朗読会を聞きに行く

コスモスがあちこちに咲き乱れ、秋の風情を紡いでいる。
こんな秋の真っただ中、朗読サークル秋桜の会朗読会に参加した。
いつもは年２回開催されていたが、コロナ禍で一昨年の１０月を最後に
１年半ほど開かれていなかった。
コロナもようやく下火になり、久しぶりでの開催となったのです。
開催場所はいつも人気の観光スポット清亀園です。


清亀園は当地の本間家と並び称せられた大地主、伊藤四郎右衛門家の別荘として明治24年建造されたもので、今は酒田市の所有です。
この別荘はとても素晴らしい和風の建築と庭園とからなっていて、四方の庭園に
目をやりながら、名作に耳を傾けることが出来る。
いつも５０名ぐらいのお席なのですが、今年は半分の２５名です。
大体１時間半ほどのお時間です。
この朗読会は趣味のサークルで、最初の指導はNHK鶴岡放送局のアナウンサーから
指導を受けつつ、発足して１０年余りになったということです。

ブログラムは　
・仕事始め　　　　　赤川次郎　作
・グリコはみんなの希望です　　　佐々木絵梨子　記
・死神どんぶら　　　斎藤隆介　作
・黄金風景　　　　　太宰　治　作
・夏みかん　　　　　壷井　栄　作
・山桜ー最終章ー　　藤沢周平　作　

語る方はほとんどは６０代以上の高齢者です。
どの方も個性があり、すばらしかった。
物語にすっかり引き込まれたのです。

その中のおひとり「死神どんぶら」を朗読した方は私の知人でした。
とてもお上手だった・・・知らなかった・・・こんな趣味をお持ちだったとは　！！
3～4人くらいの登場人物を巧みに声を変え、何役もこなしての朗読です。
参った・・・参った・・・素晴らしい

最後の「山桜　最終章」がまた余韻が残る作品でした。
これを最後にしたのが、また良かったネ
藤沢周平の作品だもの・・・やはり別格という感じです。
藤沢周平は隣の鶴岡市出身、ここ庄内を舞台にした作品が多くあり、
当地の方はフアンがとても多いのです。



朗読は心とからだに心地よい、様々な効果があると聞いている。
気持ちが落ち着き、やる気も出てくる・・・
脳が活性化、ストレス解消にもなるらしい。
喉の筋肉の衰えや、誤嚥性肺炎の予防にも役立つということです。

音読のための本も出ているようだし、
たまには声を出して本を読んで見るとしようかな　！