「この世には 不思議な事など 何もないのだよ 関口君」
監督:実相寺昭雄
音楽:池辺晋一郎
キャスト:
京極堂(中禅寺秋彦):堤真一
関口巽:永瀬正敏
榎木津礼二郎:阿部寛
木場修太郎:宮迫博之
というわけで、何故か「SW EPⅢ」「宇宙戦争」を差し置いて見てきてしまいました!実は内心かなり気になっていたらしい・・・。
以下、原作既読視点よりの感想。似非ミステリーファンでしたので(過去形/笑)京極は最初から読んでいました。どうやってもこれくらいまでにしかならないだろうとも言えますが出来る範囲では精一杯原作の雰囲気を尊重してくれていると思います。
未読の人が観てわかるのだろうかと思いますが・・・冒頭の京極堂の長台詞で挫折しそう。隣のカップルは「むずかしすぎる~」「よく寝た~」と言ってましたよ(笑)。
想像以上に原作に忠実に作られていると感じました。記憶力の悪い私の脳味噌が記憶している原作の範囲で、ですが。94年発表からだから11年前ですか!?それを考えると、私がこれだけ覚えているということはかなり印象的な場面が多かったんでしょう。
特に眩暈坂の場面は原作を読んだ時こんな感じかなあと思っていたそのまま。実際は27.3mしかないのが惜しいんですが。あと5mあればもっとあのくらくらした感じが味わえたような気がします。予算の都合上仕方ないけど。久遠寺医院も昭和27年という時代と乱歩的な舞台設定に相応しいセットでした。ダチュラの栽培されていたのも画的に中庭より温室の方が雰囲気あります。
映像的にはさすが実相寺監督。アングルの歪みが観客を不安な気持ちにさせます。実相寺監督といえば「帝都物語」(1988)思い出すなあ。あと感覚的には「RAMPO(黛りんたろうバージョン)」(1994)とか。もちろん金田一シリーズ的な雰囲気満載。金田一耕助は私的には古谷一行が好きですが、映画は石坂浩二版「病院坂の首縊りの家」(監督:市川崑/1979)が印象深い。幼少期の映画館で観た予告編の恐怖といったら・・・。幼児映画の枠で流さないでくれ!音楽は池辺晋一郎。すごい不安感煽る音です。SF映画で使われた時のテルミンみたい。最後の最後までその音楽でエンドロールだったから、どうも観客の皆様は不安を感じて立てなかったような雰囲気でした。エンドロールが終わるまで観客が立たなかったのなんて十数年振りでは。でもちょっと癖になりそうな音学・・・うっかりサントラ買いそう。
キャストは、京極堂の堤真一がものすごく意外に(失礼)ピッタリでした。あの説明的長台詞が自然だなんてすごい・・・。「フライ、ダディ、フライ」も気になるところですが。最近めっきり良い俳優になったなあと思います。永瀬の朦朧として腺病質な関口も弱々しく非常に良かったです。榎木津はもう口を挟む余地はありません、阿部寛・・・。合ってるのか合ってないのかという次元を越えてしまうのだよなあ彼が演じると。宮迫の木場修はイメージが一番違ったけど納得。だってデカくていかついと思ってたので木場修は。原田知世と言うと未だに「時をかける少女」な人なのですが、年を経ても独特の雰囲気は変わらないですね。そして傷痍軍人(水木しげる)役で出演の原作者京極夏彦と水木しげるの紙芝居「墓場の鬼太郎」がニヤリとさせられます。原作者とか監督とかがちゃっかり出ちゃうのに弱いのですよ。シャマランとか。
第一弾!と初めから銘打たれている以上第二弾が製作されるのでしょう、次は順当に「魍魎の匣」ですよね多分。これが一番好きな作品なので楽しみかも。
みっしりみっしり。
監督:実相寺昭雄
音楽:池辺晋一郎
キャスト:
京極堂(中禅寺秋彦):堤真一
関口巽:永瀬正敏
榎木津礼二郎:阿部寛
木場修太郎:宮迫博之
というわけで、何故か「SW EPⅢ」「宇宙戦争」を差し置いて見てきてしまいました!実は内心かなり気になっていたらしい・・・。
以下、原作既読視点よりの感想。似非ミステリーファンでしたので(過去形/笑)京極は最初から読んでいました。どうやってもこれくらいまでにしかならないだろうとも言えますが出来る範囲では精一杯原作の雰囲気を尊重してくれていると思います。
未読の人が観てわかるのだろうかと思いますが・・・冒頭の京極堂の長台詞で挫折しそう。隣のカップルは「むずかしすぎる~」「よく寝た~」と言ってましたよ(笑)。
想像以上に原作に忠実に作られていると感じました。記憶力の悪い私の脳味噌が記憶している原作の範囲で、ですが。94年発表からだから11年前ですか!?それを考えると、私がこれだけ覚えているということはかなり印象的な場面が多かったんでしょう。
特に眩暈坂の場面は原作を読んだ時こんな感じかなあと思っていたそのまま。実際は27.3mしかないのが惜しいんですが。あと5mあればもっとあのくらくらした感じが味わえたような気がします。予算の都合上仕方ないけど。久遠寺医院も昭和27年という時代と乱歩的な舞台設定に相応しいセットでした。ダチュラの栽培されていたのも画的に中庭より温室の方が雰囲気あります。
映像的にはさすが実相寺監督。アングルの歪みが観客を不安な気持ちにさせます。実相寺監督といえば「帝都物語」(1988)思い出すなあ。あと感覚的には「RAMPO(黛りんたろうバージョン)」(1994)とか。もちろん金田一シリーズ的な雰囲気満載。金田一耕助は私的には古谷一行が好きですが、映画は石坂浩二版「病院坂の首縊りの家」(監督:市川崑/1979)が印象深い。幼少期の映画館で観た予告編の恐怖といったら・・・。幼児映画の枠で流さないでくれ!音楽は池辺晋一郎。すごい不安感煽る音です。SF映画で使われた時のテルミンみたい。最後の最後までその音楽でエンドロールだったから、どうも観客の皆様は不安を感じて立てなかったような雰囲気でした。エンドロールが終わるまで観客が立たなかったのなんて十数年振りでは。でもちょっと癖になりそうな音学・・・うっかりサントラ買いそう。
キャストは、京極堂の堤真一がものすごく意外に(失礼)ピッタリでした。あの説明的長台詞が自然だなんてすごい・・・。「フライ、ダディ、フライ」も気になるところですが。最近めっきり良い俳優になったなあと思います。永瀬の朦朧として腺病質な関口も弱々しく非常に良かったです。榎木津はもう口を挟む余地はありません、阿部寛・・・。合ってるのか合ってないのかという次元を越えてしまうのだよなあ彼が演じると。宮迫の木場修はイメージが一番違ったけど納得。だってデカくていかついと思ってたので木場修は。原田知世と言うと未だに「時をかける少女」な人なのですが、年を経ても独特の雰囲気は変わらないですね。そして傷痍軍人(水木しげる)役で出演の原作者京極夏彦と水木しげるの紙芝居「墓場の鬼太郎」がニヤリとさせられます。原作者とか監督とかがちゃっかり出ちゃうのに弱いのですよ。シャマランとか。
第一弾!と初めから銘打たれている以上第二弾が製作されるのでしょう、次は順当に「魍魎の匣」ですよね多分。これが一番好きな作品なので楽しみかも。
みっしりみっしり。
『魍魎の匣』は映像化可能なんでしょうかねぇ…
「魍魎の匣」は映像化可能なんでしょうか(^_^;)
そんなわけで、見るなら是非読んでから、あるいは覚悟の上見て下さい(笑)!
良いなぁ~。私も観にいこうかな。
小説未読だとキツイの?
京極堂シリーズは読んだ事ないんだけど。
ほんの数ページ立ち読みしただけで。
やっぱ読んでから観に行った方が良いのかなぁ。
私は元々映画化とかを念頭においたことがなかったので今回のキャスティングも驚くばかりと言う感じで実際に見に行ったら意外によろしかったと(笑)。
京極堂と関口はああいう場所で喋っていたんだなあと納得してしまうリアリティはありますね、京極の家には。
「魍魎の匣」も映像で見てみたいと思います☆
魍魎の匣も映画化するといいですね。私的には久保は及川光博のイメ-ジです。
冒頭の京極堂の長台詞に挫折した一人です