Sim's blog

電子工作はじめてみました

「インダクタンスの値を計測可能な簡易テスター」をシミュレートしてみる

2008-01-30 01:10:20 | 電子工作
「インダクタンスの値を計測可能な簡易テスター」を試してみるの続きです。
LTSpiceでシミュレートしてみました。

回路図です。謎電の作者さんの回路そのままです(記事)。


シミュレーション結果です。


FFTしてみました。発振周波数は400kHzみたいです。


EDNの記事からすると500kHzのはずですが、値がずれています。
前回計ったときは、5種類のインダクタが330kHz~390kHzくらいでした。

2SC1815のモデルはSPICE PSPICE MODEL LIBRARYからもらいました。standard.bjtというファイルに以下を追加します。

.model 2SC1815 NPN(IS=2.04f VAF=6
+ BF=400 IKF=20m XTB=1.5 BR=3.377
+ CJC=2p CJE=5p TR=10n TF=311.1p
+ ITF=0 VTF=0 XTF=0
+ Xti=3 Eg=1.11 Ne=1.5 Ise=0
+ Vceo=50 Icrating=150m mfg=Toshiba
+ Nc=2 Isc=0 Ikr=0 Rc=1 Mjc=.3333
+ Vjc=.75 Fc=.5 Mje=.3333 Vje=.75)

修正したのはVceo、ICrating、mfgを追加したことです。
他のトランジスタのモデルと較べるとRB, RC, REがありません。たぶん、これらはベースやコレクタの抵抗なのだと思います。EDNの記事はもしかすると、トランジスタについている抵抗まで考えているのかもしれません。

その後EDNには「ピアース発振回路の応用でインダクタンスを計測」という記事が出ています。こちらはLCの発振回路の周波数を計るものみたいです。コンデンサとして1%のFランクのものを使っています。

チップ部品のはんだづけとLEDチカチカ

2008-01-29 01:09:36 | その他のマイコン
Hamayanさんのところで募集していたUSBマイコンボードを買ってみました(記事)。最初はチップ部品なんて無理と思ってパスしていました。JB16の方は間に合わなかったのでJB8の方を川野さんの所にお願いしました。前回申し込んだ人優先ということだったのでしばらく待って、そろそろよさそうかなという頃にしました。

送られてきた部品セットと基板です。

どうせ失敗するだろうと、基板2枚と部品セットを3つお願いしました。

分かってはいたつもりでしたが、ちっちゃいです。まるでふりかけです。ごはんにかけて食べたくなります。部品はほとんどが1608というサイズです。1608は縦が1.6mm、横が0.8mmという意味だそうです。

ピンセットでつまむと立体的にナナメ方向にはんだづけされてしまいます。最終的にこうやればうまくいくと分かった方法は、片方のランドにはんだを盛って、チップ部品をピンセットでつんつんして近づけてはんだの山に押し込むというやり方です。片方ついたら、逆側は簡単にできます。この方法だとチップ部品が浮くことはあまりありませんでした。何度もつけたりはずしたりして部品がこわれてるかもしれません。
この方法の欠点ははんだを加熱する時間が長くなるのでフラックスが蒸発して玉っぽくなったりツノが生えたりしやすいことです。

悪戦苦闘の末なんとかつけたチップ部品です(基板裏)。

こう見ると結構曲がってます。コンデンサは高さがあるので平らにつけるのが難しいです。

基板の表側です。

不思議なもので1608をつけていると、ハーフピッチのICの足が余裕でつけれるようになります。中島敦の名人伝みたいです。はんだづけの練習の前に目の訓練からはじめた方がよかったかもしれません。それでゆくゆくは、はんだごてを見て、それは何の道具?とか言ってみたいものです。
表側はLEDの向きが裏を見ないと分からないのがたいへんでした。ふと目を離すとどっちだったか分からなくなります。それと表面実装タイプの電解コンデンサもどうやってつけていいのか分かっていませんでした。最初つけたつもりが、ぽろっと取れてしまいました。裏側にフラックス塗り捲りで溶かしたはんだに上からごりごり押し付けました。

電源をいれるまえにチェックです。回路図を見ながら変なところがショートしてないかとかテスターでチェックしました。部品をつけたりはずしたりをかなりやったので、部品のまわりにある検査用の小さなランドはほとんどはんだで埋まっています。念のため、吸い取り線で吸ったりしました。
電源はUSBからも取れます。さて接続・・・。電源LEDが点かない。と思ったらJP1を挿していませんでした。JP1を挿したら無事点灯しました。

プログラマとの接続です。プログラマはHC08 Starter kit ver2を使います。このボードは、はんだづけの練習になるキットはないかとマルツで買ったものです。LEDチカチカだけやって、そのまましまいこんでいました。今回はJB8ボードとの接続用のコネクタやケーブル部品もおまけでついていたので、その組み立てからです。
接続はStarter kitのCN2の1,2,3,5がJB8ボードの1,2,3,4につながるようにします。
って、さっそくソケットを逆向きにつけてしまいました。取って直すのにやたら手間がかかりました。吸い取り線使いまくりです。無事、ソケットの向きも直してケーブルも作りました。


左側がstarter kitです。USBシリアルはArvelというメーカーのですが問題なく接続できているようです。
電源が何Vか最初分かりませんでした。回路図にはVccとV3R3の二つの電源が書いてあったからです。このJB8は5Vから3.3Vを作る機能を持っているので5Vにすればいいみたいです。

プログラムの作成と書き込みはコードウォリアーを使います。これはRS08用に最新版をインストールしてあったのでインストールしなおす必要はありませんでした。

お約束のLEDチカチカを作って動作確認完了です。LEDはPTD5というボートにつながっています。このポートにアクセスするにはPTD_PTD5を使います。このあたりの名前のつけ方はRS08と同じだったので、すぐ分かりました。デバッガの使い方は川野さんのところのチュートリアルを見ました。接続するのにUSBSPYDER08より設定しなければいけない項目が多いです(ボーレート等)。デバッガではさくっと動きました。
めでたしめでたし

と思ったら、デバッガを終了するとチカチカが止まります。これはなんか変だ。というわけでしばらく悩んでいました。結局分からなかったので、masatoさんが公開されているLEDチカチカをダウンロードして見比べてみました。watchdog timerが悪さをしていたようです。時間待ちの間に犬に噛み付かれていました。時間待ちの間もwatchdogをリセットすることで、デバッグモードから抜けてもチカチカが続くようになりました。
上の写真で右下が電源LEDで右上のがチカチカしています。

masatoさんは、USBにつないだり色々なことをしています。私はとりあえずチップ部品をつけれたところで満足しちゃってます。とか言いながらR9をはずさないといけないみたいです。せっかくつけたのにー

ところで、JB8はtrim値ってないんでしょうか?念のためFFほにゃあたりはダンプしてスクリーンショットをとっておきました。
1/29追記 Technical Dataというドキュメントを見てみましたがJB8にはtrim値はないようでした。

部品セットがついたのが先週なので、ここまでくるのに一週間くらいかかってます。

Interface 3月号

2008-01-25 23:44:36 | V850
今月はV850付録基板関連の記事が5つも載っていました。コンテストの入賞作品の紹介の記事も出ています。たしか2月号で紹介って話だったような気もしますが・・・

コンテスト入賞作品は動かしているビデオを公開してほしいなあ。1位入賞は社員教育の一環でやったみたいなことが書いてあります。

今月はデバイス・プログラミングの特集です。インターフェースって昔から、べたべたのソフトでもなくハードでもなくといった感じの雑誌でした。まさに名は体を表すって感じです。どちらかといえばソフトよりっぽかった感じもありますが、昨今の組み込みブームはまさにインタフェース誌の時代が来た(って思っていいんですよね?)ように思います。

書籍「PSoCマイコン・スタータ・キット」が近日発売予定になっています。同梱のブレッドボード?というか写真からすると、おもいっきりブレッドボードですね。デバイスもCY8C29446みたいです。

その他
- 組み込みシステム評価キットのオプションCPUカードが発売になったみたいです。
- 5月号のFRマイコン基板の情報はDWMとかわりませんでした。

ついでにエレキジャックも買ってきました。
ものづくり読者モニタ募集があります。ほとんどキットですがサンハヤトのドリルセットとかエッチング入門セットなんかもあります。モニターだからレポート出さなきゃいけないです。工作のやりかたみたいな記事が終わっています。私とかにはとても重要だったのですが多少残念です。そういえばドリル買わなきゃと思ってて何を買えばいいのか分からず、ずっとそのままになっています。次回の555の特集は楽しみです。

「インダクタンスの値を計測可能な簡易テスター」を試してみる

2008-01-18 00:40:23 | 電子工作
以前、のりたんさんに教えてもらったEDNの記事「インダクタンスの値を計測可能な簡易テスター」を試してみました。
謎電の作者さんが既に実験していて参考にさせてもらいました(記事)。

トランジスタは2SC1815GR、周波数測定は秋月DMMです。


回路はすごく簡単です。トランジスタ2個と抵抗3つです。


発振回路にインダクタをはさむとLに反比例して発振周波数が減るのを利用しているようです。電子回路設計の基礎知識という本を見ると、マルチバイブレータ発振回路というのに似ています。

手持ちのインダクタ(14本)を測定してみました。

横軸がuHで縦軸がKHzです。330uHの次が4mHだったのでグラフがガクッと折れています。逆数っぽい雰囲気を出しています。

2SC1815はftが最小80MHzということらしいのですが、今回計った範囲で一番速かったのは650KHzくらいだったので、たぶん問題ないんじゃないかなと思います。というかftが何か分かっていません。

この測定方法についてですが、途中に抵抗を入れると周波数が変わります。アキシャルリードタイプの直流抵抗が高いもの(max 7Ω)を計ると同じ100uHでも発振周波数が高くなっていました。直流抵抗ってインダクタ毎にまちまちだから、何か補正する必要があると思います。100Ωの回路に7Ωがいるのと1Ωがいるとのだと、つなぎ方にもよるんでしょうが、影響が全くないわけではないと思います。

ブレッドボードだと抵抗とか容量とかが色々いそうです。ちゃんと計るときは基板をまじめに作った方がよさそうです。ブレッドボードでもおおざっぱな大小関係くらいなら一応分かります。

秋月DMMだと小さな抵抗値は計れないっぽいので、トラ技2007年1月号に載っていた4端子法とか見直してみます。

chanさんのホームページを見てみるとデジタルCメーターの製作記事があります。定電流でチャージして決められた電圧になるまでの時間を計っているようです。Lも似たような感じで低電圧でチャージして決められた電流になるまでの時間を計るとかできないかな。

やっぱりインダクタって難しい。勉強しなおして出直してきます。

USBSPYDER08を使ってみる(2)

2008-01-16 13:12:14 | その他のマイコン
USBSPYDER08を使ってみるの続きです。

エレキジャック超Low-EndマイコンRS08を使おうを眺めながら遊んでいます。

マルツでRS08を買ってきたので、連載で使っている音を鳴らすハードウェアを作ってみました。あいかわらずブレッドボードです。回路図と部品表は「超Low-EndマイコンRS08を使おう - MC9RS08KA2で音を出す (2)」にあります。
電源はUSBSPYDER08から取っています。さきっぽからでなく、8pinのピンヘッダからつないでいます。切り忘れがないように電源LEDをつけています。

ブレッドボードにつなぐときに便利そうなのが共立エレショップで売っている「AVRWRT用ブレッドボードISPケーブル/QII6SQI」(写真)です。6pinのコネクタの先がブレッドボードにささる線になっています。AVR用ってことですがUSBSPYDER08でも使えそうです。

プロジェクトのアーカイブがアップロードされているので、書き込んでみてすぐ試せます。

プロジェクトのアーカイブが落とせる回へのリンク
超Low-EndマイコンRS08を使おう - MC9RS08KA2で音を出す (14)
- RS08C1.zip 『MC9RS08KA2で音を出す (4)』で紹介したRS08C1プロジェクトのアーカイブ
- RS08C2.zip 『MC9RS08KA2で音を出す (12)』で紹介したRS08C2プロジェクトのアーカイブ
超Low-EndマイコンRS08を使おう - MC9RS08KA2で音楽を奏でる (17)
- RS08C3.zip 『MC9RS08KA2で音楽を奏でる (3)』で紹介したRS08C3プロジェクトのアーカイブ
- RS08C4.zip 『MC9RS08KA2で音楽を奏でる (13)』で紹介したRS08C4プロジェクトのアーカイブ
超Low-EndマイコンRS08を使おう - キーの状態により音を制御する (10)
- RS08C5.zip 『キーの状態により音を制御する (4)』で紹介したRS08C5プロジェクトのアーカイブ
- RS08C6.zip 『キーの状態により音を制御する (8)』で紹介したRS08C6プロジェクトのアーカイブ

RS08C2、RS08C3、RS08C4は、Code Warriorでコンパイルエラーが出ました。トリム値の設定のところみたいでした。最近出たばかりのRS08C6を参考にトリム値の設定のところを修正してやるとコンパイルエラーは消えました。コンパイラのバージョンが違うせいみたいでした。

テルミンキットを作ってみた

2008-01-15 01:34:58 | 電子工作
年末にマルツで買ってきてしまってあったエレキジャックNo.4のテルミンの部品セットを作ってみました。


74HC04(not)を使った発振回路が2つ入っています。アンテナに手を近づけたときの容量の差が片方の発振器の発振周波数に影響を与えて、2つの発振器を混合したときのうなりを検波してPICで読み取っています。検波はショットキーバリアダイオード(1SS106)を2個使った倍電圧検波になっています。
マイコンを使っているのでチューニング(キャリブレーション)が簡単という特徴があります。また、読み取り値を元に西洋音階に変換する機能ももっています。本来の無段音階と切り替えることができます。

アンテナをつなげてみました。

アンテナとアンテナグランドで2本の500mlアルミ缶が必要なので、ぐびぐひっと飲み干してみました。

同じく年末に仕入れてしまってあった大人の科学のテルミンキットも作ってみました。発売当初買いそこねて年末の再発売で入手しました。Vol17のページです。色々な方の演奏が見れたりします。こちらははんだづけがなく、ねじどめだけです。


完成図

チューニングが難しいです。途中で挫折してしまいました。
(と思ったら大人の科学のホームページにビデオでチューニングについてやさしく解説してあるページがありました。)

迷走の果て・Tiny Objectsさんで、色々なテルミンを作っておられます。PSoCでもできるんですね。

こちらはテルミンではありませんが、エレキットのLet'sピアノです。

細かい部品が1個づつ余分に入っていて初心者向けの気配りを感じさせるキットです。スイッチを押すと音階がなるピアノ機能(replay機能つき)とオルゴール機能があります。これらの機能をほとんど一つのICでまかなっています。

キット作りは楽しいですね。

トラ技2008年2月号

2008-01-13 20:16:45 | 電子工作
GPSの特集です(トラ技ページ)。

製作記事の「無線で調光!高輝度LED電気スタンド」がPSoCを使っています。PSoCで昇圧してLEDを駆動するといったあたりが興味をひきます。CPUが全く介在しないでやっているところがおもしろいです。先月号はAVRを使った例が載っていましたが、CPUを使っていました。
やろうと思えばマイコンなしでもPSoCのように、発振器(555?)とコンパレータがあって、分圧した出力を見ながらON/OFF制御すれば昇圧回路になりそうです。AVRの例はPWMでONの期間を変える制御になっていました。ON/OFF制御なら、コンパレータのあるRS08でもできそうです。

昇圧回路関係でググっていたら、TIの昇圧製品のpdfを見つけました(リンク先pdf)。TPS61040とかがよさげです。digi-keyにはあるみたいです。

トラ技ホームページを見てみたら、「昇圧型コンバータ制御IC LT1934をプレゼント」なんて書いてあります。えっ、と思って見返してみたら降圧型の間違いでした。

来月号はD級アンプの基板が付録みたいです。D級アンプって何か知らなかったですが、ググってみるとPWMで制御するアンプみたいですね。
秋月でもD級アンプのICを売っています。新製品のキットで「1Wx2 ステレオ・デジタル・オーディオ・アンプ・キット」というのもあるみたいです(K-02168)。

編集余禄に新しいPSoCの本が出ることが書かれています。キット本と書いてあるので、マイコンボードつきなのだと思います。結構興味あるかも。
Reader's forumを見ているとUSBに興味がある人が多そうです。12月号は特集より、USB関連工作の方が注目を集めてたのかもしれません。このkさんって、あのkさんかなあ。

そういえば、はじめてトラ技を買ったのは2007年の1月号でした。それからはずっと買い続けています。それまでは手に取ったもありませんでした。当時は、はんだごても持っていなくて秋葉原も行ける距離なのに滅多に行ったことはありませんでした。

Spartan-3 Starter Kit復活

2008-01-13 02:59:09 | FPGA
xilinxのonline storeに復活しています。
このボードは以前$99という安さから人気爆発でしたが、Spartan-3E starter kitといれかわるように姿を消していました。末期の頃はCPLD starter kitとバンドルで叩き売りされていました。何か事情があったのでしょうか?
新しい値段は$149でSpartan-3E starter kitと同じになっています。
開発元のdigilentではまだ$99のままです。

xilinxはうまくリンクできないし、仮にできてもいつのまにかリンク先が消えるので、パーツ番号の「HW-SPAR3-SK-UNI-G」で検索してみてください。

このボードで気に入っているところは、SRAMがついていることと、I/Oがたくさん外に出ていることです(SRAMと共通pinあり)。
初心者向けには、これほどよくできたボードはないのではないかと思います。

国内でも発売になるのかは不明です。既にsparten-3e starter kit等を扱っているマルツストロベリーリナックスのように個人でも買いやすいところで扱ってくれるとうれしいです。


今日、千石電商に行ったときにコンフィグROMのXCF02Sが再入荷していることに気づきました。オンラインショップでも復活しています。これはDesign Wave誌2007年7月号の付録のFPGA基板に使えるものです。

USBSPYDER08を使ってみる

2008-01-06 15:39:00 | その他のマイコン
買ってから半年以上ほったらかしだった、くもちゃんことUSBSPYDER08を取り出してきました。イルミネーション基板を使うためです。

たしか入手した時期とCQ-V850基板が付録についたのが似たような時期だったような気がします。半年間どうしていたかというと、発見したときの様子では机の隅っこで埃にまみれながら、ずっとLEDぼわっと(サンプルのtimer)をしていたみたいです。耐久試験はばっちりです。

エレキジャックのUSBSPYDER08の特集記事「USBSPYDER08を使ってみよう」を見ながらリハビリ(?)です。

たしか以前はUSBSPYDER08についているマイコンをはずすところで挫折していました。6pinのケーブルをどうしようかとか、0Ω抵抗の話がよく分からないとか、code warriorをインストールしたら拡張子が関連づけられて難儀したこととか、どうでもいいようなことで挫折していました。クリスマスイルミネーションのおまけで6pinケーブルの部品をついてきたので気分をよくして再開です。

と思ったら6pinコネクタの圧接にしくじって爪を折ってしまったのが年末です。ペンチで無理矢理はさんで作ろうとしたのでナナメってたみたいです。

気を取り直して共立エレショップの通販で新しいコネクタ(79J413, 55円)を買うことにしました。ふた(79J415)も10円だったのでついでに買いました(リンクの仕方がよく分からなかったので通販の型番をいれておきました。79J413と79J415で検索すると見つかります)。


最初に困ったのが、コネクタをどっち向きにつけるかでした。向かい合わせにつけるのか、同じ向きに付けるのかです。結論としては、同じ向きにつけるみたいです。

1 BKGD, 2 GND, 3 NC, 4 RST#, 5 NC, 6 VDD

6pinしかないのに2つがNCです。

いつものようにブレッドボードで実験です。

USBSYPDER08に載っていた8pinのMC09S08QG4CPAE(チップ表面にはM9S8QG4CE)を取り外してブレッドボードに挿します。名前が長いのでGQ4と呼ぶことにします。QG4に以下のように配線しました。

QG4のpin
1pin --- RST# リセット。active low(pullupは不要?)
2pin --- BKGD 書き込み?デバッグ?
3pin --- Vdd (3.3V)
4pin --- GND
5-7pin - NC
8pin --- LEDのアノード。LEDのカソードは電流制限抵抗を介してGNDに接続します。

とりあえず、この状態でサンプルの書き込みと実行が行えることを確認しました。

一つはまったのは、先端のコネクタの6pinからは3.3Vが出ていないことです。基板の上のR2の0Ωを実装するとコネクタから給電できるようになります。R2を実装するのはたいへんそうなので、とりあえずパスすることにしました。ターゲット基板にも電源があって、USBSPYDER08からも電源を供給すると、衝突して困ったことになるのだと思います。USBSPYDER08の基板上の8pinヘッダには3.3Vが出ているので、ここから取り出しました。

気になったのでUSBSPYDER08が供給する3.3Vを調べてみました。回路図は付録CD-ROMのUSBSPYDER08DocsSchematicsに入っているusbspyder08_schematic.pdfです。
USBからもらった5Vから3.3Vと12Vを作るのにレギュレータを2つ使っています。
5V→3.3VがLD2981-3V3で100mAのものです。100mAといってもぎりぎりまで使えるわけではないと思います。
5V→12VはST662です。秋月でMAX662を売っていましたが、あれと似たようなICと思われます。書き込むときに12Vが必要になるみたいで、resetにつながっています。

QG4のスペックは、電源電圧1.8~3.6V、ROM4K、RAM256です。間違って5Vをかけないように注意します。

USBSPYDER08とブレッドボードをつなぐオスメスケーブルは千石で売っていたものを使っています(8本120円)。


いよいよ、イルミネーション基板につないでみます。

イルミネーション基板にはMC9RS08KA2CPC(RS08)が載っています。スペックは電源電圧1.8~5.5V、ROM2K、RAM63です。QG4より動作電圧の範囲が広いです。

データシートにはdigital input voltageの最大定格はVdd+0.3と書かれていて、RS08を電池動作させているときにUSBSPYDER08で書き込むのは不安だったので、秋月で買ってきた3.3VのACアダプタをつなぎました。
計ってみると3.5Vくらいです。3VのACアダプタも売っていて、どちらにしようかにしようか迷いましたが、やっぱり3Vのにしとけばよかったかな。

ダイソーのプチ・デコレーション・ライトのかわりに電流制限抵抗(100Ω)をつけたLEDをブレッドボードに並べました。抵抗の両端が約1.4Vなので14mAくらい流れていることになります。

RS08の使い方はエレキジャックの連載記事「超Low-EndマイコンRS08を使おう」です。イルミネーションプログラムのプロジェクトは「MC9RS08KA2で作るイルミネーション (4)」からダウンロードできます。

RS08の開発にCを使うには、Code WarriorをUSBSPYDER08に添付されていた5.1からバージョンアップする必要があります。バージョンアップのやり方は「超Low-EndマイコンRS08を使おう」の連載にあります。

CodeWarrior for MCUs V6.1 のインストール (1)
CodeWarrior for MCUs V6.1 のインストール (2)
CodeWarrior for MCUs V6.1 のインストール (3)
CodeWarrior for MCUs V6.1 のインストール (4)

はまったのは、5.1をアンインストールしないまま6.1をインストールしてしまったことです。このときプロジェクトを開くと何やらエラーが出ていました。しかたないので両方ともアンインストールしてから、6.1をインストールしたところエラーは消えました。

かなり紆余曲折してしまいましたが、無事イルミネーションプログラムをコンパイルして書き込みできました。
めでたしめでたし

と思ったら、思い出しました。たしかHC08には何かの補正値が工場出荷時にROMに書かれていて、間違って消すこともあるので、あらかじめダンプしてメモを取っておくという話があったので、はずすのをためらっていたのでした。あう、今頃になって思い出すなよな自分。

年末のジャンク袋

2008-01-04 01:55:22 | 電子工作
千石で売っていたジャンク袋です(500円)

めぼしいものはLED、電池ボックス、gootの蛍光灯点灯キットくらい。袋の中にチップ抵抗が散乱してました。電池ボックスは実験にさっそく使いました。

日米商事で売っていたジャンク袋です(210円)

DIPサイズのICがつまっています

静電対策スポンジに挿してみました


40系51個
74系61個
その他49個 / DIP計161個
SOP27個
計188個

よさげなのは富士通のSRAM、東芝のトランジスタアレイ(7ch)です。
どのくらい壊れてないのか不明です(笑)。

日立は丸い日立マーク、東芝のは傘のついた東芝マークがついているものがあって時代を感じさせます。wikiによると日立のマークは2000年に廃止されたそうなので、このマークのついたICは2000年以前ということになるのでしょうか。東芝の傘マークはいつ頃まで使われていたのか分かりませんでした。最近のはローマ字で普通に書かれたものになっています。

日立マークのついたIC


傘マークの東芝IC


TOSHIBAロゴIC

138というとデコーダでしょうか?
(138は3-8デコーダで、名前のままなので覚えやすいです)

PFMステップアップDC-DCコンバータHT7733A

2008-01-03 23:55:59 | Joule Thief
年末に共立エレショップさんから通販で買うものがあったので、ついでに何かないかと探していたら、最新登録商品のところに載っていました。分類はDC-DCコンバータみたいです。メーカーはHOLTEKというところで5V出力のHT7750Aもあります。1個63円です。

電池の1.5Vとかから3.3Vを作るDC-DCコンバータです。パッケージはトランジスタによくあるTO-92です。足は3本です。

1 GND, 2 Vout, 3 LX

ブレッドボードで試してみました

LEDはVfが2.8Vくらいある白色LEDで電流制限抵抗は100Ωをつけています

回路図です

データシートに載っている回路図のままです。データシートではショットキーバリアダイオードに1N5817をコンデンサはタンタルコンデンサということになっていましたが、手持ちになかったのでEK14と電解コンデンサにしています。インダクタは47uH~100uHとなっています。

LXからパルス列が出ていて、コイルのキックバックで昇圧しています。VoutからフィードバックをもらってLXの周波数を調節することで3.3Vにしているみたいです。計った環境ではLXに330kHzくらいが出ていました。
トラ技1月号のp.122ではAVRを使って似たような昇圧型DC-DCコンバータが紹介されています。

秋月で1S3(30V)、1S4(40V)というショットキーバリアダイオードを売っていて、EK14のかわりにこれでもよさそうです。
タンタルコンデンサ(47uF、22uF)も売っていますが足のない表面実装用のものみたいです。タンタルはマルツ、サトー電気でも売っているようです。千石はないっぽいですが低ESRコンデンサというのを売っています。
(1/6追記 共立エレショップさんでもタンタルコンデンサを扱っています。一緒に購入するのが吉ですね。)
インダクタはサトー電気さんで買ったもので、形はひょうたん型でHANGと101の2つが書かれています。
(1/6追記 写真のコイルはサトー電気さんのホームページではLH608型と書かれているものでした。)

インダクタやコンデンサはなるべく直流抵抗成分の小さいものを選んだ方がよさそうです。

電池はへたりかけなので、1.318Vでした。また、出力は3.338Vでした。
電流制限抵抗(100Ω)の両端は0.564Vだったので、5.64mAながれていることになります。
データシートでは最大200mAということになっています。どのくらいまで流せるかって、どうやって調べればいいんでしょうね。

電池で白色LEDをつけたり、マイコンを動かすという用途によさそうです。