ティコ・ブラーエ


パパとママの視点から
子供と建築探訪
こどものおやつから考える体にやさしいレシピ

大事なこと

2010-08-18 | パパ
世界的な数学者であった岡潔は学ぶ行為について次のように書いている。

「頭で学問をするものだという一般の観念に対して、私は情緒が中心になっているといいたい。」






高度に抽象化された記号で概念を構築していく数学の世界に一生を捧げた人間は、頭だけでは、数学の美は見えてこないことを強く感じとったのかもしれない。

では情緒とはどのようにして育まれるのだろうか?
情緒という言葉について辞書を紐解けば
「事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。」
とある。

つまり情緒とは、人間の内面と人間の外部に存在する環境とが出会う過程で生まれる微妙な空間ということになる。

環境の整備だけでも内面のケアだけでもだめで、内部と外部が同時に成熟する中で出会い反応する場が情緒を育むのである。

親には、家族を通して子供に内面の環境を整える努力と社会という外部へと突き放す勇気が、そして社会にはそれを受け止める精神的な余裕が必要だと思う。
それなくして、次の時代を担う子供というものは育っていかないだろう。







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