本日は!
本日も、
鞆の浦 の話。
船釘職人 N氏 との出会いの
興奮から醒めぬまま、
鞆の浦 の町を歩いた。
架橋問題の判決以来、
鞆の浦 を訪れる観光客は
グッと増えたような気がする。
それが、
良いことなのか?
悪いことなのか?
私には、わからない。
少なくとも、
観光客 というものは、
海 と 港町 との関係性には
無頓着なように見える。
私がもしも、
鞆の浦 で生まれ育っていたとしたら
観光客 の多さにも、
ポニョ の氾濫にも、
閉口するだろう。
そんなことを思いつつ、
かつて、
船喰虫 を
燻し殺した 焚場(たでば) に感動して、
鞆の浦 唯一の木造船にも、
碇造船 にも胸を熱くした。
鞆の浦 を歩けば
潮待ちの良港 として栄えたなごりを
いたるところに発見できる。
船板 を 船釘 で止めた外壁に、
潮の香り が漂う。
観光客 の一団とは
レイヤ が違う・・・・ つもりでいても、
私も、
観光客 の一員であることには違いない。
その昔、
鞆の浦 には、
どんな船が舫をとり、
どんな船が出帆したのだろうか?
そもそも 鞆の浦 は、
海に開いた町 であり、
海に開いた精神 があったと思う。
ポニョ を持ち出して
観光客 を待ち構える町としての運命は、
今後、どう変化してゆくのだろうか?
こんなことを、
センチメンタル に思うのは
私だけなのだろうか?