「主婦っとサーベイ」美味しいものと美味しいものが並んでいるお店

スーパーマーケットの評価サイトを作っている私達です。
ブログでは”美味しいもの”の紹介をして行きます!

大阪昆布ミュージアム

2022年06月29日 | お店

土居純一社長の『大阪昆布ミュージアム、試運転』の投稿を読んで、ツアーに参加した。空堀商店街の「こんぶ土居」から徒歩1分。北海道の生産地と大阪(関西)の消費地に焦点を絞っておられる。

昆布といえば大阪なのに、大阪に昆布のだしを紹介する施設がないのは惜しいと思われ、2階建ての倉庫を改装し、4階建ての施設を作られた。今後この施設の使い方はどうすればいいか?一般公開をどのようにするのか?などなど、模索中ということ。だから“試運転” 。4階は昆布学習室になっており、コロナ禍前からずっと続けておられた「だしのとり方教室」などイベントはここで実施する。そこは決まっているそうだ。

●天然真昆布
床に敷いて展示されている。

●北海道の昆布漁の様子
器具、使い方のご説明も受けた

●北前船と大坂
日本海側、瀬戸内海に行くと「北前船寄港地」という碑に出会うことがあり、この地も通って、大阪まで届いたんだ・・としみじみ眺めていた。

●北海道各地の昆布の産地と特徴

●昆布の料理、加工品
「とろろ昆布・おぼろ昆布」は子供の頃から馴染みのある昆布。堺の刃物があってこその加工品。

●昆布熟成庫
年々天然昆布が採れなくなり、今年は漁に出ないから収穫高は0。昆布熟成庫に保管している貴重な天然真昆布の箱も見せて頂いた。


●学習室
ここでだしのとり方教室やセミナーを開催される予定


●お茶と一緒に出して頂いた昆布飴
セロファン包装紙は日本語と英語の原材料表示のデザイン!これはセンスある。


●土居こんぶ店
空堀商店街の中にある。買い置きの昆布がなくなると買いに行く。


●天然真昆布のきざみ
浅漬けはこのきざみ昆布と塩2%、赤唐辛子で作る。最後まで昆布の旨味と歯ごたえが残るので、一緒に美味しく食べきる。これは「こんぶ土居」の本領発揮。



●真昆布角切り
天然真昆布と2年栽培の真昆布。計り売り。角切り昆布は鍋の出汁にも、うすいえんどう豆ご飯、新しょうがご飯など、一緒に炊き込み、具材として一緒に食べる。






天然の昆布が採れなくなり原因がはっきりしていない、というところが問題。昆布だけは栽培という方法があるが、共に育っていた海藻は天然昆布の枯渇と共に、消えてしまっている。生態系として、このままでいいはずがない。皆で知恵を集めて、美味しい昆布が、今後も食べられるようにして欲しい!






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三重県・和歌山県紀南スーパーマーケット巡り

2022年06月10日 | スーパーマーケット

4月21日、22日、大阪から奈良県名阪国道を使い三重県まで。四日市市、尾鷲市、熊野市から、和歌山県新宮市、那智勝浦町、紀南から大阪まで紀伊半島をほぼ1周。すさみから高速道路が通っていたので、本州最南端から大阪まではそれほど遠くは感じなかった。三重のローカル季刊誌「NAGI(凪)」冊子を参考にさせてもらった。

・三重県
一号館四日市店・サンシ一番街店・Vドラッグ日永店・タチヤ四日市店・スーパーサンシ 日永カヨー店・マルヤス 西条店・ぎゅーとら ラブリー平田店・マルシェVISON(ヴィソン)・グッディ 玉城店・ヤマショー・主婦の店せぎやま・プライスカット尾鷲店・主婦の店サンバースト店・主婦の店セントラルマーケット・おわせお魚いちば おとと・オークワ有馬店・主婦の店パシフィックマーケット

・和歌山県
太地漁協スーパー・Aコープ紀南 VASEO

●七里御浜海岸
熊野市から新宮市までは日本で一番長い砂礫(玉砂利)七里御浜海岸。熊野灘は本当に美しい。地元育ちのホテルのスタッフにお聞きしたところ、昔はもっと石の量も多く「御浜小石」と呼ばれる美しい石を許可された方達が拾って、アクセサリーにしていたそうだ。


●一号館四日市店
開店が1958年(昭和33年)、一号館の1号店。もうすぐ65年を迎える年季の入った店だが、改装を重ねているようで床も清潔で、通路も広く気持ちよく買い物ができる。オープン冷蔵ケースにはサラダなどテーマに沿った商品が集められ、日常の買い物にちょっと楽しさも散りばめられている。片隅には、日常使いできるパンツ・チュニック・スリッパなども、少量ながら並び、普段使いに便利だと思う。


●サンシ一番街店
近鉄四日市駅近くの商店街の中にある。商店街には「ここは東海道四日市」ののぼりが旗めき、伊勢神宮へ、京都、大阪、堺などの商業の町へ繋がっていたのだなぁ~としみじみ。飲食店はあるが、生鮮品を販売する食品店はこのお店が頼りのようだ。10時前から惣菜売り場には温かいカツとじ丼も並ぶ、地元の飲食店のカレーやピザも並んでいる。コロナ禍になってから、地方のスーパーマーケットでは地元の飲食店を応援しようと、惣菜売り場で見かけることも多くなった。


●タチヤ四日市店
15年前、名古屋のタチヤ創設店であるタチヤ八事店に買い物に行った。地元主婦に、高品質スーパーのフランテ、サポーレと、威勢の良い店員さんと会話しながらお買い得生鮮品が買えるタチヤで買い回りをしていると、案内してもらった。現在のタチヤは15年前より勢いが増している。商品の種類も増え、精肉、鮮魚、野菜と、魅力のある商品がボリューム満点。愛知県産の茄子、メロン、スルメイカや地元松阪牛も。肩ロースステーキ用が100g698円。個体識別番号によると3歳のメス。今日帰るなら買って帰りたいと思う生鮮食材が沢山あった。


●Vドラッグ日永店
昨年11月に中部地方のVドラッグ、ゲンキーなど、ドラッグストアでも食品の買い物をした。ここ数年で、ドラッグストアに食品が並ぶ店が多くなった。この店はタチヤと駐車場を共有している施設内にあり、冷凍食品が並んでいるぐらいで、あまり生鮮品は並んでいない。


●日永カヨーショッピングセンター
ナビに入れると地図にはイオン日永店も出てくる。中に入ってわかった。化粧品やペット用品、住、衣料品などはイオン。スーパーサンシは食品専門店として入っている。


●スーパーサンシ 日永カヨー店(日永カヨー ショッピングセンター内)
スーパーマーケット・トレードショー2022セミナー【スーパーマーケット Good Action Initiatives ~地元に愛され、地域とともに歩むお店づくりをするスーパーを応援する~】地元密着型のスーパーマーケットとして「スーパーサンシ株式会社のネットスーパー&安否確認御用聞き、生活丸ごと何でも解決サービスについて」お聞きした。2022年3月号の機関誌「セルフサービス」にも、詳細に書かれており40年前から取り組み始め、現在黒字化ができているそうだ。生鮮品、惣菜も、店頭と同じその日のお買い得商品がアプリに届いたら、お店と同じ価格でネット注文できる。これは魅力的。

この店舗のバックヤードでピッキング作業が行われ、日永カヨー店の売り上げ50億円のうち、ネットスーパーが10億円と全体の20%を占める売り上げがあるそうだ。売り場も広く商品アイテムも多い。リアル店舗に魅力あってこそのネットスーパーだと強く感じた。


●マルヤス 西条店
地元商品だけでなく、全国のこだわりの商品も並ぶ。陳列もオシャレでパック入りサラダも立体的に並んでいる。チーズやワインなど、近隣スーパーにはない商品もあり思わずワインを買った。


●ぎゅーとら ラブリー平田店
ぎゅーとらには、18年前伊勢エリアのお店に初めて買い物に行った。その時に食べた「シェル・レーヌ」今回もミニの袋入りや大袋入りを買った。


●ぎゅーとら ラブリー平田店 精肉売り場
cookpadの映像が流れ、提案メニューとしてキャベツ、玉ねぎ、生姜、生姜焼きのタレが関連販売されていた。レシピ提案と売り場の関連販売は、20年以上前からの課題。スマホの普及により、システムとしてはスムーズにできるようになったものの、このように肉、野菜を揃って並べることは手間のかかることらしく、なかなかみかけない。


●VISON(ヴィソン)
雨天ということもあったが、残念な施設だった。リリースされた時から期待をしていのだが、バリアフリーとは程遠い施設で導線、使い勝手がめちゃくちゃ悪い。チョコレート、ケーキ、パンの販売は、専門店のように個別に点在しているので不便。器として店のデザインは良いのだが、商品は価格の割に質が伴っておらず、リピートは無いな。「マルシェ ヴィソン」で三重県の柑橘農家さんが、みかんジュースの販売に来ていたから、試飲させてもらい美味しかったから購入した。名古屋からも大阪からも地の利はいいのに、このままではもったいない。


●グッディ 玉城店
宿泊するホテルには飲食施設が無く、道中のスーパーケットで購入した商品をお部屋で食べる予定だった。初日最後に買い物に寄ったグッディ玉城店で鮮度抜群の三重県産の刺身やメゾン ド ミニク ドゥーセのパンなどを買い、晩御飯にした。スーパーマーケットの鮮魚売り場でこの刺身を買えるなんて、実に羨ましい。グッディは20km圏内に3店舗の企業。ハレの日にも対応できる生鮮食品が並ぶので、地元ファンも多いのではないだろうか。店内に出来た列は、16時から限定数ありの有名パンの販売。こういうプチイベントも来店する楽しみになる。玉城店以外の店舗にも買い物に行きたくなった。毎週水曜日は定休日。昔はスーパーマーケットもデパートも定休日があった。いつの間にか元旦にさえ営業する小売業が出てきたが、本当に必要なのだろうか。働き方を考える時代になり、定休日を設けることも、大切ではないだろうか。



●ヤマショー
干物加工の施設を持ち、この「ヤマショー」という商店でも干物の販売をしている。42号線沿いの小学校もあるエリアなので、コンビニエンスとしての役割もあるのだろうな。


●プライスカット尾鷲店(オークワ)
オークワにはオープンした時期や、店舗ブランドによって様々なタイプの店が混在する。プライスカットはディスカウント業態ではあるが、店内はすっきり、通路も広く、生活必需品が並び買い物もしやすい。


●主婦の店
尾鷲に本部のある「主婦の店」昭和33年に主婦の店全国チェーンに加盟し、現在7店舗営業。今回4店舗で買い物をした。年季の入った店、居抜きで改装された店など、様々だったが、日常の食や日用雑貨を扱う、地域になくてはならない店であることは、今も昔も変わらないのではないだろうか。スーパーマーケットとして基本となる、日常品がきちんと並び、あくまでうちのお客は地域に住んでいる人、ということがわかる品揃え。

・主婦の店せぎやま


・主婦の店サンバースト店

・主婦の店セントラルマーケット

・主婦の店パシフィックマーケット


●おわせお魚いちば おとと
三重県の地産物や刺身や地元の寿司店、カフェなど飲食店のテイクアウトメニューも並ぶ。POPや商品説明など、お土産物を購入する観光客にわかりやすい説明。さんま寿司を買った。


●オークワ有馬店
尾鷲の鮮度のいい魚も並び、地元の食をわかっているのだろうな、と想像できる。「ゴンドウ鯨ウデモン」や「ほねはぎ」など、私達には食べ方不明の鯨のホルモンも並ぶ。オークワの高級PBであるオークワプレミアムや熊本のメーカー「かに印おにぎり海苔」もエンドに多量に並ぶ。どうやら紀南地方では昔から馴染みのある海苔が、かに印の味付け海苔のようだ。かに印 木村海苔のInstagramを見て理由がわかった。

●和歌山県太地漁協スーパー
生鮮野菜や肉、豆腐や牛乳など日配品、花も並び、コンビニが無いエリアでは、なくてはならない食品スーパーの役割があるようだ。もちろん、太地港、串本港の表示のある鮮度の良い魚や珍しい部位の鯨も並ぶ。「大敷網」シールが貼られた魚があり、定置網漁法で獲った魚をアピールしている。「大敷網」の漁法は、過剰漁獲に陥りにくい、 継続的な漁業が可能な環境にやさしい漁法で最近見直されている。


●Aコープ紀南 VASEO
2008年オープン。デザイン性のある美しい外観、店内の壁面のデザインも凝っており懐かしく感じる。店舗デザインからの期待通り、生鮮食品も充実し、並べ方も美しい。売り場面積も広いから、釣りやキャンプの観光客向けの商品も多く幅広い客層に対応できている。刺身、野菜など、晩御飯の買い物をして帰ってきた。


今回、19店舗で買い物をして思うこと。徒歩圏内のスーパーマーケットは生活インフラとして今後も必要。日常食はもちろんのこと、季節ごとの伝統食も並べて欲しい。贅沢を言うなら、メーカーが出す新商品も食べてみたいし。店舗スタッフ、商品供給する方達の働き方も今まで以上に重要視されなければならないだろうと強く感じた。

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