MAYURI SHOJI
体当たりリポーターの取材日記
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庄司麻由里のカッパすいすい

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取材後記?/?2006年11月24日 12時52分07秒
いろいろ考えさせられた取材でした

「はなまるマーケット」インフルエンザ特集、見ていただけましたか?
このブログにもみなさん、ご自分の体験を書き込んでくださって、ありがとうございます
そうそうそうなのよね、ありゃ悲惨だよね・・・と改めて、しみじみ感じております
今回の放送では「まずは予防注射を受けましょう!」ということと「大人に処方された薬(特にアスピリンなどの解熱剤)を15歳未満の子供に飲ませると、インフルエンザ脳症などの危険なことになる場合があるので絶対ダメ」というこの二つを中心にお伝えしました。
この「大人の薬を子供に飲ませるのはダメ」というのは、もちろん皆さんわかっていらしたと思うのですが、特に注意したいのは「15歳未満」という点。中学生ともなれば親より身体が大きいお子さんも多いと思います。そこで例えば、中学生の息子さんがインフルエンザらしき症状になったとき「ほら、先週お父さんがインフルエンザにかかったときお医者さんからもらってきた薬がまだあるから、お前身体大きいんだし、これ飲んどきなさい」なんてことが起こりがちだとか・・・!しかしこれは、お医者さんから絶対にやめてくださいとのことでした。
そのほか、インフルエンザウイルスや予防接種の基礎知識などをお伝えしましたが、見逃してしまった方は、こちらの「はなまるマーケット」公式ホームページをご覧下さい http://www.tbs.co.jp/hanamaru/tokumaru/t061121.htmlこちらはオンエアから一ヶ月しか表示されませんのでお早めに・・・


ところで、今回の取材では、いろいろなお医者さんにお話を伺い、ちょっと考えさせられることがありました。
この時期、夜間診療をやっている病院は深夜、インフルエンザにかかったのではないかと思われる方で、それはそれは大変な込み具合だというんですね。そして、そのほぼ全員が「早くタミフルを下さい!」とおっしゃるそうなのです。ただ、そちらの病院のお医者さんは、本当にインフルエンザだと確信が持てないとタミフルを出さないそうなのですね。それで「もう少し様子を見て、明日の朝また来てください」などと言おうものなら、「手遅れになったらどうするんだっ!」「もし、これでインフルエンザがひどくなったら、訴えてやるっ!」と恫喝やら脅しやらで大騒ぎになるというんです。特に子供に付き添ってきた親御さんはもうひっしで「どうしてタミフルをもらえないんですか?もしこの子がどうにかなったらあなたの責任ですよっっ!」とつめより、あげくにちょっとお酒の入ったお父さんから、若い医師が殴られるといった事件まであったとか・・・・でも子供の場合、インフルエンザによってインフルエンザ脳症という、最悪の場合死に至ったり、治ったとしても後遺症が残ることがある怖い病気になる危険性があるので、親御さんとしては「一刻も早く」と必死になる気持ちもわからなくもありません。私としても、「そんなに大変ならインフルエンザの疑いがちょっとでもあったら、タミフルを出したらいいのではないか」とも思ったのですが、事はそんな簡単なことではないようなのです。
まず、最近タミフルの副作用について話題になっています。これについては厚生労働省が「タミフルと副作用の直接の因果関係は見つからない」と正式発表してはいるのですが、お医者さんの中には、やはり今後とも慎重に、経過を見ていかなくてはならないことだという考えをお持ちのかたもいるようです。
そもそも、この「タミフル神話」については、あるお医者さんから、我々マスコミの報道の仕方が悪い、というお叱りも受けました。この、インフルエンザに効果のあるというタミフルが使用されるようになった4~5年前、「発症から48時間以内に飲まないと効き目があまりない」ということばかりが強調されてしまい、それで患者さんが危機感を持って、少しでも早くタミフルを飲まないといけないという脅迫観念に陥ってしまったというのです。しかしそんなことを言われても、「48時間以内に・・・」というのは事実なのですから、マスコミがその情報を流すのは致し方なかったと思うのですが、ここでそのお医者さんから聞いた驚愕の数字がなんと世界中のタミフルの8割を日本が買い占めているというのです!!また、発症から6~8時間たっていれば、インフルエンザかどうかすぐにわかるインフルエンザキットにいたっては世界中の9割を日本人が使っているのだとか・・・・!?
それに比べて予防接種の割合はあまり高いとは言えず、たとえばアメリカは65歳以上のワクチン接種を2010年に90%にする目標を掲げているのに比べ、日本の65歳以上のワクチン接種はだいたい45%ぐらいだとか・・・つまりなんとなく日本人には「予防接種を受けなくても、もしインフルエンザにかかったらタミフルを飲めばいいや」という考えがあるのではないかというのですね。実際に街で一般の方々にインタビューしたときにもこのような考えをお持ちの方が何人かいらっしゃいました。しかしお医者さんがおっしゃるには「タミフルはあくまでも、普通は3日苦しむインフルエンザの症状を、一日だけ短くして2日にするだけである」とのことなのですね。しかし我々日本人はこの一日が重要で、一日でも早く仕事に行きたいとか学校に行きたいとなるらしいのですが、タミフルのおかげで熱が2日で下がったとしても、インフルエンザウイルスは体内にまだうようよしているので、もし会社や学校に行ったら、ウイルスをまきちらしていることになるのだそうです。
この、これだけ日本人の多くの人がタミフルやらインフルエンザキットを使うということは医療費保険の負担になり、税金の問題としても考えなくてはならないとのことなのですが、しかし、いろいろなお医者さんに伺っていて一番ぞっとしたことは、あまりタミフルを乱用していると抗体ができて、タミフルに対抗する新種の、しかも致死率の高いインフルエンザウイルスができるかもしれない、そうなったらまず日本からやられてしまうというのではないか、ということなんです!
あながちSF小説のようなことではなく、実際問題として例えば今のところ「鳥から人へうつる鳥インフルエンザ」しか世界で確認されていないということですが、「人から人へうつる鳥インフルエンザ」が大流行するのも時間の問題だといわれています・・・・・・・・・・・・・

今回いろいろなお医者さんにお話を伺って、いろいろ考えさせられました。
みなさんはどうお感じになりましたか・・・?


comment ( 2 ) | Trackback ( 0 )

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コメント
 
 
 
考えさせられます (ハルキ)
2006-11-25 02:12:04
放送が見られなかったので早速はなまるHPに行き、抗体に扮したお姿拝見いたしました。

いや、ほんとに、私の場合、タミフルが効かなかったし、明らかに同じウイルスの仕業とわかる症状が繰り返されたし、本来収束するはずの4月を過ぎても力が衰えることがなかったし、新種のハイパーな奴だったと思うの。みんなに言っても誰も信じてくれなかったんだけど、ブログを読んでてそれそれそれ!って思った。


わーい、謎が解けた
 
 
 
くすり (kikimama)
2006-11-25 19:16:21
庄司さん、こんばんは。
体調が悪くなるときって、必ず休日の夜だったりして
途方にくれることがあります。

子供が高熱を出して病院に行ったときにもらった
抗生物質は3日間効き目がありませんでした。
違う医師に見てもらい違う抗生物質を処方されて
急に治ったことがあります。
そのときに、もっと母親としてもしっかりと情報を知りたいと思いました。

タミフルは日本がそんなに輸入しているのですね。
来週、予防接種に行くつもりです。
庄司さんのブログはよいきっかけになりました。
ありがとうございました。


麻由里様、着ぐるみ姿 とってもかわいかったです。
 
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