場合、報復の可能性がある場合とない場合、実際に核使用を行う確率には、違いがあると考えられます。

 報復の可能性があるからと踏みとどまる可能性が核の抑止力であり、アメリカが日本に原爆を使用したのも、報復の可能性が無かったからだと考えられます。

 「核の抑止力」というものが、「報復の可能性」によってしか担保されない以上、この矛盾は避けようがないではないですか。


「人を殺してはいけない」というタブーも、「自分を殺そうとする者」を殺すことによってしか自分が生き延びられない場合は、この限りではありません。

この場合も、「人を殺してはいけない」と言いながら、例外を設けるのかと反問されそうですが、その通りです。

例外があるからと言って、あなたは、「人ごろし」を容認したり、「原爆投下」を容認するのですか。

自分も「殺人を犯す可能性がある」からといって、実際に「人殺し」を行った者を責める権利が無いなどというのは、おかしな論理です。

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