限りなき知の探訪

45年間、『知の探訪』を続けてきた。いま座っている『人類四千年の特等席』からの見晴らしをつづる。

想溢筆翔:(第451回目)『「先端教育」のリベラルアーツ関連記事紹介』

2024-09-01 09:57:51 | 日記
気づいてみれば(とは、多少大げさだが)早くも来年に古稀を迎える歳になった(嗚呼已矣哉!)。振り返れば、20代の初めに「徹夜マージャンの果てに」で奮起して「リベラルアーツ道」を極めようと志したのであった。
【参照ブログ】想溢筆翔:(第1回目)『徹夜マージャンの果てに』

その後すぐにドイツに留学したことで、本格的にめざすべき「リベラルアーツ道」の輪郭が見えてきた。というのは、このブログで何度も述べているように、ドイツ留学中に読みだしたシュライヤーマハ ーが訳したプラトンの対話編によって、私は始めて自分で納得する考えつくりあげる重要性に眼を開かされた。当初は、10年ぐらいかければリベラルアーツ道の全容がつかめるだろうと高をくくっていたが、どっこいそれはとてつもない見込み違いであった。50年も学び続けて、日本も含め世界の歴史や思想、それに科学技術の事など、数多くのことを学んだはずだが、まだまだ奥の院には辿り着いていない。しかし、最近ようやく極めたかった本丸の場所が明らかになってきた、と実感している。



これまで、中国、朝鮮など漢文歴史書の翻訳本やアジアの旅行記・滞在記の解説本など、数冊出版する過程で、日本も含めアジアのことに関して、とりあえず自分自身納得できる考えが出来あがってきた。科学史技術史に関しては、ここ20年ぐらいかけて十分納得のいく理解を得た。今、過去の経緯を振り返ってみるに、最終的に、もっとつっこんで調べてみたいのが、ヨーロッパ、それも古代と中世にかけてであることに思い至った。これは学生時代にドイツ語で読んだプラトン、セネカ、キケロの影響が今なお強く残っていることが最大の理由だ。それで、現在、ヨーロッパ古代・中世思想を科学技術面もからめて攻略しようととりかかっている。具体的には、Pierre Duhem の10巻にもなる大冊 " Le Système du Monde. Histoire des Doctrines Cosmologiques de Platon à Copernic"をフランス語で読み始めている。このブログの連載記事:杜漢漫策:『デュエムの世界体系・読書メモ』でその様子は公開している。

現在の様子は追々、ブログの中で述べていこうと思っている。デュエムの本は私のあまり得意でないフランス語の本ではあるが、幸運なことに最近のAI翻訳の助けを借りると、思いの外、かなり確実に内容把握がでる。それに加えてWeb環境やプログラミング技術(Python、AWK環境)を駆使して、大部の英仏独の百科事典を素早くアクセスする環境を整えた。これら現代の技術の進歩がなければ、とうてい私が望むような読み方はできなかったと感じ、現代に生きていることに感謝している。

長々とひっぱたが、本稿のテーマは、タイトルにもあるように、昨日発刊された『先端教育』10月号の紹介である。
2014年10月の特集 「混迷の時代を生き抜く知性 実務家に求められるリベラルアーツ」に記事を掲載して頂いた。
『リーダーにはリベラルアーツが不可欠  確固たる世界観、人生観を確立せよ』

この記事は、これから1週間(2024年9/7日まで)の期間限定で、全文を読むことができる。リベラルアーツやリーダー育成に関心のある方々にも知らせて頂ければ大変ありがたい。
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