限りなき知の探訪

45年間、『知の探訪』を続けてきた。いま座っている『人類四千年の特等席』からの見晴らしをつづる。

軟財就計:(第3回目)『私のソフトウェア道具箱(その 3)』

2022-02-13 20:30:24 | 日記
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自分でプログラムが組めるというのは、突き詰めれば「わがままを通す」ことができるということだ。例えば、前回の最後に述べたように、 Britannica 11th をブラウザーで読もうとすると、読みづらい。最大の理由はフォントが小さいことと、白地に黒文字のコントラストの画面は長時間読むと疲れるからである。単に最初のフォントサイズの問題、ブラウザー(Chrome)のフォントを大きくする/小さくするだけなら、<Cntrl>+ / <Cntrl>ー で簡単にできるが、バックグラウンドの色を変更するのは大変だ。つまり何らかの方法を考えないことにはこの2番目の問題は解決できない。本論では具体的にどのように解決したか、概略を説明しよう。

ところで私は、アメリカ留学から帰国後(1984年)からはずっとコンピュータエンジニアとしてプログラミングやシステム開発をしてきた。それで、数多くのコンピュータ環境で仕事をしたのだが、長時間画面に向かっても疲れない色合いを見つけることは非常に重要だと確信するに至った。前回でも述べたが、DosPrompt 画面を default の色設定(黒地に白)は(少なくとも私の)眼には非常にどぎつく写る。長時間この環境で仕事をしていると眼がしょぼしょぼすること間違いない。また、一時期はやった緑色の文字も良くない。私のお気に入りの色あいは、薄い水色、あるいは、薄いアース色(薄茶)である。下図に示すように、エディターの秀丸とAkelPad では色を自分の好みに設定することができる。





さて問題は、ブラウザーではなくこのエディターで見れるようにするには、Webデータをダウンロードしてファイルをエディターで開く必要があることだ。何種類かのエディターを試したが、総じて日本製のものは、欧文のフォントがイマイチだ。特にギリシャ語はまるでダメ。最終的に見つけた欧文エディターのAkelPad の良い点は、ギリシャフォントが非常に見やすいことだ。ブラウザーでは太字・斜字の差やレイアウトなど確かに見やすいが、私の場合、コンテンツをしっかりと読むことを最優先しているので、眼がつかれないエディターが一番だ。プログラムを組んで、ファイルをダウンロードし、html ファイルをテキストファイルに変換し、エディターを起動するまでの一連の作業は次のような実行ファイル(DosPromptのバッチファイル)で全自動化されている。(コードの詳細は省略)
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jgawk -f xga_curl.awk -v MYNUM=%myval% %xtmpf% -v OUTF=%tmphtm%2> nul
jgawk -f cut_htm.awk %tmphtm% > %dspf%
call b2jp_eng_br11.bat -n %dspf% > nul
start "" AkelPad.exe /OpenFile("%dspf%", 65001, -1)

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ちなみに、私はワードも使うが基本的にはテキストエディターを使って、文章を作成している。ワードなどのワープロソフトは機能は豊富であるが、ほとんどの機能は不要だ。それは良いとしても、いかんせんスピードが遅くて話にならない。特に1000行ほどの文章ではページ移動が牛歩の歩みで話にならない!更に、特定場所に行きたいときには、マウス操作が必要だが、テキストエディターなら瞬時に指定行に飛んでいける。あるいは、ワープロでは特定文字列を検索することになるが、これも遅い。データが単に文字だけでなく、各種の情報(文字フォント名、フォントの大きさ、など)が複雑についているためファイル内の移動(検索)に時間がかかるのだ。その上、ワードの場合検索結果が左側の小窓に表示されるので、結果が多い場合、上から順番にチェックしないといけない。この例でも分かるように、 WYSIWYGのツール類には作業効率という概念が欠落している。はっきり言えば、これらのツール類はちょっとした作業には適しているが、本格的な事務作業には向いていない。

WYSIWYGのツール類になれているたいていの人は長いファイル名をつけることで、後にファイルを探すためのヒントにしようとしているが、これは非常に稚拙な方法だ。というのは検索したい時のキーワードは必ずしも初めに名前を付けた時と同じではないからだ。それで、目的のファイルの名前を思い出せない時はしかたなく、それらしき名前のファイルを一つ一つ手動で開いて中身を目で確認していくことになる。これは、非常に退屈な作業で、とても苛立つ。その上、とりこぼしも多い。残念ながら、こういう単純作業が「仕事」とみなされている。井戸の水汲み作業が電化によって自動化されたように、このようなファイル内容のチェックも検索ソフトを使って自動化できる時代が来ている。ただ、その際、 Googleのような全文検索では、簡単な単語で検索すると該当(ヒット)するファイルが余りにも多すぎる欠点がある。つまり、Google検索では、ファイル全体が検索対象となるからだ。しかし、目的のファイルを複数の単語で検索したい場合、たいていは関連する単語がある一定範囲内(例:十数語の範囲)である。このような狭い範囲の単語検索には残念ながらGoogleは向いていない。これは別のアイデアで解決しないといけない。

続く。。。
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