八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

打瀬船「内海丸」

2010-03-16 21:50:45 | シーパラダイス

 

本日は!

打瀬船 「内海丸」 の話。

 

鞆の浦 を後にして、

阿伏兎ノ瀬戸の

打瀬船 「内海丸」 を探しに行った。

 

 

打瀬船とは、

 

明治から昭和8年頃まで

鞆の浦 を含む瀬戸内海一帯で

活躍していた帆船。

  

かつて、

  

鞆の浦 や 内海町 の海には

130艘にのぼる打瀬船が操業していたという。

 

 

平成元年、

 

打瀬船 「内海丸」 は、

沼隈郡内海町で 町興し 用に復元され、

 

今は引退して、

ひっそりと陸揚げされている。

 

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全長16㍍ 船幅3・35㍍ 帆柱9㍍ 7㌧

帆布(縦)6・40㍍ 横(上部)4・20㍍ (下部)5㍍

 

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木造船でありながら、

ポリのFRPで巻かれた船体が哀しいが、

 

私の見た限り、

 

この船は、まだ死んでいない。

まだまだ、現役として活躍できるだろう。

 

宇和海の

密航漁夫 吉田亀三郎 ならば、

 

太平洋を渡り、カナダへ密航することだろう。

 

 

打瀬船 「内海丸」 は、

このまま陸上で、

船としての生命を絶たれるのだろうか?

 

町興し とは、

いったい何だったのだろうか?

 

 

この船の余生と私の余生が、

ほぼ、同じであるならば・・・・

 

家船 という

私の住居として

甦らせることはできないものか?

 

と考える。