石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

マイ・オールド京都ハウス

2009-05-24 19:28:02 | 雑談
金曜日、市ヶ谷のクリニックに行く。この日点滴をやった後、3回目からは鎌倉でできるように手配してくれた。助かった!市ヶ谷への車椅子通いは大変だ。

きょうは京都の学生時代にお世話になったケーリ一家がアメリカから到着して鎌倉に見舞いに来訪。恐縮す。アリス夫人はこれから京都へ向かう。

今夜はかつて一家が住んでいた同志社アーモスト館本館に泊まるのだという。その部屋には夫のオーテス・ケーリを称えるタブレットがこの度はめ込まれた。

人は行き、人は来たる。思えばいい寮生活を送ったものだ。

お金より希望

2009-05-19 11:07:15 | 雑談
状況を一変させるべく、新しいがん治療に賭けてみることにした。「超高濃度ビタミンC点滴」。ちゃんとしたお医者さんが治療する。全国のクリニックで始まっているらしい。臨床実績も良い。但し、保険は利かない。

昨日、市ヶ谷の健康増進クリニックに出かけ、これまでの症状を話した。相手は水上治医学博士。これまでのがんセンターの資料とオラの経過報告を綿密に検討してくれた。

実に明快率直な先生で気持ちが良い。医療はやはりスピリットが大事だ。心に響かない先生と病の闘いを一緒にできない。次回から、さっそく点滴を開始する。予定は30回。できれば、ほぼ毎日。1回3万円。

この大きな希望は、お金には代えられない贈り物である。

帰宅に際して、丸ビルの35階「Mango Tree Tokyo」に寄ってタイ料理を食べた。絶景の夜景。結構な料理。女たちを口説く男たち。満腹の腹をさする妻。妻曰く「きっと完治するから、今日は前夜祭よ」


疑問だらけの自衛隊派遣

2009-05-17 22:08:55 | 政治
ソマリアに自衛隊の哨戒機が2機派遣されることになった。新聞は一段数行でしか伝えていない。海賊退治と称して、先の自衛艦派遣に続く措置である。国会審議もせず、防衛大臣の鶴の一声で決まった。これでいいのだろうか。

飛行機2機だけ、なんだか軽く聞こえる。実はマスコミはキチンと報じてないが、150人の地上部隊も「飛行場整備」と称して一緒に出かけるのだ。テレビの記者会見では、防衛大臣はそれに触れていない。編集がカットしたのだろうか。

今度の派遣の期限もコストもマスコミは伝えない。民主党の代表選びや、政局に全てが奪われてしまっている。どうなっておるのだ、この国は。

コラム終了

2009-05-16 22:30:20 | 雑談
きょう、月刊「宝島」のゲラを校了。2003年9月号から続けてきた連載コラム「メディアに喝!」が、70回の連載を終了した。感無量。

今回のがん発病をチャンスに生活のすべてをリセットしたい。そんな身勝手を編集部も許してくれた。最後に私は記した。

「読者のみなさん、ご愛読ありがとう。今度は人生の楽しさ、美しさを語る記事でお目にかかりましょう。さようなら。」


車椅子ストーリー その2

2009-05-15 18:15:39 | 雑談
今日、近所の路地を車椅子で散歩していた。車椅子のブレーキが片方壊れているので妻が操作に悪戦苦闘。「困った、なんとかしなくちゃ。」

そう言っている矢先、一台の軽トラックが脇を通り過ぎて行った。妻は私を放置して、その車めがけて猛ダッシュ。一時停止の場所でタックルをかけた。

なんと、トラックのボディに「出張・自転車修理」と書いてあるではないか。「用事を済ませたら家に寄るように」と妻がおじさんに依頼していた。

この間ほんの1~2分のことである。何という偶然だろう。キチンと修理をしてくれておじさんがオラに「奥さんですか、お嬢さんですか?」と妻のことを聞いた。「いえ、幸運の招き猫です」

こんな偶然があると、これからとんでもない良いことが起こりそうな気がする。




車椅子ストーリー

2009-05-14 09:35:38 | 雑談
親戚筋から車椅子をゲット。今日、初めて路上デビューした。

由比ガ浜のデニーズまで、道路の反対側を行く乳母車と平行移動。変な顔でこちらを見ている赤ちゃん。月日と共にこの子は乳母車を卒業していくんだなぁ。車を押す妻は長期戦を覚悟している。

大相撲中継を見ていたら、千代白鳳が土俵で膝を打って動けなくなった。土俵下に車いすが運ばれてきて、その大きさにオラはびっくりした。シングルソファーに巨大な車輪が付いている。いろいろな車イス物語があるものだ。


鎖国の到来か

2009-05-12 17:49:20 | 雑談
午後、鍼の先生に来てもらう。最近の病状報告をする。鍼の立場から診断してもらったが、オラの体内の気の動きも良くなっているようだ。

ところで、5月8日(金)午後、NHKの国会会議中継をオラは見ていた。衆議院予算委員会で麻生太郎はとても重大な発言をしていた。野党もメディアも、、それに今日まで全く反応していない。

国民新党代表・亀井久興が「過疎問題について首相の基本的考えを伺いたい」と質問した。総理は答えて曰く「過疎問題もありますが、離島問題もあります。幸い離島には外国人がほとんど住んでいないので、国防上は大変安全です。…(要旨)」

これじゃまるで、外国人は国防上の邪魔者ということになる。まるで幕末の鎖国思想そのまま。麻生太郎は「新撰組」になって議会で刀を振り回しているようなものだ。

この質問を最後に、審議は終了「これにて散会」になってしまった。

これを野党やメディアはなぜ問題にしないのだろう。オラにはわからねぇ。

女たちは黙らない

2009-05-11 18:31:25 | 雑談
午前中、湘南記念病院に出かける。レントゲンと血液検査。

肺気胸の不安定で息切れに苦しんできたが、2週間前に比べてレントゲン結果は良い。血液検査の赤血球の状況も改善していた。

気のせいか、胸のリンパのがんの様子も小さくなっている。嬉しい限りだ。

ファミレスに寄って、遅い昼食。いやぁ何がすごいって周りのマダム連中の怪気炎だ。はっきり言ってやかましい。

男は黙ってサッポロビール。

女はペチャクチャ不二家のケーキ。

と妻が呟いた。

社交の大切さ

2009-05-08 17:44:27 | 雑談
ソシァライズド・セラピーという考え方があると妻に教えられた。社交もまたガンに対抗する有力な方法なのだ。

千葉の九十九里からアメリカ人の旧友Mがやって来て、4時間近く歓談した。

彼は明治大学で「英語による創作」、「発想を創作する」、「20世紀ハリウッド史」など多彩な授業で学生たちに人気がある。

カリフォルニア州立大学でスピルバーグと級友だった。民族学・考古学をベースに、東西の歴史と地理に驚くべき造詣が深い。在日40年近い。

彼が話してくれた事実の例。

彼は「アメリカン・インディアンの歴史」の講座ももっている。アメリカ人はインディアン各部族と730回の条約や約束をとりかわした。インディアンがそれを破ったのはゼロ。730回すべてひっくり返したのはアメリカ側だった。

ブッシュとチェイニーがイラクでやった作戦は“Operation in Iraque Liberation” 6000年の伝統をもつ地域に「自由」を教えてあげようというのだ。待ってほしい。この作戦名を短縮すると“OIL”になるではないか。

知的刺激に富んだ会話、これがオラの病気にもいいようだ。

タコス三昧

2009-05-06 21:29:28 | 雑談
昨日のイタリアンに続き、きょうの夕食は妻がメキシコ料理「タコス」を作ってくれた。メキシコ人に教えてもらった本格的なもの。

複雑な具材をトルティーヤに包み込んで、口の中一杯に旨味が広がる。うまいっ!

妻曰く「昨日はイタリアのベアトリーチェ、きょうはメキシコのマリーア。きょうはあなたをホセと呼ぶわ。こういう妻はなかなかいないでしょ」