Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

生命は守られているか?

2005年12月09日 23時27分14秒 | 時事・社会
今朝の朝刊の隅っこに、こんな記事を見つけました。

陣痛促進剤で127人が死亡

 陣痛促進剤の投与により92年10月から今年9月までに全国で
少なくとも210件の事故が起き、赤ちゃん100人と母親27人が死亡
したとの調査結果を、市民団体「陣痛促進剤による被害を考える会」
(愛媛県今治市、出元明美代表)が8日までにまとめた。
 同会は「医師の知識が不十分で安易に使われている」としており、
結果を厚生労働省に伝え適正使用の徹底を求める。
 同会への相談などを基にまとめた。被害は39都道府県で、死亡例
のほかに脳性まひなどの後遺症を負った子どもが68人、植物状態
などになった母親が5人いた。
 旧厚生省は92年10月と93年3月に医師向けの文書を改訂。
投与量の制限や、母子の状態を装置で継続的にチェックすることが
盛り込まれた。
 陣痛促進剤は効果の個人差が大きく、母親の子宮破裂が起きたり、
胎児の頭が強く圧迫され仮死状態で生まれ死亡する場合がある。
 出元代表は「必要がないのに、病院側の都合で分娩(ぶんべん)を
誘発させるために使われるケースもある」と指摘している。

                 日刊スポーツ[2005/12/8/21:37]


少子化や不妊が問題となってる中で、ようやく芽生えた小さな生命
や母体が大事にされていないのではないか?と思えてなりません。
本人が希望するケースもあるのでしょうが、病院側の都合でなんて、
本当に許せない話です。
私は「生命は神様から与えられるもの」と信じているからもちろんです
が、そうでなくても、可能な限り自然に近い形が人にとって最も良い
ということは理解してもらえるのではないか、と思うのですが、どうも
世の中の流れはそれとは逆の方向へ進んでいるようです。

日本は人工妊娠中絶が非常に多い国でもあります。
国が公表しているだけで年間30万件以上、実数は100万件を超える
という推計もあります。
その半分でも生まれてくることが出来たら、少子化問題はたちどころ
に解決するのではないかと思うのですが、そういう「対策」はどなたも
お考えにならないようで、大変残念です。
キリスト教界では「小さないのちを守る会」という団体が中絶を減らす
ために取り組んでいますが、里子の斡旋には法的な壁があったり、
クリスチャンの間でもこうした取り組みに理解が低かったりと、大変
苦労しておられます。
性犯罪の被害者など、望まない妊娠のケースはともかく、「産まない
権利」なんてのはそれこそ「自己責任」の放棄ではないでしょうか。
まずは「産みたくても産めない」人を支えることが、政治にも社会にも
求められると思います。

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