まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【作品20句】春立つ日人類の春待つべきか まほろば/新雑句雑感

2024-02-13 10:11:17 | 新雑句雑感
鉄扇のパタンと閉じて寒に入る
孤独死を笑わば笑え寒の月
胃カメラが私を暴く寒月夜
H2ロケット巨根となりて寒なかば
ドライフラワー切り刻むとき寒つのる
オザキの死いつか忘れて寒明くる
死化粧の新宿の母撃たれをり
新宿にしかない儚さ春の雪
南部風鈴地獄はどこにあったのか
神武東征新宿ゴールデン街出たところ
夜鳴きの灯ただそこにある古希の人
バンアレン帯にぽっかりと穴誰か死ぬ
春立つ日人類の春待つべきか
黄落すローマ帝国衰亡史
冬紅葉もとはと言えば遠紅葉
新党くにもり水島聰と書く白さ
暴走す建国の日の恋愛論
ガザの死を数え一本の杭を打つ
モルヒネで断たれし虚空白泉忌
自爆後のいつもと違う空の青