「いいえ。二本の足で歩いていましたが」
「この真っ暗闇の中で」
「はい」
「懐中電灯を持って?」
「手ぶらでしたよ。かなり慣れた様子で」
「それ、相当なものよね。子供が慣れた様子で手ブラで歩くなんて、誰得?まあ、そんな需要があるって事ね。セクシーなお姉様の桃恵にはよく分かないけれど」
「どうもそこを含めてよく分かりませんが、何故暗闇で需要とか…」
「そこじゃないでしょ。慣れた様子で手ブラで歩くのよ?」
「別に多少夜目が効けば」
「だから暗闇じゃなくて、子供が手ブラでよ…」
「だから懐中電灯持たないんですから手ぶらでしたって」
「さっきの件といい話の噛み合わない子ね。少女A子ちゃんは」
「チビ太…桃恵様こそ」
「アンタやっぱり桃恵の事を小さいとか…」
「すいませんつい本音…いやいや、何故手ぶらだと慣れた様子とか需要とか」
「あんた手ブラしたことないでしょ」
「あれ?現にここへ来る時は手ぶらでしたよ。まあ、厳密には桃恵様への荷物を持ってはいましたけど」
「アンタが手ブラ?無意味だし、そもそもちゃんと服着てるデショ」
「当たり前じゃないですか。こんな寒い雨の夜に服着なければ風邪ひいちゃいますよ」
「なら手ブラ出来ないでしょ」
「別に両手は開いてますよ」
「当たり前デショ。手ブラするには手は開いてなければ出来ないんだから」
「私達、歩み寄れる部分が見あたらないのは何故でしょう?」
「アンタがダメな部下だからデショ。桃恵どこも悪くないモン」
「手ぶらに拘られる理由がよく分かりません」
「そりゃアンタが貧乳だからよ」
「関係ありませんよ」
「大有りでしょ。出るとこ出てなければ手ブラは出来ないんだから…まあ、貧乳でもやれない事は無いケド」
「もしかして、桃恵様がおっしゃっておられる手ぶらとは『手で裸露出した胸部を隠す為の行為の“手ブラ”』?」
「それ以外何があるのよ?」
「両手を空にして、という手ぶらは桃恵様には存在しない?」
「桃恵の辞書には、両手にイケメンと濡れ手に粟しか無いのよ。成果や手柄や土産の無い手は無用よ」
「はあ…。さっきの件といい、どうして私達の大将はこう面倒くさいんでしょう…まあ、大将軍様もきっと似たもの同士なんでしょうね」
「ちょっとアンタ、桃恵を竹と一緒にしないでよ〜ッ!最大の侮辱ッ」
「はあ…手ブラの意味も無い癖に…」
ブログへお立ち寄りの皆様へ
gooのフューチャフォンアクセス終了に伴い、gooブログ 各【偽書】シリーズへの投稿を終了する事と致しました。
他SNSへの投稿は継続しております。
ストーリーに引き続きご興味がございましたら、〔検索ワード【偽書】 〕などで検索頂けましたなら幸いです。
筆者敬白
「この真っ暗闇の中で」
「はい」
「懐中電灯を持って?」
「手ぶらでしたよ。かなり慣れた様子で」
「それ、相当なものよね。子供が慣れた様子で手ブラで歩くなんて、誰得?まあ、そんな需要があるって事ね。セクシーなお姉様の桃恵にはよく分かないけれど」
「どうもそこを含めてよく分かりませんが、何故暗闇で需要とか…」
「そこじゃないでしょ。慣れた様子で手ブラで歩くのよ?」
「別に多少夜目が効けば」
「だから暗闇じゃなくて、子供が手ブラでよ…」
「だから懐中電灯持たないんですから手ぶらでしたって」
「さっきの件といい話の噛み合わない子ね。少女A子ちゃんは」
「チビ太…桃恵様こそ」
「アンタやっぱり桃恵の事を小さいとか…」
「すいませんつい本音…いやいや、何故手ぶらだと慣れた様子とか需要とか」
「あんた手ブラしたことないでしょ」
「あれ?現にここへ来る時は手ぶらでしたよ。まあ、厳密には桃恵様への荷物を持ってはいましたけど」
「アンタが手ブラ?無意味だし、そもそもちゃんと服着てるデショ」
「当たり前じゃないですか。こんな寒い雨の夜に服着なければ風邪ひいちゃいますよ」
「なら手ブラ出来ないでしょ」
「別に両手は開いてますよ」
「当たり前デショ。手ブラするには手は開いてなければ出来ないんだから」
「私達、歩み寄れる部分が見あたらないのは何故でしょう?」
「アンタがダメな部下だからデショ。桃恵どこも悪くないモン」
「手ぶらに拘られる理由がよく分かりません」
「そりゃアンタが貧乳だからよ」
「関係ありませんよ」
「大有りでしょ。出るとこ出てなければ手ブラは出来ないんだから…まあ、貧乳でもやれない事は無いケド」
「もしかして、桃恵様がおっしゃっておられる手ぶらとは『手で裸露出した胸部を隠す為の行為の“手ブラ”』?」
「それ以外何があるのよ?」
「両手を空にして、という手ぶらは桃恵様には存在しない?」
「桃恵の辞書には、両手にイケメンと濡れ手に粟しか無いのよ。成果や手柄や土産の無い手は無用よ」
「はあ…。さっきの件といい、どうして私達の大将はこう面倒くさいんでしょう…まあ、大将軍様もきっと似たもの同士なんでしょうね」
「ちょっとアンタ、桃恵を竹と一緒にしないでよ〜ッ!最大の侮辱ッ」
「はあ…手ブラの意味も無い癖に…」
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筆者敬白