日記帳

簡単HPが閉鎖されたので、こちらに乗り換えます!

Book Review No.292「ベルカ、吠えないのか?」

2009-11-18 | 読書
古川日出男 著(文春文庫)
<評価>
感動度:☆☆
知識度:☆☆☆☆
娯楽度:☆☆
難易度:☆☆☆☆

かなり好き嫌いが分かれる文体だと思う。
基本的に叙事体で、主人公不在の小説と言えるが、ハードボイルド感も漂う感じ。
正直、このハードボイルド感が苦手だ・・・。

半世紀に渡る話を幾世代もの犬目線で語るので、何度も巻頭の系図に戻らないと訳が分からなくなる。
近代史に詳しくないと、更に訳が分からなくなることだろう。

犬から見ても血みどろの人間の歴史にうんざりしてくるが、あえて犬からの目線という方法をとった作者の狙いもそこにあるのかもしれない。


最新の画像もっと見る