teeter-totter

志野の映画やTVや本や旅行や美味しいモノに関する与太話。
日常つぶやきはtwitterです。ブックマークから。

映画「あらしのよるに」

2005-12-17 23:21:27 | 映画
監督:杉井ギサブロー
原作・脚本:きむらゆういち
出演:中村獅童/成宮寛貴
山寺宏一/竹内力
林家正蔵/板東英二
市原悦子

あらしの夜に出逢い、顔も知らぬ友達になったのはなんとオオカミのガブとヤギのメイ!ともだちなのに、おいしそう・・・。そんな天敵同士の彼らがそれを乗り越えて深い友情を育んでいく。しかし”ひみつのともだち”の二匹の仲が仲間達に知られ、彼らはおたがいを探り合わねばならないことになる。しかし絆の深さを確認した二人は、仲間達の居ぬ雪山の向こうに緑の森を夢見て逃げることを決意する・・・。

というわけで、絵本を読んで早速学校のテストをぶっちぎって無理矢理行って来ました。土曜の昼間なんでチビっ子達に囲まれてしまいました。
予告の時からメイのおしりふりふりに可愛い~vと思っていたのですが、ガブでなくとも食べたくなるような愛らしさ(笑)やはりメイのおしりモデルはモンロー・ウォークだそうです。
成宮寛貴のメイは男の子なのにラブリーでした。ホント。でも成宮くんかなりいつものしゃべりそのままだと思うのですが・・・「あいのうた」でずっと刑事の八木沼(ヤギだし!)くんを見ていたので、八木沼くんそのままじゃん、と思いました。つまり本人のしゃべり方が可愛いんだな、うん。獅堂はガブみたいな声の方が好きかもしれません(笑)。いつももうちょっと高い声だから。ベテラン山寺さんのバリーはもちろんちょっと小狡いとこもさすがの巧さですが、竹内力のギロ、格好良かった・・・。大阪弁訛りの長老ヤギ・板東英二はまあまあまあ(笑)。その他KABA.ちゃんなど殆どタレントが声をあてています。最近本当に話題作りに俳優を声に使うのですが、やっぱりプロに喋って欲しいなあというのはありますね。周囲はせめてベテラン声優で固めて欲しいです。今回は成宮くんと獅堂が良かっただけによけいそう思います。
アニメーションは3倍手間を掛けたという作画が作品にとても合っていました。メイのふわふわした毛並みとか。背景美術の自然がとても綺麗で秋の森なんて特に色とりどりで。話題性が先にありきの作品だと思っていたのですが、作品のクオリティも素晴らしかったです。
で、衝撃のラストに関して。ラストを知らないで見に行こうと、敢えて7巻目を読まずに行ったのですが、思い切り予想したままのラストでした。映画だから、絵本のあの余韻を映画のラストに持ってくるのは確かに難しいですし、子供達が見る映画だからこそ、ああいうラストで良かったかもしれません。原作のきむらゆういちさんが脚本も書いているので、作者公認のラストなワケですし。個人的には、絵本全6巻の気持ちでは居たいなと思います。大人だからかなあ。幸せな結末は読者が勝手に夢想するものだと思っているので。
元々、動物が喋る映画やアニメは好きじゃないので(特にアメリカのね!)すが、「あらしのよるに」は動物アニメだと言うことを忘れさせられます。ガブとメイという魂の絆の物語なんだもんね!(もう開き直って言うけどラブラブですから!世界は二人のためにありますから!)
ガブってやっぱり漢らしいなあと思います。だって目の前にある、食べてくださいと言わんばかりのまるくてふわふわして可愛くておいしそうな「餌」をずっとずっと我慢するんですよ。最後までメイの餌を探すんですよ。自分を餌とする天敵のオオカミに近づくメイの勇気があったから二人の友情は成立するワケですが、やはり目の前のモノを我慢出来る忍耐というのはすごいです。アニメ映画を見ても思います、ガブの漢気に感涙。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NHK「その時歴史が動いた」(... | トップ | 小説「あらしのよるに」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事