Sim's blog

電子工作はじめてみました

秋月のTD74LV541ATELL

2008-09-11 00:10:55 | 電子工作
秋月の新商品にTD74LV541ATELLというバッファICが登場しています(通販コードI-2554)。入出力5Vトレラントとなっています。
データシートを見たくてぐぐってみましたが見つかりません。
試しに74LV541ATELLでぐぐってみると見つかりました。東芝ではなくて日立(現ルネサス)のHD74LV541ATELLの間違いみたいでした。
ルネサスのデータシート(pdf)へのリンク

78K0基板でAVRをISPしてみた2

2008-09-10 22:44:46 | AVR
78K0基板でAVRをISPしてみたの続きです。

前回はでんし研さんの作られたトラ技8月号付録用のAVRISPライターを使いました。前回は電源を78K0基板からもらった5Vでした。今回はターゲット基板側から電源をもらう実験をしてみました。書き込みソフトは最新の1.1です。


電源は右のDCジャックから供給されている3.2Vです。

78K0基板は、CPUの動く電源とI/Oを動かす電源を別々にできます。具体的にはEVddというピンにI/O用の電源をつなぎます。78K0付録基板は、そのままだとUSBからきた5Vにつながっているので、5Vでの入出力になります。裏側に5VとEVDDを切り離すためのジャンパーJ3があります。

最初はつながっているのですが、カッターで切り離しました。EVddはコネクタCN2のVIO(8pin)につながっているので、ここからI/O用の電源をいれてやります。

一つ注意が必要なのは、J2にジャンパをつけてはいけないことです。J2にジャンパピンをつけるとユーザ・プログラムから起動する設定になります。このJ2は通常のポートP32を5Vにつなげるかどうかなので、ジャンパピンをつけたときは5Vに直結します。このとき逆流してVIOより高い電圧(5V)が流れてしまいます。P32はCN2に出ているので、J2にジャンパピンをつなげるかわりにVIOとP32をつなげてやることで、ユーザ・プログラムからの起動設定になります。

というわけで、めでたく3.3VでISPできました。

最初はJ2のことに気づいていなくて、つなぐとなぜかVIOが3.8Vくらいに上がっていて、あわてて電源を切りました。J1とリセットも5Vに直結なので、これもつながない方がいいかもしれません。

電源をいれる順番が悩ましいですが、78K0側を先につないでから、VIOを入れるようにしています。とりあえず壊れていません(笑)。逆だとマイコンの電源がはいっていないのにI/Oの電源だけはいっていることになって、なんかこわい気がしました。

AVRISP mkIIという純正のプログラマもターゲットの電圧に合わせてプログラムするようなので、AVRISP mkIIに近づいたことになります。

FTF2008の結果が出ています

2008-09-10 21:42:26 | その他
FTF2008の最終結果が出ています(フリースケールのページ)
最優秀賞  川野 亮輔  電動アシスト自転車のアシスタント装置
優秀賞    濱原 和明  COIL System
3位       菅原 康博  GTA(グリーン・ツーリング・アシスタント)
4位       相田 泰志  Zpot 育苗管理システム
5位       深谷 崇    エレミエール

いずれ劣らぬ素晴らしい作品ばかりでした。皆様おめでとうございます。

なにわのくもちゃん

2008-09-09 00:35:57 | その他のマイコン
共立エレショップの新製品を見ていると、くもちゃんことUSBSPYDER08の販売がはじまっています。



他にRS08KA(MC9RS08KA2CPC)とHCS08(MC9S08QD4CPC)の販売も始まっています。関連情報がエレキジャックNo.8になっているので、タイアップということでしょうか。

くもちゃんというとエレキジャックの連載を思い出します。
USBSPYDER08を使ってみよう
超Low-EndマイコンRS08を使おう

TL431をシミュレートする

2008-09-07 17:57:05 | 電子工作
LTSpiceでTL431というシャントレギュレータをシミュレーションしてみました(TIのTL431のページ)。LTSpiceにはTL431のシミュレーションモデルは含まれていません。TL431をLTSpiceで使う方法はぐぐって見つけたふるた技工所(てっこうしょ)さんの記事「 TL431 LC 発振回路 - ちょっと整理」を参考にしました。TI自身がTL431のspiceモデルを公開しているので、これをインストールして、画像を付け加えるというものです。

データシートに載っている回路図を参考にしてみました。

この回路の出力電圧outは、REFの電圧が2.495Vになるような電圧になります。out = (1 + 10k / 100k) × 2.495V = 2.7445Vです。シミュレーションすると2.7643Vになっています。
R3を大きくすると出力が変な値になります。ある程度以上小さくしないといけないみたいです。ただし抵抗を小さくすると電流がいっぱい流れます。この場合だと抵抗の両端の電位差は2.2Vなので22mAくらい流れています。50mWくらいなので1/4W抵抗でも余裕です。10Ωとかにすると220mA流れて500mW近くなるのでワット数の高い抵抗を使わないといけなくなります。
R1とR2の比で出力電圧が決まりますが、具体的にどんな値にするのかは電流まで考えてやらないと値が決まらないはずですが、いまいちよく分かっていません。

TL431そのものでなくても、LTSpiceにはいくつか基準電源のモデルがあらかじめ入っています(Referencesの下)。LT1009は2.5Vの基準電圧のようです(LT1009のページ)


ブレッドボードで試してみました。

TL431は秋月で10個100円で売っています(通販コードI-1434)。

電圧は2.757Vです。

負荷は270Ωの抵抗をつないでいるので10mAくらい流れていることになります。抵抗は11kΩと100kΩにしています。電源電圧は3.6Vです。

TIにTL431のFAQがありました(リンク)。Rの決め方とかも載っています。

三端子レギュレータと違って、あまり電流が取り出せないという欠点はありますが、ちょこっと別電源がほしいというときに便利です。

LEDホタル

2008-09-04 23:28:20 | 電子工作
無安定マルチバイブレータの続きです。トラ技9月号のマルチテスターキットで色々な波形を見ようとしています。

PWDのduty比を時間で変化させています。
goo blogの動画アップロードを使ってみました。動画を見るというリンクをクリックすると動画が(たぶん)見れるはずです。firefoxでは見れませんでしたが、internet explorerだと見れました。

元が携帯で撮っていてしょぼいので、あんまりよく分からないですね。

左のLEDがぼわーっと点いてぼわーっと消えるを繰り返しています。そのときのLEDのアノードの電圧をマルチテスターキットで見ています。パルスの幅が広がって縮んでを繰り返しています。


9/6 追記 使ったマイコンはMSP430F2013です。ソースを貼っておきます。<と>が全角になっています。
#include <msp430x20x3.h>

void main(void)
{
    register int i;
    int duty = 100;
    int delta = 100;

    WDTCTL = WDTPW + WDTHOLD;   // WDT停止
    P1DIR |= 4;                 // P1.2を出力にする
    P1SEL |= 4;                 // P1.2をTA1にする
    CCR0 = 2000 - 1;            // PWM周期(500Hz ... 2ms)
    CCTL1 = OUTMOD_7;           // CCR1 reset/set
    CCR1 = duty;                // CCR1 PWM duty cycle
    TACTL = TASSEL_2 + MC_1;    // SMCLK, up mode

    while(1){
        for(i = 0; i < 5000; i++) ;
        if(duty >= 1900) delta = -100;
        if(duty <= 100) delta = 100;
        duty += delta;
        CCR1 = duty;
    }
}

dutyという変数が100→1900(増加)→100(減少)と増減を繰り返します。MSP430の動作周波数が1MHzなので100が0.1m秒、1000が1m秒になります。

エレキジャック No.8

2008-09-04 22:06:13 | その他のマイコン
「1冊まるごとマイコン入門だ!」ということで買ってきました。目次


裏の厚紙がいつもより厚いです。


一番上がブレッドボードです。
次が銀紙につつまれたマイコン3つ
- freescale HCS09 (MC9S08QG8)
- TI MSP430 F2013 rev.D
- Atmel ATtiny2313
下が基板です。


基板は5つに分解できます。
- NEC 78K (uPD78F0503DA)の変換基板 (IC搭載済み)
- LM73(温度センサーIC)の変換基板 (IC搭載済み)
- TMP102変換基板 (IC未搭載)
- LM75変換基板 (IC未搭載)
- 78K0/KB2ベース基板(ライター)

記事で取り上げている5つのマイコンのうちPIC以外の4つがはいっています。
ライターについては、ほとんどが純正のものを紹介しています。たしかにほとんどが4000円以内で買えてしまいます。その意味では入門用のマイコンとしての選択はいいと思いました。
ブレッドボードの実体配線図が載っているのもよかったです。

aitendoのアイテム

2008-09-04 21:20:38 | 電子工作
aitendoのweb shopを見ていたら楽しそうなものが色々とありました。秋葉のCoCoNet液晶工房でも買えます。

シャープ2.0インチTFT(加工済み)


132×162pixelのTFT液晶です。65536色(R:5 G:6 B:5)です。内部にRAMを持っているのでマイコンでも制御できます。キャリーボードがあるので、特殊なコネクタも不要です。これでお値段が1280円ぽっきりです。

いいことづくめのようですが、一つ問題があります。電源が3つ必要です。デジタルが1.8V、アナログが2.8V、バックライトが12V(max) 15mA(typ)です。
特にデータ入力はレベル変換してやる必要があります。レベル変換のICを調べてみました。東芝の汎用ロジックICのページをみるとTC74VCXシリーズが1.2~3.6Vで動作して入力トレラントが3.6Vです。制御線は13本なのでTC74VCX244を2個使うことになるのでしょうか。
そういえば1.8Vで動くマイコンを使うという手もありますね。その方が楽そうです。



GPSアンテナセット[LR9543-ANT-SET]


3980円は安いですね。

フィジカルコンピューティングの記事

2008-09-04 08:30:05 | 電子工作
記事を見かけたのでメモがわり

日経BPのTech-On、ハードウエアでスケッチする
Gainerの小林茂さんの記事。
そういえば、+Gainerの出版社の九天社が倒産したんだそうで、元のホームページが跡地に変わっています。+Gainer復刊に向けて動きがあるようです。

マイコミジャーナルの記事、MIDIと電子工作で制御を学べ!! - MIDIフィジカルコントローラ「奏(かなで)」
rerofumiさんの記事。 コメを噛めも参照。
肝心のkanade projectのホームページ

nico-Tech: Takatsuki Meetingでも披露されていたようです。N:TMは残念ながら参加できませんでしたが、かなりの盛況だったようです。ニコニコ動画にレポートがあがっています。次のmake: tokyo meetingは11/7にあるらしいです。

無安定マルチバイブレータ

2008-09-03 23:21:36 | 電子工作
TIMER_AでPWMするの続きです。トラ技9月号のマルチテスターキットで色々な波形を見ようとしています。

電子工作界のHello, worldともいえる無安定マルチバイブレータです。


武蔵野ブレッドボーダーズ
を参考にしました。
- 「無安定マルチバイブレータ」(前編)
- 「無安定マルチバイブレータ」(後編)
マルチテスターキットで見やすいように定数を変えています。Cは33uF、Rは10kΩです。

ブレッドボードで実験といえば、ブレッドボードラジオさんです。発振回路の実験というところで、今回のものも含めて色々な発振回路を実験されています。3連というのがおもしろそうです。

動作原理は例えばここです。この動作原理のグラフはトランジスタのコレクタ側とベース側を使って説明をしています。実際に見てみます。

トランジスタのコレクタ側


トランジスタのベース側


LTSpiceでシミュレーションしてみます。

斜め線はctrlを押しながら引きます。startupをつけていますが、なくてもシミュレーションできています。以前は、こういうのはシミュレートできていなかった気がするのですが、いつのまにかできるようになっています。

シミュレーション波形です。

上の方のピンクがコレクタ側で下の方の緑がベース側です。コレクタ側がきれいな矩形波でないのは、コンデンサの充電のせいです。

実際に波形を見てみると理屈どおりです。当たり前ですが、ちょっぴりうれしくなります。