こんにちは、sibasennです。
2014年3月24日② ビルケナウ(第2アウシュビッツ)
アウシュビッツから2km離れたところに、
さらに広大な強制収容所がある。
第2アウシュビッツと言われるビルケナウだ。
みなさんもテレビドラマ(唐沢寿明版 白い巨塔)などで
見かけたことがあると思います。
「死の門」をくぐって鉄道の引き込み線が敷かれている。
建物の中に入りました。
ベッドです。
板敷の粗末な造りです。
藁を敷いてあればまだましの方だ。
一つの仕切りの中で、数人が寝起きしていたそうです。
たくさんの丸い穴、なんだと思いますか?
実はトイレなんです。
しかも1日朝夕2回で、時間も決められていたといいます。
生理的欲求までも管理されていたのです。
小さな箱のようにも見えます。
きっと子どもたちが寝起きしていたのでしょう。
広大な敷地の中に、1台の貨車がポツンとありました。
ヨーロッパ各地からユダヤ人をビルケナウに運んできた貨車です。
ご覧のように窓はありません。
人間を物としてしか扱わない、非人道的なナチスの姿がうかがえます。
奥の方に石碑のようなものが見えます。
1967年に建てられたナチス犠牲者の国際追悼記念碑
ここには何があったのでしょうか。
土が掘り起こされたり、コンクリートのようなものが剥き出しになっています。
実は、ここはガス室と焼却炉だったのです。
終戦後、ドイツ軍が撤退の際、証拠隠滅のために破壊したようです。
残忍さと卑怯さをあわせ持つナチスの姿がここにあります。
入口のある建物の2階はお店になっています。
アウシュビッツやビルケナウなど、
ホローコストにかかわる書籍などが売っていました。
しかも各国訳があるので、日本語訳の一冊を購入しました。
3時過ぎに、アウシュビッツに戻りました。
アウシュビッツとビルケナウあわせて5時間ほどの見学でしたが、
ずっと心が辛く重たくなる時間でした。
ただ同時に、もう二度とこうした悲劇を生まないためにも
戦争だけはこの地上からなくしていかなければならないと、
決意を新たにしました。
でもこのブログを書いている今も、
イスラエルとパレスチナとの衝突が最大規模になっています。
一日も早くこの地にも平和が訪れることを祈念します。
5時過ぎにクラクフに戻りました。
今回はここまで
ではまた