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Book Review No.260「冬のひまわり」

2009-02-19 | 読書
五木寛之 著(ポプラ文庫)
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆☆

1988年に発表された作品が今になって改訂・文庫化されたもの。
なぜ今になって文庫化されたのかよく分からないが、全体的に世界中を飛び回ったり激しい恋愛があったりとアグレッシブな作品が多い氏の著作の中では異質の静謐間が漂う。

なかなか交わることのない男と女のもどかしさにページをめくるのももどかしくなるような思いがするが、結末は・・・。
読み終わった瞬間は虚脱感があるが、よくよく考えてみればハッピーエンドなのかもしれないとも思う。

解説で唯川恵氏が「主人公達の年齢を遥かに越した今、素直に頷くことができる。」と書いているが、「なるほど!」と膝を打つ思い。
多分、読み手の年代によってだいぶ感想が変わってくる作品じゃないかな。


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