7月30日(日曜日・晴れ)
(大糸線と路面電車の旅:その28)
(その27)のつづき
福井駅に着きました。”新幹線の福井駅開業時に開封”するというタイムカプセルを見つけました。ただし、いつ開業するかは今のところ未定です。北陸新幹線は、金沢から福井までの線路工事に全く手がついていないというのに、福井駅の工事だけがせっせと行われているのです。「パソコンを買わないで、プリンターだけ買ってくる」みたいな感じです。
駅の工事などには目もくれず、路面電車の乗り場へ直行です。商店街のアーケードをくぐると、福井鉄道の「福井駅前」駅があります。ここでは、元名鉄の路面電車が走っています。(名鉄の路面電車は、惜しくも2005年に廃止されてしまいました。)
福井鉄道へ移籍した電車たちは、すべて塗装を一新したと聞いていました。しかし、停まっていた電車のカラーは真っ赤(名鉄時代と同じ色)でした。なぜなら、この電車はコカ・コーラの広告電車だったからです!コカ・コーラの色が名鉄と同じことに感謝します。
2つの車両の間に、台車は1つだけです。「連接車」と呼びます。小田急のロマンスカーと同じ。(小田急ロマンスカーには、連接車でないものもありますが。)
車内も、名鉄時代と同じでした。天井から直にぶら下がっているつり革は、もと名鉄の電車だったことを示すものに紛れもありません。
ここが「福井駅前」駅の、線路の起点です。車止めも何もありません。電車のブレーキが万が一故障したときには、果たしてこれで大丈夫なのか少々気になります。
つづく