Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

日本人に戦争の真相と戦犯犯罪をはっきりと知らせるようにしなければならない─渡辺恒雄氏

2007-08-12 | 歴史認識
もう既に多くのブログで紹介されている北京週報の記事。↓

日本人に戦争の真相と戦犯犯罪をはっきりと知らせるようにしなければならない─渡辺恒雄氏に対する特別取材 -- pekinshuho

渡辺恒雄氏:直接の動機は靖国神社の問題のためである。小泉元首相の靖国神社参拝は、外交問題へと発展し、中国と韓国に強く反対されたばかりか、日本の国内にも反対する人がいる。日本の国内には2種類の観点があり、1つは日本における参拝がなぜ問題となり得るのかを理解しないものである。いま1つは小泉氏の靖国神社参拝に反対するものである。小泉氏は政権の座にあった5年余りの期間に毎年靖国神社を参拝し、日中関係をひどく悪化させ、両国トップの交流が中断した。日中外交関係の悪化は両国にとってよくないことであるばかりか、アジア全体にとっても望ましいことではない。

靖国神社にはA級戦犯が合祀されており、これらの戦犯は国のために命を落としたのではなく、裁判で死刑に処せられたものである。したがって、日本人がもし道徳的判断を失うならば、危険なこととなろう。日本人にあの戦争がどのようにして起こったのか、戦犯がどんな罪を犯したのかを知らせるべきである。日本の首相の靖国神社参拝は、私が絶対に我慢できないことである。すべての日本人はいずれも戦犯がどのような戦争の罪を犯したのかを知るべきである。
もし中国の読者がこの本に対し何か不満を感じるならば、この本は侵略戦争が中国にどれだけ大きな傷と損害を与えたのかということに触れていないからかも知れない。日本が真珠湾を奇襲したことも戦争犯罪の一種であった。この本の中で日本が外国に対して行った残酷な戦争犯罪を記述しているところは非常に少ない。


 「真珠湾を奇襲したこと」が戦争犯罪って、それは違うと思うけどね。


渡辺恒雄氏:一般の人は、靖国神社は明治維新いらい、国のために戦死した軍人を祭っている場所と思っている。かなりの人たちは、神社には国のために戦死した「英霊」が祭られており、それを参拝して感謝の意を表わすことは当然だと思っている。しかしながら、今の日本人はあの戦争の侵略性、残忍性の側面に対してあまり知らない。私は陸軍2等兵としてあの戦争に参加したことがあり、軍隊の残忍性を知っており、当時、多くの若い軍人が自殺行為を余儀なくされたり、戦闘機を操縦して敵に体当たりしたなどは今日の自爆テロ行為と同じであり、非常に残忍なことであった。


 「当時、多くの若い軍人が自殺行為を余儀なくされたり、戦闘機を操縦して敵に体当たりしたなどは」・・・「特攻」のことを言ってるのだろうが、これは、確かに戦闘行為としては、異端な行為ではあったが、断じて、一般の人を巻き込む「今日の自爆テロ行為と同じ」ではないぞ。


渡辺恒雄氏:靖国神社の中にある遊就館に展示されている資料はあの戦争が「自存自衛」の戦争としており、それは彼らの史観である。日本の小学生がそれを見た後の感じは、日本はあの戦争の勝利者であり、日本が敗戦国であることを知っていない。遊就館には真珠湾奇襲などの日本が勝利をかち取った写真が展示されており、歴史を知らない人は日本があの戦争に勝ったと思うこともあり得る。遊就館は非常に有害な場所であり、あれは閉鎖しなければならない。かつて自民党の幹事長であった加藤紘一氏は遊就館を参観した後、遊就館はまことに行き過ぎだと語った。


「遊就館は非常に有害な場所であり、あれは閉鎖しなければならない。」

・・・遊就館で示されている歴史観もまた、一つの歴史観であり、それを批判することは自由であるけど、自らの歴史観と異なっているからという理由で「閉鎖しなければならない」とまで発言するとは、一種の「焚書坑儒」的思考ですね。始皇帝にでもなったつもりか。「思想・言論の自由」を最大限に享受していながら、他の「思想・言論の自由」を犯そうとするとはね。


渡辺恒雄氏:私が最も尊敬している中国人政治家は小平氏である。私は1982年3月に中国を訪問した際に、小平氏とお会いしたことがある。私が小平に日本の対中侵略戦争の責任問題に対しどうに見ておられるのかとおたずねたところ、彼は、侵略戦争を起こしたのは日本政府と軍隊の中のひと握りのものであり、広範な日本国民に罪はないと言明された。私は小平氏のこの言葉を聞いた後「親中派」となった。


 「親中派」と自ら、カミングアウトされました。


安倍首相の唯一の功績は就任してからまず中国を訪問し、5年も中断していた両国トップの相互訪問を回復させたことである。安倍氏は小泉氏の靖国神社参拝による望ましくない状況を払拭した。


 安倍首相の一連の媚中行為は、渡辺恒雄氏の差し金かもしれませんね。


今後誰が首相となるかを問わず、いずれも靖国神社を参拝しないことを約束しなければならず、これは最も重要な原則である。安倍氏は参議院選挙の後に引き続き首相でありつづけるが、私も彼に絶対に靖国神社に行ってはならないと進言しなければならない。もしその他の人が首相になるなら、私もその人が靖国神社を参拝しないと約束するよう求めなければならない。さもなければ、私は発行部数1000数万部の『読売新聞』の力でそれを倒す。私は新しい首相ができるだけ早く中国を訪問するよう促し、そのほかに皇室メンバーの訪中を促し、皇太子が日中友好関係のためになることはよいことであり、それから胡錦涛主席の訪日を招請する。


 「私の意向に背いて、靖国神社を参拝するような首相は『読売新聞』の力でそれを倒す」だってさ。何という思い上がった発言だろう。

 おまけに、皇室を政治利用しようとしてる。

 今後、読売新聞の記事を読むときは、渡辺恒雄氏のこの発言を思い返すべし。

「追記」
 このナベツネ発言に対して、「この的確な批判姿勢」などと賛美している人たちがいます。「靖国参拝反対派」の人たちなんでしょうけど、そんな人たちに一言↓。

 己の政治信条に反する施設を「閉鎖しなければならない」とか、己の政治信条に反する首相は「自分の息のかかった言論機関の力でそれを倒す」というような考えは、イデオロギーの左右に関わらず、批判すべきではないのでしょうか。


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