まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【東日本大震災6周年】311のいまここ/新雑句雑感(187)~プロローグ5の終わり

2017-03-11 17:24:54 | 新雑句雑感

311のいまここモノトーンの空ばかり  311のいまここ西新井の姫いずこ(三陸出身の女性美容師)  311のいまここ行方不明の空と海  311のいまここ青春をやり直す  311のいまここ浜通り瓦礫の山  311のいまここ自由とは死のことか  311のいまここ贖いの日々となる  311のいまここ傲然と街を行く  311のいまここ被災者に翼あり  311のいまここ自主避難といふ言葉  311のいまここはからずも無謬なり  311のいまここあれが原子の灯  311のいまここ松島の波高し  311のいまここ父無し子母無し子  311のいまここ何処からか死者の聲 


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地上に降りた天使/新雑句雑感(186)~プロローグ5の終わり

2017-03-11 02:38:24 | 新雑句雑感

春の月正岡子規の消えた街  歯科医院出て春月にまた一歩  朧夜を真直ぐ行けば死屍累々  春北斗起死回生といふことば  春満月バックネットの揺れ始む  卒業す弔いの鐘高く撞く  雪形のわたしの貌の白きこと  山笑ふ地上に降りた天使とか(第一次シラケ世代)  死してなほ熱く生きよと大焼野  村上龍のイビザ焼野の暮れなずむ  末黒野へ未踏の空へ白面婆    生と死の狭間干潟を見て来たよ  すべてを捨てて来た男は強ぇな雪解川      


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