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・弘前りんご農場から大鰐町(その2)(青森県)

2020年03月01日 | 農産物

大鰐温泉もやし
「この町まで来て食べるもやし」

大鰐温泉もやしは350年以上前から栽培されてきた津軽伝統野菜。青森に何度か旅行をした事はあるものの、青森のスーパーマーケット巡りをした時も、野菜売り場に並んでいないかと、どの店舗でも探したのだが遭遇せず。

●大阪で買った大鰐温泉もやし
昨年末に、大阪梅田の百貨店の野菜売りで期間限定販売をしている事を知り、購入する事が出来た。

見た目のインパクトもあるが、もやしが980円!の価格はもっとインパクトがあった。それでも、青森県に行かなくても食べる事が出来るなんて、うれしい。ウォーターオーブンで蒸した。馴染みのあるもやしとは違う。別の野菜と思わないとダメ。歯ごたえがあるのに、繊維質が残らない。何より「小八豆(こはちまめ)」という在来種の大豆は、一般的なもやしの豆とは一線を画するものである。豆好きとしては、小大豆もやしの豆っぽい香りも好きではあるが、「大鰐温泉もやし」にはその香りがしない。だから、調味料を加えると、繊細な風味が消えてしまう。結果、オリーブオイル少量と藻塩を振って食べた。念願が叶って嬉しい。

●大鰐町地域交流センター 鰐come(ワニカム)
http://www.wanicome.com/

大鰐温泉もやしが、何故幻なのか⁉これだけ流通が発達している時代に、何故いつも大阪で買う事ができないのか?大鰐温泉もやしについて、現地に行って知りたい!とお願いしていたところ、クロス・ファーム株式会社の新開茂樹さんに大鰐町地域交流センター 鰐come(ワニカム)にご同行させて頂き常務理事渋谷 敏志さん、大鰐温泉もやし増産推進委員でもあり、おおわにコンシェルジュのリーダー船水英俊さんにお話しをお聞かせ頂いた。


●「大鰐温泉もやし」とは

大鰐温泉もやしは350年以上の伝統があり、一子相伝の栽培方法

*温泉熱、温泉の湯を利用し7日間かけて育てる土耕栽培

*一度栽培に使用した土は、その年はもう使用せず休ませる。温泉の湯をかけて土の栄養分を補給して、一年後また栽培に使用する

*種となるのは「小八豆(こはちまめ)」という在来種の大豆

*長さは30㎝以上、藁でまとめる

大鰐温泉の土地で、大鰐温泉の湯を使わないと同様に育成しても、大鰐温泉もやしの品質に育たない。現在の生産者さんは6名でそのうち専業農家は1名。近頃は、通年栽培も可能になったとはいえ、夏の栽培は温度管理など、相当難しく、通年栽培はまだまだ試行錯誤のようだ。生産量の7割が県内、3割が東京のアンテナショップや東京のご縁のある飲食店に届けられるという事で、大阪で出会えないはずだ。

大鰐温泉がこれだけ知られるようになったところには「幻の大鰐温泉もやし」の存在は大きい。私達も大鰐温泉もやしから「大鰐温泉郷」や湯の駅「鰐come(ワニカム)」の存在を知った訳だ。今後は、大鰐温泉もやしの生産量を増やし、消費地に届けるというだけでなく「大鰐温泉もやし」という地域の宝物によって、農業と観光の連携に活かし、大鰐町に訪ねて来てね!そして、この町じゃないと食べられない大鰐温泉もやしを食べてね!だからこそ、生産者さんではなく、観光協会の担当者さんが、これだけ大鰐温泉もやしについて、熱く、詳しく語って頂けたんだ、と納得。
大鰐町のサイトよりhttp://www.town.owani.lg.jp/index.cfm/8,199,36,html

●「さっパス」(弘南鉄道大鰐線とのコラボ商品)
弘前市内から約30分で大鰐温泉で入浴する事ができる。便は1時間1本あり、乗車券、入浴券、お買い物券のお得なセットになっている。次回はこれを使い風情のある弘南鉄道大鰐線に乗って、大鰐温泉もやしを食べに来よう。


●地元「道の駅ひろさき」で売られていた「大鰐温泉もやし」

・弘前りんご農場から大鰐町(その1)(青森県)




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