いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

お金を送ってください

2005年10月17日 | 考える
実家から手紙がきたので、実家に電話してみた。
出たのは母親だった。

親戚にのおじさんがガンになったとか、
そういう話をひとしきりした後に、
「お金は足りてる?」と母は聞いてくる。

「あんたは家を出てから一度もお金がほしいと
 言ったこともないからえらいねぇ」

などと言う。母の兄弟はだいぶ悪かったらしく、
祖父によくお金をせびっていたようである。
だから、男の子供はそういうものだと思っているようだ。

親戚にはいろいろとあるが
不思議と我が家にはこれということもなかった。
家族の誰かが病気になることも、大きな怪我することもなかった。
だからいやいや家族のために何かをしなければならないこともなかったのだ。
自分はそれだけで満足で、お金がほしいなどとは思わない。
五体満足に生んでくれただけでも、感謝しなければならないな、
と常々思っている。

そういう気持ちを知ってか知らずか、
毎回「お金は足りてるのか」と聞いてくる。

そのたびに僕は
「家族が元気でいることだけでいい」と言うのだが、
親はそれがちょっと不満らしい。
きっと、「お金を送って」と言ったら言ったで、
それについてもまた何かを言うのだろうけど。