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トライアル三昧巡り(福岡県)

2024年05月12日 | スーパーマーケット

福岡県在住のスタジオワーク合同会社上田和久代表に「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」「TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷」「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」「スーパーセンタートライアル宮田店」「TRIAL GO 和白店」「メガセンタートライアル新宮店」「TRIAL GO 戸畑一枝店」「颯香亭 Miyawaka Soukatei」とその周辺のスーパーマーケットをご案内頂いた。

「トライアルホールディングス(HD)は、2024年3月21日に東京証券取引所グロース市場に上場するなど、注目を浴びているスーパーマーケット。大阪にはまだ9店舗しか無いため、大型倉庫型のイメージだったが様々な業態があることを知った。今回買い物に行った「TRIAL GO」のフォーマットは今後、大阪でも増えたらありがたい。2024年5月の現時点のトライアルでお買い物出来たのは、貴重な体験。

買い物カートにタブレット端末とスキャナーを搭載したレジカートは、富田林店(大阪)にてSU-PAY(スーペイ)アプリが使える実験店舗となった時に登録済み。今回福岡でもレジ機能がついたショッピングカート決済をスムーズに便利に使うことができた。しかし、どの店でも最後に店員さんがサッとではあるが、レシートと商品を目視する作業が行われていた。今はやっぱり、完全に人が必要無いとはならないんだ・・・。

●スーパーセンタートライアルアイランドシティ店
福岡市東区の人工島「アイランドシティ」は子育て世帯に人気のあるエリア。近くには、子供連れで利用しやすいホテル、福岡市立こども病院、体育館、劇場、福岡市青果市場もある。24時間営業はありがたいお客さんも多いだろう。レジカートは9時~23時までと制限されている。

レジカートの貸し出し時間は9時~23時まで

 

●TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷(農業観光振興センター)
福岡県宮若市 旧吉川小学校跡
施設は宮若市が保有し、トライアルは連携協定により運営権を保有している形。
(参照:トライアルホールディングス プレリリースより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000043820.html

産直市場のような地元の手芸品・工芸品が並び、農産物などと同時にトライアルの惣菜、お弁当、日用品も揃うので、宮若の住人にも、観光客にも利便性のある店。同じ敷地内には廃校となった旧吉川小学校の校舎棟をリノベーションによりオフィスとして再生し、宮若市AI開発センター(MUSUBU AI)として、トライアルが進める産官学協働・リテールDX拠点がある。社員と見受けられる黒のパンツスーツに白いシャツのシュっとした若い方達が、お昼時にはお弁当を買いに来ていた。トライアルに買い物に来る生活者との近さがある。開発者も町の人達も共通して普段使いをするお店は大切な「場」だと思う。この店舗では顔認証で決済機能も実験中のようだが、今後の進化が楽しみだ。

・TRIAL GO脇田店 in みやわかの郷(農業観光振興センター)店内
よく見かける農産物直売所の売り場と倉庫っぽいトライアルの売り場が同居している。農産物直売所の商品も「すいすい!レジカート」で会計を済ませることができることは、実験店舗として意味のあることだと思う。




●産地産直レストラン グロッサリア脇田店
旧吉川小学校の体育館「TRIAL GO脇田店」が隣接する施設。「グロッサリア」とは食品を意味する「グロッサリ―」と、イタリアの大衆食堂「トラットリア」を組み合わせたトライアルグループの造語だそうだ。

向かって左は「TRIAL GO脇田店」右は「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」。店内には昔使われていたランドセルがオブジェとして飾られていた。

・産地産直レストラン グロッサリア脇田店 店内
グロッサリアに洋食メニューが並び、熟成肉庫がお客から見える棚に置かれ、美味しそうなパンも次々焼かれていた。パンだけを買いに来ているお客もいた。焼き立てパン屋さんとして日常使いをされているのだろう。


●スーパーセンタートライアル宮田店
2021.10.28にオープン。若宮のお米使用のお弁当が並ぶ他は大阪で買い物に行くトライアルと特に変わってなく、普段通り商品をカートに入れて行く。しかし2021 年 10 月 28 日のニュースリリースによると「どの商品がいつ欠品したか」を店舗のスタッフに情報連携し、商品の発注や補充業務に活用できる「AI冷蔵ショーケース」が付けられケース上部のAIカメラなどで商品の状態を把握できる什器のようだ。こうして、お客にはわからないところで、最新の技術を売り場に活かしているのだろう。


●TRIAL GO 和白店
マンションが立ち並ぶ車の出入りもしやすい道路沿いに建つ。コンビニ型よりも売り場面積は広く商品数も多い。広すぎず、狭すぎず、通路も広く、カートを押しての買い物もしやすい。

・TRIAL GO 和白店 自動値下げ
「自動値下げ」機能とは、惣菜類の売れ行きと過去のデータを踏まえてAIが売れ残りを判断。値下げが自動化されているそうだ。バーコードの情報は変更され商品に貼付された値札は変わらないがリーダーで読み取ると値下げされた金額となる。

4月18日午前9時過ぎに買い物に行った。惣菜売り場には自動値下げ対象商品のシールが貼られた惣菜が並ぶ。「加工日24.4.18 8時」「消費期限24.4.19日4時」のシールが貼ってある。モニターには「レジにて自動で下がります 4月18日午前10時まで→50%オフ」の自動値下げ対象商品の割引が表示されている。ということは、作って1時間しか経っていないコロッケを、作って2時間後まで50%オフで販売。これは何の実験なのか!?


自動値引きは、スーパーとして効率化になるし、お客にとっても良い面もある。店員さんが値引きシールを貼る作業をみつけると、近くをウロウロするお客の姿を見かけることもあるが、あまり気持ちがいいものではない。それが無くなる。また20%引きの商品の上に30%引き、50%引きと値引きシールが何重にも貼られた惣菜はきれいに見えないが、それも無くなる。

●メガセンタートライアル新宮店
2019年4月19日オープン。前回2019年6月に買い物に行った時に、買い物カートにタブレット端末とスキャナーが搭載されているレジカート「スマートショッピングカート」を初めて見た。あれから5年実験店舗の結果を経て今では全国のトライアルの多くの店舗で使えるようになった。この店は、当時から商品数が多く、商品の並べ方も買いやすく、とても好感の持てる店舗だった。これがトライアルなのか!と驚いた。今回も丁寧な商品作りに沢山の驚きがあった。牛肉切り落としの下にはドリップシートが敷かれている注意書きPOPがあり、佐賀牛ステーキのパックラベルには加工した担当者の名前を「〇〇が作成しました」との表示があった。自動化で効率最優先のイメージだが、このような担当者名には「職人」も大切にしているのだと感じられた。


・メガセンタートライアル新宮店店内
商品は整然と並べられている。お客が買いやすいと同時に、AIカメラで認識する時のためでもあるのだろうな。


●TRIAL GO 戸畑一枝店

元デイリーヤマザキだったこともあり、年配客もコンビニ使いのように、気軽に利用している姿が見受けられた。和日配、洋日配は手頃な価格で並び、菓子や調味料、袋入りのカット野菜、冷凍食品、日雑品も日常生活には困らない良く考えられた商品が並んでいる。惣菜は近隣の店舗から運んで来ているようで、平台にはお弁当、小ぶりのお弁当、おかず、おにぎりなど、少量ずつ多くのアイテムが並ぶ。例え家に冷蔵庫を置かない主義の人でもここで毎日買い物をすることで生活に困らないのではと思うほど。

 

颯香亭 Miyawaka Soukatei
夕食は「トライアル三昧巡り」の締めくくりに相応しいレストラン「颯香亭 Miyawaka Soukatei」にて。トライアルホールディングスは2020年宮若市リテールAI技術開発拠点の開設等に関する連携協定を締結。「リモートワークタウン ムスブ宮若」は市民・行政・民間事業者が協働して開設する国内初のリテールAI開発拠点として、旧小学校や中学校をリノベした施設が多く造られている。また、地域共生「食」「住」というテーマで「産地産直レストラン グロッサリア脇田店」のようなカジュアルなレストランもあれば、今回夕食の場となった本格フレンチレストラン「颯香亭 Miyawaka Soukatei」もある。

トライアルと宮若の施設紹介
https://www.trial-net.co.jp/remoteworktown/

「颯香亭 Miyawaka Soukatei」は、2021年7月5日に福岡県宮若市にグランドオープン。金丸建博シェフは福岡市香椎で17年間フレンチのお店を続けて来られたのだが、トライアルカンパニーから“食のプロジェクトを一緒にやりませんか”との申し出を受け、宮若市に移転し、宮若エリアの魅力を伝えるお取組みを始められたそうだ。自然の景色を活かした建物は、外観の石壁も屋根も田園風景に美しく馴染んでいる。(WEBマガジンUMARABI参照https://umaga.net/shop/2176/)


●颯香亭 Miyawaka Soukateiレストラン内
一歩建物に入ると高い天井には、古民家の柱、梁を移築した空間が広がっている。食事の前にシェフから食品庫・お庭をご案内頂く。季節の食材をあますことなく、野菜や花、野草をピクルスや塩漬けにして封じ込まれた瓶が美しく棚に並ぶ。庭の畑で育てられた野菜や花は摘まれ、お皿の上で味わい深い風味の食材となって現れる。個室の窓からは、自然光が注ぎ、夕方から夜の闇に向かって美しい絵のよう。

●颯香亭 Miyawaka Soukateiお料理
マダムがお料理をテーブルに運んでくださるたびに感嘆の声があがる。この季節らしい翠の美しいお料理。どこからこの形になるのだろうか?素材は何だろう?檜の蒸留水ゼリー、薪で焼いたアスパラと乾燥させたアスパラ、葉を食べる品種のブロッコリー、添えてある味噌は日田市の鮎醤、玉ねぎのレースなどなど。お料理の説明をお聞きしてから食べても、解明しきれない。耳で聞き、目で見、頭で想像したのとは違う口腔内に広がるもの。芸術品を頂いているようなお皿の数々だった。詳しく知りたい方は、ご案内下さった上田さんが書かれたfood104 magazineのnoteをお読みください。https://note.com/food104/n/ne0820b6ea08b

地方再生の政策のひとつとして、市民・行政・民間事業者が協働して開設するリテールAI開発や研究施設の話題を目にすることが多くなった。トライアルの共創結果は実装され、トライアルの最新ニュースとして日々流れてくる。今回、研究開発施設を視察した訳ではなく、現場で活かされているトライアルの小売り店頭で最新を体感することができた。特にTRIAL GOの小型店舗業態には将来性を感じる。今後身近なトライアルでも AI開発の結果を実感できる楽しみが増えた。






 


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