石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

地上の友、天上の声

2009-07-04 17:35:06 | 雑談
本日の体重測定、68キロ。喜んでいいんだろうか。余計な水が溜まったり、むくみが原因かもしれない。警戒を怠れない。

午後3時、テレビ業界に詳しいSさん来訪。TBSの驚くべき内情を聞かされる。やることなすこと、逆の結果になって返ってくる。エリート意識に固まった、官僚集団では今の戦国時代は生き抜けないのかもしれない。

今から思えば「楽天」と足して2で割る妥協案でまとめ、全く新しい放送局を出発させたほうが、ずっと面白い結果になっていたはずだ。それをやれなかったのも、秀才たちの臆病だろう。

Sさんはその正反対。散切り頭、刀一本で自分の会社を率いてTBSと渡り合い、番組を作り続けてきた。自己破産の痛切な体験もした。TBSという会社の裏表を知っている。

地デジ化がもたらす大動乱を、大TBSは切り抜けられるのだろうか。Sさんは、いくつかの腹案を話してくれた。「いやぁ、61歳を超えて企画がどんどん湧いてくるんですよ。むしろ死ぬまで止まらない。」実は彼のお母さんは今、91歳で矍鑠としている。

そうだったのだ。知恵と企画力は、時間に磨かれて鋭くなる。

「信平さん、もうひと仕事やりましょうよ。」とSさんは言った。

オラには、「やってもらうぞ」という神の一声に聞こえた。

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3 Comments

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Sさんは何と言われたのか (Utsubo)
2009-07-05 00:28:52
いやはや、ご自分の身体以上にメディアを心配して頂くのはありがたいことです。しかしながらマクルーハンの「メディアはメッセージである」は、我々にメディアはテレビだとは言っていないことが理解しました。

現在のテレビ局は、既に大きく揺らぎ始めております。いくら経済が回復しても、視聴率が戻っても、テレビCMに支えられたビジネスモデルは崩壊の一途です。

放送と通信の融合は融合せずに連携を目指しましたが、広告市場を拡散させただけで、ちっとも連携しておりません。これは、広告代理店も考えもよらなかった事態です。

新しいメディアを創れなかった原因は何でしょうか。それは、既得権と無料モデルです。
放送はタダ、通信もタダ、つまり情報がタダなんです。

これでは、何で儲けるのかが生き残りの手段です。何で儲けるかが分からない間は、経費を削減するしかありません。

映画産業は、テレビ時代の到来で2,000億規模の市場を残して衰退しました。アカデミー賞やTV局映画が真っ盛りと言われても、規模は上向きません。パイの食い合いだけですよね。

どうも、テレビ放送ビジネスもそういう時代の到来となったようです。どこまでが底なのか、想像はつきませんが、おそらく6割経済と同じになるのではと私は思います。

製作会社のSさんは、何を伝えられたのか。単なるボヤキなのか、TBSの新しい進路を考え付いたのか、いずれにしても外からの視線は冷たいのでしょうね。
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老いの一徹 (yuusuke320)
2009-07-06 18:12:54
   ごぶさたです。
 病気もさることながら、「老い」の怖いことは何もしたくないの気力がわかなくなることではありませんか?
 何事にも達観せず、チャレンジがモットーではなかったですか?  たとえ、ドンキホーテであろうと老馬セバッサン(?)に跨り、一番槍を竪に突進しようではないか・・・

 (この夏、横須賀線のブラリ旅で戦艦三笠の公園までいく予定なり。途中下車でお会いしたいのですが・・・ あえて、メルシャンワインの差し入れを持ってです。)
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夏の日差しに青空を仰ぎ見て、 (友人のひとりとして)
2009-07-16 16:05:58
信平さんとは三十年来の付き合いになりますかね。いろいろお世話になりましたが、恩返しも出来ぬままだったことが、とても残念です・・・。
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