いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

高次な判断

2005年10月14日 | 考える
会社に行く途中の道で、ミミズが這っていた。
道の上は乾燥しており、ミミズはいずれ死ぬだろうと思った。

どこから出てきたのか知らないが、
どこかで判断を誤ったのだろう。
土の上ならば死なないものを。
アスファルトを道の反対側へと進んでいた。
もしそのミミズが高次な判断ができるのであれば
引き返すことが必要だということに気づくだろう。

だけれども、そういうことはなく、
きっと、道を横切ろうとして
途中で力尽きるのだろう。

視点を変えてみれば自明の理であっても
当人にはまったく気づかないことがある。

高次な判断ができる人がいても、
そのレベルに達していない人には、
その人が信に足るのかどうかを知るすべがない。
いや、ひとつだけあるとすれば、
「無心に信じる」ということだろう。
しかしそれは、危険な賭けでもある。

信じるものが良であった場合は幸せな結果となるが、
逆もありうる。

結局は自分の意思で生きているようでも
あらゆる偶然に翻弄されながらも生きてゆくしかないのかもしれない。
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