雨の間に太陽が顔を出しました。
白爺は、雨のため慰霊を済ませていないタガ遺跡隣の日本人慰霊碑に参拝するため、歩いてホテルを出ました。
緩やかな坂道を下り ようやく慰霊碑のある場所に到着しましたが、海の方を眺めるとアギーガン島やカロリナス岬の空が真っ黒な雲に覆われはじめました。
急いでお参りを始めます。
参拝は、中央にある長野の善光寺さん建立の慰霊碑から始めました。
順不同ですが、善光寺の右には長野県の方が建立した慰霊碑があります。
松本連隊の兵隊さんが沢山テニアン島を守備されていたので、連隊の慰霊碑が建っています。
白爺がまだ引き揚げる前に、冬服を着たまま満州から転戦してきたという陸軍の兵隊さんが軍人会館に集結していましたが、あの時の兵隊さんもほとんど玉砕されてここに眠っているのでしょう。
誰が建てたのか確認していない慰霊碑にもお参りしました。
何時来ても赤い前掛けと帽子をかぶったお地蔵様が、相変わらず立っていました。
お父さんがテニアンで戦死されたSさんが建立した慰霊碑には、菊の花が挿してありました。
Sさんは今テニアン滞在中で、日本へ帰る日は同じ日の夕方便だと先日お会いしたときに話していました。
まだ隣りにチューロから移設した日本人の墓があるのですが、風雲急を告げる空色を見て白爺は広場を横切り駆け足でホテルに戻りました。
ホテルに着いたとたんに豪雨が降り出しました。
危機一髪!
慰霊をしてきたので仏様が守ってくれたものと思い、白爺は汗を拭きました。
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