旬の短いタケノコ。大好きです。
春になり、タケノコが店頭に並ぶとイソイソ。皮をむき大鍋を登場させて茹でながら
柔らかい部位、下の歯ごたえのある部位、それぞれの料理方法を考えます。
大阪にも昔からタケノコの産地があります。
貝塚市木積(こつみ)の竹林に行ってきました。
東果大阪が主催され『エコール辻大阪 日本料理マスターカレッジ』の学生さんとご一緒に産地体験させて頂きました。
始めにJA貝塚の会議室をお借りして宮下さんのタケノコ作りのご説明を受けました。
タケノコ作り50年以上。もうすぐ82歳になられる宮下さんが
タケノコは、「できるもの」ではなく「作るもの」の手間暇のかけ方を解説下さる。
よいタケノコとは、穂先が開いていない、先が黄色、皮は硬く締まっている、皮の表面の産毛が短い、根本が白い。
4月に収穫
5月に親竹の手入れ
6月に御礼肥
7月・8月雑草引き
9月・10月竹切り
12月・1月肥料土入れ
キメの細かい繊維質が軟らかいタケノコはここ貝塚市木積の粘土質の地質だからこそ。
そこへ、腐葉土(宮下さんの竹林で作られた)や稲のもみ殻などの柔らかい土に改良。
害虫や病気が少ないので、農薬を使わないで育てる事が出来る。
親竹があり、その地下茎からタケノコは伸びて出てくる。
親竹は2メートル間隔。年度を書いて8年経ったら竹を切る。
(8の数字は2008年に伸ばした親竹)
親竹を1本切ったら、次に育てるタケノコを残して伸ばす。
宮下さんが手際よくタケノコ堀り用の鋤を使われると、タケノコが土の中から浮きあげって来るように現れる。
もうすぐ82歳 お元気!4時間堀り、重さを計り、箱付に1時間~1時間半。そして出荷。
マメの出来た、ごっつい手のひらも見せて頂きました!
美味しいタケノコは、裏山に自然に生えているものではなく土が大事とは知識としては知っていましたが
竹林に踏み入れさせて頂き、粘土質の土を体全体で体感しました。