くまだから人外日記

くまだからくまなのだ。

それでいいのだ。

今日は…

2014-02-14 08:03:04 | くまのくまによるくまのための人外日記
横殴りの雪でも愛しいあの人の為に手作りチョコを自宅まで持参する恋する乙女大作戦全国で展開中。

作戦コードふたひとよん。
雪深くもパート激熱なり。見よ乙女力の底力。





立て全国の大和魂男子。
三倍返しは常識だ!








今日は褌の日!

【偽伝】平成八犬伝奇譚with9G 外伝1『哀しき八月の凱歌』 39

2014-02-14 07:21:34 | 【偽書】シリーズ
か弱いかどうかは置いておくとしても、今は伊達様が手配してあったとかいうもう一台のマシーンとヨシがそれぞれ到着するまで中の虎千代様が持ちこたえてくれる事を祈るしか無いのね。
忠深は先日の戦いでペアを組むことになった、占いを得意とする山東幸の言った言葉を思い出す。
ー「運は手繰り寄せよ!運は使役せよ。その為に常に運は無駄に使わずここ一番に蓄えよ。一定の運不運を均してこそ真価が分かれる」
確かそんな意味の事を聞かされた筈。

身に付けた短刀を包んだ袱紗(ふくさ)を取り出して広げ、照りつける真夏の太陽に翳す。
「どうしたんだ急に?」
智海が訝しげに尋ねる。
「雨を降らせます。少しでも気温を下げ、鉄の扉を冷やして中の温度を下げて、虎千代様の御身の体力を温存させる為に」
「それはそうするに越したことでは無いだろうが、雨乞いなんて出来たのか!タダは?」
「やったことはありませんし、勿論正しい知識は持ち合わせておりませんが、今は私の思いつきに頼ろうと思います」
忠深は袱紗を裏返して、裏地を表にすると、ある唄を吟じる。
雲ひとつ無い太陽だけの空に逆らう様に、忠深の吟じる唄声は、澄んだ空気を従えて地面から空に舞う。




「坊や、こんな被災地で一人かい?親とでもはぐれたのか?」
背の高い少女の声に、振り返る少年の顔はどこか懐かしい面影を残しているように微笑んでいた。

「国元へ帰る途中である姐さんから頼まれた用事を済ます所じゃ。姉さんこそこの先は災害でガタガタだぞ。女子校生がひとりで行く所とは思えんじゃきに」
「小学校に言われたくないなぁ。アタシはボランティアへ行く所なんだよ」
「それは見上げた心意気じゃのう。若いのに大したものじゃ」
お前の方が若いだろうと言いたい所をぐっとこらえて背の高い女子校生は少年に尋ねる。
「この甲斐越後の誰を訪ねて行くんだい?良ければ一緒に行かないか?」
声がけして乗りかけた舟だ。この少年をここで残しても行けまい。
「一人が心細いのか?儂で良ければエスコートしてやってもよいが」
こいつぅ…と言う気持ちを押さえて、女子校生は下手に出る。
「そうなのよぉ。女子校生ひとりじゃあ心細いの~キャピッ!」
「慣れないギャルキャラぶらんい方がおんしのキャラにおうちょるぜよ」
何から何まで上から目線の縮れ毛の若者であった。