Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

衛藤晟一元厚生労働副大臣の復党問題

2007-02-26 | 自民党
 安倍首相が、郵政民営化法案反対派の衛藤晟一元厚生労働副大臣の復党を容認する姿勢を示しています。

 自民党の舛添要一参院政審会長はそれを、強く批判しています。それにしても「自公協力に影響を与える」などという言い草はなんですか。実に主体性のない言い分ですね。舛添氏にとって、自民党は公明党の下請けなのですかね。それはともかく、舛添氏の言う「昨年、一気に(落選組も含めて復党を)やっておけばよかった」という意見には同意します。中川カバ幹事長の横車さえなければ、もっとスムーズに復党問題が解決していたのにね。

 公明党の東順治副代表は早速、衛藤氏を復党させたら選挙協力ができないよ、という趣旨の脅かしを自民党側にかけてきたようですが、自民党の内政問題に、この様に立ち入ってくる公明党も実に厚顔な党ですね。こんな政党に依存を続けている自民党も恥を知れと言いたい。これで連立にひびが入って、連立解消してくれるんだったら、私としてはむしろ大歓迎ですけどね。

 23日夜の安倍首相のぶらさがりインタビューで、記者からの「公明党から困惑する声も出ているが、選挙協力に影響はないか。」という質問に対し、「基本的に我が党の候補者ですから、我が党の判断で決めたい」と言った安倍首相の発言は、当然の事ですが、「公明党の横車にはのらない」という意向を示したという事で歓迎しています。

 一昨年の郵政選挙で小泉氏の郵政民営化の主張に納得し、自民党に一票を投じた人たちの多くは、裏切られた思いがしているかもしれません。だけど、郵政民営化法案などと言う対米従属法案を自民党が党を挙げて推進した事こそ、自民党の国民に対する裏切りだったのです。あの時、自民党は、世論の支持を武器にした小泉・竹中対米従属コンビに乗っ取られてしまったのです。

 安倍首相は、復党問題によって、自民党の対米従属一辺倒の小泉路線を少しずつ軌道修正しつつあるのかもしれません。くれぐれも、前首相の轍を踏まないで貰いたい。アメリカに洗脳された竹中氏の専横を許し、日本経済・日本社会を滅茶苦茶にした「対米従属路線」は、早急に「ゴミ箱行き」させるべきです。

 アメリカは、日本のためを思って「要望書」を作っているのだなどと「とんちんかん」な事を得々と述べている脳天気な小泉信者がいますが、「要望書」の目的は「アメリカの利益を最大にするために決まっているでしょうが。百歩譲って、「日本のため」というのが本当だとしても、国際競争力の無い、貿易収支が大赤字の国に一体何を教われというのでしょう。落第生に勉強方法を教わるようなものです。さらに百歩譲って、アメリカが優等生であったとしても、「優等生」のアメリカが日本に対して「善意で」やらせようとしている事が、日本にとって望ましいことであるという保証はどこにもありません。「余計なお世話」に過ぎないかもしれません。どうして、アメリカの言うとおりにしたら、「日本の未来がバラ色になる」などというような幻想を信じ込めるのか不思議でなりません。

 こんな事をまともに信じる小泉信者というのは、「空中浮遊を騙った詐欺師」を尊師と崇拝している某カルトの元信者とよく似た精神構造の持ち主なのかもしれません。




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(参考)
衛藤氏復党「論外だ」 自民・舛添氏が首相批判

02/24 12:04


 自民党の舛添要一参院政審会長は24日朝のTBS番組で、郵政造反組の衛藤晟一元厚生労働副大臣の復党を安倍晋三首相が容認する考えを示したことについて「百害あって一利なし。論外だ。首相はぐらついちゃいけない」と強く批判した。
 舛添氏は「参院は衆院で落選した人の姥捨山(うばすてやま)でも失業対策(の場)でもない。自公協力に影響を与える」と指摘。さらに「(次は)平沼(赳夫元経済産業相)さんはどうか、となる。だから昨年、一気に(落選組も含めて復党を)やっておけばよかった」と苦言を呈した。